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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第三章 女神復活(神国編)

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第51話 やっぱりクソ女神

「認識の阻害?リサが?」


「ああ、前にも言ったけど、俺、リサさんのこと金髪ポニテに見えてたんだよね。」


「ああ、言ってたね。私達の知っているリサとは別人だった。」


「そう。でもそれに誰も違和感を覚えてなかったんだよ。……なんかさ、似てない?」


「──!そういう事かい。確かに…似てるね。」


そう。シュタットのギルドでの事。


本当のリサさんは茶髪で前髪を隠した、大人しい女性だった。


でも俺の知っているリサさんは、金髪で、ポニーテール。ハキハキしたよく気がつく人だった。

…実際は邪神だった訳だが。


もし、今回のシスターがリサさんもしくはリサさんと同様のことができたなら、どうだ?


「だけど、アキーラ君、そうなると。」


「ああ、シスターは、もっと前に…。」


「「入れ替わっていた。」」


「……でも、それなら何で今、こんなことしたんだ?」


「アキーラ君も言ってたじゃないか、宣戦布告。それに、君がいたからだろうね。」


は?俺が?なんでよ!


「…納得してないみたいだけど、君は周りから見れば女神のお気に入りだからね?頑なに認めないけど。」


「いやいや、それはないよ。ゾフィーさん。それはない。」


「邪神に目をつけられて、女神の神託に出て、聖女に導かれて、教皇に刺される人が?」


ぐっ!痛いところを!!


「自覚した?完全に神国は君が来てから慌ただしくなってるよ。」


「でもそこに俺の意思はないじゃん!!」


「もちろん、わかってる。アキーラ君は争いなんて望んでない。だけどね、君は間違いなく動乱のど真ん中にいるよ。間違いなくね。…だからスキル上げよう?」


ちょっと最後に色気出すんじゃねーよ。


「それが本音じゃん!!」


「えー!!いいじゃん!剣術!剣術だけ!最近全然素振りしてないでしょ!やろうよ!今日!今すぐ!!」


「嫌ですぅ!!しんどいからぁ!!」


「あああああ!!言った!言った!嫌って言ったあああ!ひどい!契約したのに!不履行だ!!」


「どんだけ前の話なんだよ!もう無効だ無効!!」


「旅のお金だって全部出してるのに!私のこと利用したんだ!アキーラ君のおに!!けっこんさぎし!」


「してないから!結婚はしてない!でも、お金はありがとう!感謝してる!」



「あのー、アキ様?さっきから、何を…。」


振り向くと、冷めた顔でこちらを見つめるフレイがいた。


「あの、一応ここ、殺害現場なので…。夫婦喧嘩は外でやってもらえると…。」


「あ、はい、スミマセンデシタ…。」


「ふふ、夫婦だって!聞いた?夫婦だって!」


「ちょっと黙ろうね?」


「ぶー!」


「はいはい、そんで、フレイ。ちょっとマズイかも。多分、早く祭壇行ったほうがいい。」


「あ、え?アキ様がお望みなら大丈夫だと思いますが、まだ工事中ですよ?」


「多分だけど、待ってるとヤバい。手遅れになる前に行こう。」


「……わかりました。枢機卿に掛け合ってきます。」


そう言ってすごい速さで走っていくフレイ。

神託絡むと見境ないな。


「さて、上手くいくかね?」


「できないと、この国詰むんじゃないかな?」


できたらそれは避けたいなぁ…。





しばらくして、フレイが枢機卿を連れて戻ってきた。


「ふむ、認識の阻害に、邪神ですか。」


「ああ、あっちの狙いはハッキリしないけど、今は完全に後手後手だ。これ以上神託を後回しにすべきじゃないと思う。」


「私も賛成だ。これは教皇の下手人に、つながる可能性もある。一刻も早くやるべきだよ。」



「むぅ…。良いでしょう。ただし、我々も立ち会わせていただきますぞ。」


「構わないよ。アキーラ君の勇姿を見届けるといい。」


俺は何をすんの?かくし芸?

お腹に顔とか書いといた方がいいかな…。




護衛も含めた全員で、聖堂へと向かう。


何とも言えない緊張感がある。


こういう場面だと、ふざけたくなるよね。


「アキーラ君、今はダメだよ。」


ダメか。



ガチャ、ギイイイィィィ…



あちらこちらに戦いの後がある。

だが、神聖な雰囲気は損なわれてはいなかった。


やっぱり、スゲぇな。


俺がそうやって圧倒されていると、フレイが服を引っ張ってくる。


「さっ、アキ様!祭壇に行っちゃいましょう!さぁさぁ!」


こいつも死にかけたのに変わんねーな。

元気になったみたいでよかったけど。



神託の内容は、祭壇に連れてこい、だったよな。


とりあえず、登ればいいのかね。


「よっこいしょっ…と。ふぅ、どうだ?」


祭壇の縁に手をかけて登る。


とりあえず立ち尽くしてみるが…。


……

…………

………………


何も起きないな?


何かこれ、おかしくないか?


そう思って皆の方を振り向いたときに、皆が上を見上げているのに気付いた。


「一体何が───!!」




光だ。


光の柱が、こちらに向かって真っ直ぐ降りてきている。


意志を持つかのように、まっすぐこちらへと向かってくる。


異常な光景だが、恐怖は感じなかった。


むしろ何か、懐かしいような気が…?


──ババッ!



瞬間、そこにいた全員が跪いた。

自らの主を出迎える騎士のごとく。


その姿は喜びに震えているようにさえ見えた。



そして、俺は自分が死んで以来初めて見た、懐かしい顔と、この世界に来てからずっと一緒だった、あの声を、ようやく感じることができた。



『よくここまで、たどり着きましたね。勇者アキーラ…。』


「え、なにそれ。キモッ。」


『アンタ雰囲気壊すんじゃないわよ!!』


やっぱりクソ女神は、クソ女神だ!!

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