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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第二章 神国深刻珍道中(シュタルクガルド編)

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第34話 解散爆弾!えい!

「わりーけど、今の俺はプッツンキレキレ丸だ。手加減なんか、期待すんなよな。」


お楽しみを奪われた子どものように、癇癪を起こして叫ぶゴブリン共。


「ギギ…ギアアアアアア!!!」


そのうちの1匹が、我慢できずに襲い掛かってくる。


「…だからさぁ。学ぼう?今更リンリンには通じないよ?」


1匹で来て、どうなるものでもない。


ズシャ


切り伏せる。


「こっちはさっさと帰りたいんだ!まとめてかかっこい!ドサンピン共!!!」


「「「「グルウァァァァ!!!」」」」


切る、切る、切る


前から来たやつを切る


右から来たやつを切る


ゴブリンの大振りな攻撃を躱して切る


とにかくひたすら切りまくる。


切る、切る、切る


周り込んでトルテにちょっかいかけようとするやつを切る


3匹同時に襲い掛かってくるやつらを1振りでまとめて切る


切る切る切る切る切る…………


「……さて、残りはお前だけかな?」


最後に残ったのは、筋肉ムキムキで上背は2mほどだろうか。

明らかなボス格。

ここの長だろう。


歯をギリギリと擦らせ、手はプルプルと震えている。

怒髪天って感じだな。


「デザート取られてご機嫌斜めかな?かな?でもこっちだって、プッツンリンリンなんだよ!」


今までのゴブリンとは比較にならない速さで振り下ろされる棍棒の一撃を、感知スキル3点セットで躱す。


彼我との距離、敵の筋肉の動き、呼吸、もしかしたら、思考まで。


心眼を全力で意識する。


今、この3mの範囲は俺の領域だ。


お前に隠し事なんか、できねぇよ。


躱されたことなど、無かったのだろう。

驚いた顔のゴブリン(ボス)の視界が斜めになり、地面に落ちる。


「これで終わりだ、クソクソゴブリンめ。」


「………ん、んん。…ここは?」

「!…気付いたか。ま、無事でよかったよ。」


ゴブリンの死体を焼きながら、トルテの方を向く。

実はこれが結構な重労働だ。替わって?


「こ、これ…、全部リンリンが、やった…んだよな?」

「ん?そだよー。焼くの疲れたから、替わって?」


「…凄い、リンリン。こんなに強かったんだな。…私、余計なこと、しちゃったよね。」


「まぁ、追放された直後だし、色々思い詰めたんだろ?気にしてねぇよ。替わって?」


「……ふっ、う、うううう…。わ、私、やっぱり、足手まとい、だったよ、ね…?う、ううう…。」


「……まぁ、危なっかしくはあったな。今回は何とかなったけど。…替わって?」


「…!う、うううう!やっぱ、り、そう、なんだよな。わ、私、才能、ない…、」


「…こんな才能なんか、あっても良いもんじゃないよ。それはそれで、厄介事を引きつける。」


「う、うぐ、そうなの?」


「そうさ。言ったろ?俺だって守られてばっかだった。…今はちょっとはマシだけどな。上には上がいるし、その上には更に上がいる。残酷な世界だよ。」


「……よ、よくわかんないけど、リンリンでも、苦労、してるんだな。」


「ま、そーさね。ほれ、もうちょい休め。処理終わったら、起こしてやるよ。今は何も考えずに、回復させろ。」


「……わかった。あ、ありがとう。」


………寝たか。

はぁ〜〜〜〜。

シリアスしんどいよぉぉぉぉ!!


早くいつものリンリンに戻りたーい!!


「そ、それじゃあ、森の奥にそんな大規模な巣が出来てたんですか!?」


「だからさっきから、そう言ってるだろ!あと、俺は何もしてない!リンリンが一人で巣を潰したんだ!」


「Fランクが単独で…?全く説得力がありません。確かに大量のゴブリンの右耳と、ボス格と思われる…、これはホブゴブリンかな?この右耳は報告と合致しますが。」


「だからぁ〜!!」


あの後、ギルドに戻った俺達、リンリントルテだが、受付さんに全く信じてもらえない。


まぁ、そりゃそうだ。昨日パーティ組んだばかりで実績ゼロのやつらが、巣を見つけるだけならまだしも壊滅させてきました!と言われて、はいそうですか、とはならんだろ。


…もう報酬いらんから帰っていい?ダメ?ダメか。


そんなふうに、なんとかここから逃げれないかと、気配遮断を発動させようとした時、ギルド内が急にざわつき始めた。


なんだ?と思い、後ろを振り返ると、久しぶりの再開となる頼もしい相方が立っていた。


「アキーラ君、なにしてんの?」

「ゾフィー!助けて!」

「ハハハ!任せなさい!」


「…お、おい、氷の女王、ゾフィーリア様が、わ、笑ってるぞ。」

「ああ…、俺初めて見た。」


なんか周りのざわつきが、三段階くらい上がってる。


女冒険者の何人かは鼻血出してるな。

カオスかな?


「それで、何があったの?アキーラ君。」

「実はよう、かくかくしかじかで〜。」

「アハハ!なにそれ!ちゃんと説明してよ、もう。」


「ま、また笑った。」

「氷の女王が…。」


その後、ゾフィーが取り合ってくれたおかげで、早々に処理が進んだ。

「何かあったら、私が責任を取るよ。だから、私に言ってくれるかな?」


あの時のゾフィーの、アルカイックスマイルには、仲間ながらも寒気がしたね。

受付さん、涙目だった。ごめんね。


……で、一夜明けて、急造パーティの、リンリントルテなんだが。


「リンリン。お前やっぱり、凄いやつだったんだな。あのゾフィーリア様の助手なんて。」


「それ凄いんか?助手やで?」


「凄いよ!ゾフィーリア様は固定パーティ組まない事で有名なんだ。そんな人と一緒に旅してる奴が、大したことないわけ、ない。」


それはゾフィーがすごいだけでは?


「わ、私。短い間だけでも、リンリンと組めて良かった!……村に帰るよ。帰って、もう一度自分を、見つめ直す。」


「………ま、そう決めたんなら、いいんじゃない?知らんけど。」


「くふふ!なにそれ!…でも、ありがと!もしまた、会う時があったら、その時は……。」

「その時は?」

「昨夜の続き、良かったらしてね。」

「は?」

「くふふ!冗談だよ!じゃーね!ありがとう!」


そう言いながら、トルテは笑顔で走り去る。


「え?なに?冗談なん?待って?」

「アキーラ君、今の、なんの話?」


あいつ、最後にとんでもない、爆弾落としていきやがった!!


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