第3話 スライムさん(強い)との死闘
「ゲホッ!ゲホッ!おええええ、チッキショーが、いき、できねぇ…。うぇ。」
思いっきりみぞおちに不意打ちを喰らった俺は絶賛呼吸困難中だった。
スライムさん(強い)も今がチャンスとばかりに、何だか助走をつけてる気がする。
さすがにもう一回喰らうとやばーい気がする…。
念のため、ステータス!
ステータス
名前:アキーラ・リンリン
レベル:1
HP:7/10
MP:5/5
筋力:3
体力:5
速度:4
器用:3
知力:6
精神:2
スキル
鑑定(笑)
アイテムボックス(笑)
経験値ブースト1.001倍
おいおいマジかよ。
今の一撃で三分の一近く持ってかれてる。
どういう計算かわからんけど、今のもっかい食らってまともに歩ける気がしない。
つーかふざけてる場合じゃねぇ。
このままだとガチで死ぬ!!
みぞおちかがまだジクジクしてるが、そんなこと言ってたらヤツの捨て身タックル(ただの体当たり)がまた飛んでくる!
かくなる上は覚悟を決めるぜ!
「おいスライム、知ってるか?女は愛嬌が大事だが…。」
「男は度胸なんだよおおおおおお!!」
俺は思いっきり叫びながら、スライムに向かって棒を振り下ろす!
死ね死ね死ね!!
死んでしまええええ!!!
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアァァァァア!!!!!」
降ろす!降ろす!降ろす!降ろす!降ろす!
とにかくひたすら、殴りまくるうううううう!!
側から見れば最弱のモンスター相手に叫びながら殴りかかるアタオカだろう。
でも俺は必死なのだ!
殴られると助走が取れないからか、スライムはさっきから全く動く様子がない。
チャンスとばかりに手を緩めず殴り続ける。
次第にスライムは少しずつ動きが鈍くなり、体が保てなくなったのか、ダムが決壊するかのようにドロリと溶け出した。
よっしゃあ!勝ったあ!俺のほうが強い!
「はぁ!はぁ!はぁ!思い知ったかスライム野郎!これにこりたら人間様に逆らうんじゃねーぞ!」
経験値を1取得しました。
経験値ボーナス0.001は切り捨てられます。
…ほ?1000倍は?俺のちーとは?
猛烈に嫌な予感がして、もう一度ステータスを凝視する。
ステータス
名前:アキーラ・リンリン
レベル:1
HP:7/10
MP:5/5
筋力:3
体力:5
速度:4
器用:3
知力:6
精神:2
スキル
鑑定(笑)
アイテムボックス(笑)
経験値ブースト1.001倍
…ってよく見たら経験値ブースト、1,001倍じゃなくて1.001倍じゃねーか!
こんなん全然ブーストじゃねぇ!
「クソ女神〜〜〜〜!!!テメェ何回、人をおちょくれば気が済むんだああああ!!ボケえええええ!!!!」
ボケェー、ボケェー…
…無反応。
もはや相手にすらしねぇ。
こんなん詐欺だろ!クーリングオフだクーリングオフ!やり直させろ!!
(…そんなのあるわけないジャーン!調子に乗るからだよーリンリーン♪)
「やっぱ見てんじゃねぇか!!」
(とりあえず早く街に行ったほうがいいよー♪もうすぐ日が暮れるし、モンスターも活発化しちゃうから。雑魚雑魚リンリンに野宿はきついでちょ?)
「ど、こ、ま、で、も、舐め腐りやがってえええええ…。」
あの女絶対〆る!何回言ったかわからんが、絶対だ!
(じゃ、急ぎなよーリンリーン!バイバーイ!)
「めっちゃムカつくうううう!!!」
ああああああああ!!!
でも言ってること真っ当だから反論しづらい!
一番腹立つやつじゃん!!
「しゃーねぇ、ダッシュで行くか…ぬおおおおおおお!!!」
そう叫びながら、俺は城壁街?に向かって走り出す!
門番さーん!!頼むから入れてくれよおおお!




