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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第四章 リンリン強化合宿(修行編)

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第55話 テヘペロ♪

邪神の襲来から1週間。

まだ頭にはあの声が残っている。

邪神のせいで、何もやる気がしない。


そう、邪神のせいなのだ。

俺は悪くないのだ。

……あー、あれさえなければなぁ!


『アンタねぇ、いつまでも教会に甘えてんじゃないわよ!いい加減働きなさーい!』


我らが女神様の御神託により、俺は労働に駆り出されることになったのだ。



「アキ様が、ついにやる気に…!!」


「いやぁ、あれはイヤイヤだねぇ。」


うるせーや!



「で、何やればいいの?」


『私じゃなくて、フレイに聞きなさい。アンタのお世話係命じてるから。』


「はい!女神様からの御神託!全力で当たらせていただきますよー!!」


聖女であるフレイは本当に嬉しそうだ。

女神からの依頼ってだけでやたらと鼻息が荒い。

聖女なのにふんすふんす言ってる。

聖女なのに。


まぁかわいいんだけど。



「そういえばさ、なんでフレイとフレイヤってそっくりな訳?偶然にしては出来過ぎじゃね?」


『聖女は元々私を受け入れる為の器だからね。才能もすごいし、可愛いのよ。ワタシに似て。』


………器?


「今なんて?」


『ワタシに似て可愛いのよ。』


「いや、そっちじゃなくて!器ってどういうこと!?」


「ああ、アキ様は知らないんですね。我々は先代聖女から指名される形で代々襲名していくんですが、先代から聖女の因子を受け継ぐ際に、そのお力も授かるのですよ。」


???

何言ってるか全然わからん!


『………わからん!って顔してるわね。とりあえず聖女は、ワタシと似るってことだけ覚えときなさい。』



ええ?それでいいのか?

え?多分ダメだよな?


そう思いさっきから黙っているゾフィーを見ると、

……顎に手をやってブツブツ言ってる。


「器、つまり聖女は女神が現世に降臨するための依代?何のために?今も降臨してるのでは…。制限?聖女はリミッターを解除する装置?もしくは、強すぎる力の調整弁か?うーむ…。」


ダメだなぁ。

この状態のゾフィーは、もう何言ってもダメだ。


落ち着くまでほっとこう。

ホットコーヒーでも飲みながらね。

なんつって。



「まぁいいや。で、何すんの?」


「あ、はい!えーっとですねぇ。…あった、これこれ!ジャジャーン!アキ様育成計画ぅ!」


あきさまいくせいけいかく?

何作ってんの?

ヒマなの?

ヒマなのか?

ヒマなんだな!


「こちらですね、女神様の御神託を基に、夜なべして作りました!はぁ、幸せな時間でしたぁ…。」


「ええ…、フレイヤなにやってんの?」


『何かしたそうにしてたからね。とりあえずフレイに続き聞きなさいな。』


なんだ、お前もそういうところあるんだな。


『何見てんのよ。』


「別にぃ?」



「……?よろしいでしょうか。それではですね。まずは、常時発動スキルを取ろうの巻です!取りましょう!」


圧倒的説明不足!

俺も取りたいから!取り方教えてくれよ!

共有!ちゃんと共有して!

何書いてんのその本!

アキ様は何も知らないって足しとけ!


「……はぁ、具体的には何をすれば?」


「まずは、バランス感覚と反射速度、ですね。この2つを取って、どんな体勢からでも、素早く、剣を振れるようになりましょー!」


言うてる事まともやなぁ!

ぐぅの音も出ねぇ!


「…わかった。それ覚えるのに、何すればいいの?」


「ふふふ、それでは始めましょうか………。」


なんか今、目が光った気がする…。

キラーンって。

気のせいだよね?

ん?その木刀、どこから……。


フレイはゆっくりと、木刀を振りかぶり……。


ブン!!


「っあぶねぇ!!」


何も言わず振り下ろしてきた!!


「さぁさぁ!アキ様!心眼も気配感知も、使っちゃダメですよぉ!!」


ブン!

ブン!


そう言いながら、フレイは手に持った木刀で殴りかかってくる。


目、血走ってない?

本気で殺そうとはしてないよね?

信じてるよ?


「さぁ!さぁ!避けてくださいよー!何も考えず、反射だけで!ほらほらほらほら!!」


「ぬ、おおおおおお!!あぶ、あぶねぇ!おい!せめて!合図くらい!しろよ!!」



俺の懸命な呼びかけにも、フレイは意に介さず木刀で殴りかかってくる。


あ、これダメだわ。

止まらんやつだ。


「アキ様、大丈夫ですよ。大怪我しても、私が治してあげますからね。」


そんな血走った目で言われても!


「ぬお!うお!いで!あだ!ぐぬぅ!ぬああ!おいい!待って待って待って!」


当たってる!何発か頭に良いのもらってるよ!


【反射速度アップLv1を取得しました】


「っ!来たぁ!」


心眼とはまた違う。

フレイの木刀のスピードは変わらない。


でも、自分の思考速度が上がってる?


いや、違うな。

考えずに体が動くようになってる?


……それも違う。

考えてから動くのが早い。

ラグが無くなったように感じる。


…スゲぇな。


「ハハ、見えてる情報は変わらねぇ。俺のスピードも変わらねぇ。でも、わかるぜ。」


フレイの振り下ろす木刀。

さっきまでは、必死に避けていた。


でも、今は違う。


──遅い。いや、俺が早いのか。


見て、躱す。

見て、躱す。


もう、フレイの木刀が当たる気配は全くしなかった。


「はぁはぁ、ア、アキ様、急に、動きが…。」


フレイも気付いたようだ。


「と、とれたんですね?」


「おう、取れたぜ。あんがとな。………痛かったけど。」


「あ、あはは…。か、回復しますぅ!」


何回も殴られてたからなぁ。

いてて、腕とか折れてない?これ。


「あ、やば。強く殴りすぎたかも……早く治さなきゃ!」


今何つった?


「えへへ。」


テヘペロで許されると思うなよぉ!

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