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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第四章 リンリン強化合宿(修行編)

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第59話 誓いに近い呪い

世界の歪みを直す旅に出ることが決まったが、俺の素振りは止まることを知らなかった。



「フンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフンフン!」


「ほぇ〜。もう速すぎて数えられないや。強くなったねぇ、アキーラ君。」


お、ついにゾフィーの動体視力を上回ったか。

ははははは!俺の開発した光速素振りの恐ろしさよ!


「ねぇねぇアキーラ君、今何回くらい素振りしてるの?」


「全然わかんない!もう何万回とか超えてる!」


「もー!全然わかんなくなっちゃったじゃないか!まぁいいか、槍術かなんかで確認しよーっと。」


あれぇ!?

今恐ろしいこと言わなかった!?


「その時はまた素振りよろしくねー!約束だよぉ!」


あー!気のせいじゃなかった!

ちゃんと数えとけばよかった…。

俺のバカ…。


『で、今のレベルはいくつなわけ?』


「ちょっと、まってろ、よっと!!」


【剣術Lvが100に上がりました。これ以上剣術スキルは上がりません】


「よぅし!Lv100達成!!」


「おお!!スゴいよアキーラ君!多分君は世界で初めてスキルを限界まで上げた人になったよ!!」


お、やったぜゾフィー!

……?なんかちょっと浮かない顔だな?

寂しい、のか?


「……もう私が守る必要はなさそうだね。なんだかちょっと寂しいや。」


「ゾフィー、何言ってんだよ。俺には、お前が必要だよ。」


「アキーラ君…、じゃあスキル上げてくれる?」


「おお、もちろんだ!…なんて?」


「わーい!次は何あげよっかな!槍とー、斧とー、あ!弓とかどうだろ!他にも他にも…。」


前言撤回!

撤収!撤収ー!!


「ふふふ、アキーラ君、これからもよろしくね?」


やっぱ集合!

ゾフィーかわいい会議を始めます!!

緊急招集!緊急招集!


『アンタ旅の間ずっとそんな感じだったの?』


割とそうだよ!!



『ま、そこは置いときましょうか。で、ようやく剣術は100になったわけね。よ、う、や、く。』


なんだよぅ!

素振りだって結構めんどくさいんだぞ!

身体強化と心眼が高Lvになったから早かっただけだ!


『とりあえず、邪神と戦うための最低限のラインには立ったかしら?』


「はい!おやすみがほしいです!!」


ここしばらくずっと修行だ、いい加減息抜きさせてくれ!


『アンタねぇ…これはあくまで通過点よ?わかってる?』


なんだよぉ!俺だって頑張ったんだ!

休みをくれぇ!!


俺の潤んだ瞳を見つめて、フレイヤがため息を吐きながら答える。


『……ま、いっか。息抜きも必要だし。フレイ、案内したげなさいな。』


「かしこまりました!さぁ、アキ様!行きますよ〜!!」


その瞬間フレイの目の色が変わり、俺を掴んで走り出す。


ええ、またこのパターンなのぉ?


「ゆっくりしたいんだって!ゆっくりーー!!」


俺の声は空に虚しく響くのだった。




教会騎士の訓練所から移動してしばらく、俺とフレイは神都の市場へと足を運んでいた。


「見てくださいアキ様!ここは女神様が初めて降臨されたとされている場所なんです。……教皇様は、ここを隔離保存するのではなく、女神様と共に皆で歩もうと、開放されてるんです!」



フレイの声に合わせて周囲を見渡す。

大きな広場の中心には女神像だろうか、石像が建っている。

その石像を中心に大小様々な露店が商売に励んでいた。


「すごいな。ここだけ別世界みたいだ。」


そう言い、ここに来たばかりの頃を思い出す。


「あはは、あの頃は女神様の御神託でちょっと、ピリピリしてましたから…。」


ちょっと?俺の知ってるちょっととは、かなり距離がありそうだね?


「御神託の影響で出されていた戒厳令も無くなりましたから、今はようやく日常が戻ってきた、という感じですね。」


「元はと言えば、適当な神託出したフレイヤが悪いん──」

「そんなことありません!」


俺の声を遮って、フレイが叫ぶ。


「女神様も、アキ様も、何も間違ってはいません。私達が女神様の御神託を理解できなかったのが悪いんです。」


有無を言わせない迫力が、そこにはあった。


わ、話題変えよう!


「そ、そういえば、フレイはいつから教会で働いてるんだ?」


「生まれたときからですよ?」


「え?」


「私は教会で生まれて、育てられました。聖女になるために。あ、捨てられたとかではないですよ?」


「そ、そうなんか。」


ごめん、っていうのも違うか。

ここはそういうところなんだな。


「私にとって、女神教は全てなんです。教皇様が道を違えてしまったのはとても残念ですが。」


続けて、彼女は言う。

それは、誓いだろうか、それとも──


「私は、間違えません。」


呪いだろうか。


第四章、完

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