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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第二章 神国深刻珍道中(シュタルクガルド編)

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第39話 しっぽリンリン

グリフォン騒動から明けて翌日、俺達は本格的に出発する準備をしていた。


「あ、アキーラ君、それはこっちに入れて…、そうそう。」


ゾフィーと一緒に荷造り中だ。

宿に泊まってる間にちょこちょこ用意していたものを、用途に応じて分類している。


俺のアイテムボックス対策でな。

旅の途中、俺はゾフィーの勧めで馬車に荷物を載せたまま収納してみたところ、簡単に入った。

1枠で。


『君が1つと認識出来れば、きっと入るんじゃない?』とはゾフィーの談だ。

ちなみに生き物は入らない。

馬車にねずみ入れたら、ねずみだけその場に残ってた。


全くもって謎な仕様だ。

これもリソース不足ってやつが理由なのか…?


リソース…、あいつ、邪神が言っていた。

クソ女神は、残り少ないリソースを俺に使ってるらしい。

それが邪神的にはひどく面白かったそうだ。


ま、俺には何が面白いのか全くわからんかったけどな。

多分あいつ、ギャグセン低い。


「あ、アキーラ君、後は私がやっとくから、今のうちにギルドに移動申請出しときなよ。多分まだ出してないよね?ついでにランクアップしてるか、確認しておいで。」


「お、そうか。悪いな、じゃあちょっと行ってくる。」

「うん、行ってらっしゃーい。」




「はい、アキーラ・リンリン様ですね。先日のゴブリンの巣殲滅と、自由依頼の達成の評価により、Dランクへのアップが可能となっております。処理されますか?」

「するするぅ!Dにあげちゃってください!」


ついに来たか。ギルドあるある、2段階ランクアップ。

ついに俺にも、正のテンプレが来た!

よーし!よしよし!いいよいいよ!


ちなみに、この前の絡まれたのは負のテンプレだ。

これでプラマイゼロだな。

なんのだ。

知らん。




さて、移動申請も終わったし、これでギルドでやる事はもーないかな?


と、あそこにいるのは…


「よう、トルテ。元気か?」


「あっ!リンリンじゃん!久しぶりだな!お、私は元気だよ!…おかげさまでね。今日は村を代表して、依頼を出しに来たんだ。まったく、村の奴らったら、私が元冒険者だから、なーんて言ってさ!私に頼りっきりなんだぜ!くふふふ!笑っちゃうよな!」


「…そっか。よかったな、元気そうで安心したぞ!」


「おう!元気元気!…ほんと、リンリンには感謝してるよ。今私が、こんなこと出来るのも、リンリンと出会えたからだし。」


「その話はもう何回も聞いたっての。じゃ、あんまり無茶すんなよ。」


「あ、あのさ!リンリン!」


「んー?」


「元気でな!また!いつか会おう!」


「おー、会えたらな。会えたら。」


そういって、手を振りながらギルドを後にする。


ここでも、色々あったな。


いきなりFランクってだけで首根っこ掴まれた時はビックリしたけど。

あの後楽しかったしプラマイゼロどころか大幅プラスだな。


俺の人生はまだまだ右肩上がりだ!フハハ!


さて、油売ってないで、宿に戻ってゾフィー手伝うか。




宿の部屋に入り、ゾフィーとひと言ふた言交わす。

特に特別でもない。いつものことだ。


「なぁゾフィー。」


「んー?どしたの、アキーラ君。」


「ゾフィーは、何で付いてきてくれたんだ?」


「……初めに言ったでしょ、フィールドワークに出たかったし、ちょうど良かったんだ。」


「それだけなら、俺と一緒じゃなくても良かっただろ?」


「うーん、まぁ、そうだね。別にアキーラ君じゃないとダメな理由は無かったね。」


「なら、なぜ?」


「ふふ、あの時は、完全に直感だね。これでも乙女だからね。勝負所はわかるのさ。……それに今は、それが正解だったって思ってるよ。」


「おとめ?」


「ん?乙女だよ?生娘さ。確かめる?」


「あほ。……でも、そうか。正解だったかな?」


「そうさ。私はそう信じてるよ。」




…俺達は明日、神国に向かって旅立つ。

そこに何が待っているのか、俺はまだ何もわかってない。


俺はただ、クソ女神…、フレイヤに言われた最後の言葉、神国に行け、って言葉に従ってるだけだ。


神国に行けば、またあいつに会えんのかな。

ま、会えなくても全然構わないけどね!


ああ、でも、

「もっかい声くらいは聞いてもいいかもな…。」



なんて、ちょっとしっぽりしちゃうね。



胸のざわつきは、収まらない。



第二章、完

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