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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第五章 傲慢帝国(帝国編)

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第62話 罠の上で踊るのさ

「あああああ!!アキ様!何やってるんですか!!ゾフィー様と抱き合ってないで!早く治療しないと!!」


そう言いながら、ぽてぽてとフレイがこちらに走ってくる。


……確かに、全身ヤケドでチョー痛い。

もうちょい続けてたら、俺が負けてたな。


「…大丈夫だよ、アキーラ君。あれが、私の全力。だから、引き分けだね!」


「そうなん?」


「そうだよー!私もあれするの、すっごく疲れるからね。今日はもう何もしたくなーい。」


そう言いながらダラーンとこちらにもたれかかってくる。

いや、支えるけども。


いつも以上に甘えん坊だな。

割と俺も限界なんだけど。

あ、足プルプルしてきた。


「はいはい!ゾフィー様!怪我をしてないなら一旦離れてくださーい!……はい。アキ様治療しましょーねー。ぬぎぬぎ。」


「待て待て待て待て!なんでスムーズに脱がしてくるんだよ!」


「ダーメーでーすー!全身ヤケドしてるのに何言ってるんですか!服と皮膚が引っ付いちゃうと後が大変なんです!脱いでください!」


え、そうなん?こわ。

早く脱ごう。

ぬぎぬぎ。


「はい!確認しまーす!ふむふむ、ほうほう、うわぁ、えっぐう…。」


「早く治してくんない!?」


「はいはい。わかりましたよー。……ほいっ!」


フレイの手が輝き、体から痛みが抜けていく。

ふぅ、痛かったぁ。


「さっ!治りましたよ!それじゃあ帝国に行きましょう!!」


「へ?」


「帝国に行きましょう!」


「いやいや、今日はさすがに──」


「帝国に、行きましょう?」


「ハイ。」


「ではしゅっぱーつ!!」


「じゅんびはできてるのかい?アキーラ君も私もなにもしてないよー?」


まだトロンとしてるゾフィーが、最後の抵抗とばかりにフレイに問いかける。


「大丈夫です!教会騎士様たちが準備に奔走しています!もうすぐ終わるはずなので!!」


おう、八方塞がりやーん。


「とりあえず国内については馬車で移動できますので、その間にしっかり休んじゃってくださいね!」


あ、意外とマトモだったわ。

疑ってごめんねフレイ。


「じゃー、出発するかぁ。って、おーい、ゾフィー?」


もたれかかっているゾフィーに話しかけるが返事がない。


「ぐーぐー」


「あらま、寝ちゃってら。もー、しょーがないな。」


ゾフィーを支えながら立ち上がり、そのまま抱っこする。

身体強化って便利だなあ。


「ほい、じゃーどこ行けばいい?案内してくれー。」


「あ、はい!こっちです!どうぞ!………?なんか今ゾフィー様と、目があったような…?」


何ぶつぶつ言ってんの?


「ぐーぐー!ぐーぐー!」


おお?ゾフィーの寝息が激しく…、激しく?


「おい、フレイ。何肩震わしてんだ。」


「っ!!い、いえ?私は何も知りませんよ?」


「それは知ってる人間しか言わないセリフなんだよなぁ。さぁ吐け。何を隠してる!」


「いえいえ!私は、何も隠してないですよ?あ、そういえば、眠りに付いたお姫様は、王子様のキスで目を覚ますんだったかなー?ピューピュー♪」


「ぐー!?ぐーぐー!!」


へ?ああ、そういうことか?

なんかゾフィーが、もぞもぞし始めたし。

2人で俺をハメてるな?


はっはっはっ!

良いだろう。

男は女の罠に気付いた上で踊るのさ。


はい、じゃーゾフィー。

ちゅ──


パァァン!


ものすごいスピードで、ゾフィーの左手が俺の頬を打ち抜いた。


今精霊憑依使ってないよね?


「………ぐ、ぐーぐー」


なんで寝てるゾフィーが、俺にビンタすんの?


「まだ早かったのかもしれませんねぇ。さっ、馬車に向かいましょー!」


ほぇぇ?


りふじんすぎない?

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