第20話 ガンガン心眼リンリンリン
ふぅ、いいお湯だったぁ。
ポカポカリンリン、ポカリンだな。あ、コーヒー牛乳飲みたい。
そういえばこの世界きてからまだコーヒー見てないんだよなあ。
コーヒー豆って地球だと取れるところ決まってるんだっけ…。
(それはチョコレートじゃない?カカオ)
チョコレートかあ…。
チョコレートと言えばワインだな。
俺お酒飲めないけど。
(下戸なの?ゲコゲコー)
そうなの。ゲコなの。
あー。ボーってしてたら眠たくなってきたなあ。
そんなこと考えてたら、すごい勢いでドアが開いた、
バターン!!!
ビックリしたあ!!!!なぁにぃ!?
「やあやあアキーラ君!夜はこれからだよー!!夜に取れる効率的なスキル!興味ないかなー!?」
「あるあるぅ!!」
「いいお返事だねえ!!それじゃあ早速暗視から行こう!まずは闇魔法で君を包むよー!!」
そう言うと手から真っ黒なもやを出して俺を包むゾフィー。
え!ちょっと待って、そっちの方が気になるんだけど!!
「さぁー、それじゃあ私の方を見てくれるかな?今私は指を何本立ててるでしょう!!当ててみてー!」
「わかるかぁ!!何も見えねぇぞ!!」
「それでいいんだよ!それでも見るんだよ!頑張れ!気合いだ!」
ゾフィーそんな感じなん?
(感覚型ねー。なんでも出来るからアンタの気持ちわからないんじゃない)
人としてのステージが違う!!
でもゾフィーの声はすっごく楽しそうだ。できれば応えてあげたい…。
ぐぬぬぬぬ…、きええええ!!見えろおおお!!
【心眼Lv1を取得しました】
「ほぇ!なにこれぇ!」
心眼とれたぞ!おおおおお?何か前だけじゃない!自分の周囲が何となくわかる気がする!ぼんやりだけど!
「お!その感じだと取れたね!どうだい!暗視を意識しながら私の方を見てごらん!うっすらと指が見えるだろ!?」
指どころか全身見えてるわ。
この部屋の間取りも含めて、ぼんやりだけど。
「ゾフィー見えてる!多分指は2つだろ!」
「おお!素晴らしい!暗視はきちんと取れたみたいだね。」
「いや、心眼って出たぞ。目閉じてても見えてるし。」
「え?」
「ん?」
(まぁ本来なら戦闘スキルの達人が修行の末に取得するスキルだからねぇ)
「心眼取ったの!?すごいすごいすごい!!なんで!?ちょっと待って!!…えーと、ここだ!!ほら!これ!心眼は昔剣術スキルの達人が目覚めたことで発覚したスキルなんだ!なんで取れたの!?剣術Lv3だよね!?」
そういって分厚い本を開き俺に見せてくる。
ふむふむ、ほーん。なるほどねぇ。
(内容はわかって?)
ない。当然だね。
「何で取れたんだろーな〜。ゾフィーは持ってんの?」
「持ってない!前取ろうとしたけど条件がわからなくて取れなかったんだ!!気になる!気になる気になる気になる!!!!」
キャラ崩壊してない?
(初めからこんなんじゃなかった?)
初めはキリッとしてたよお…。
「何で取れたんだろ!?アキーラ君の言うことが本当なら、戦闘スキルが高Lvであることは条件じゃない…。複数の戦闘スキルを取得する?いや、それなら私も取れてて良いはずだ。つまりこれは除外して良い。あとの条件は?アキーラ君にあって私に無いもの。私にあってアキーラ君に無いもの…。ダメだ、サンプルが少なすぎる。条件を詰めきれない。…アキーラ君!何か思い当たることない!?ねぇ!!」
「え?えーっと…必死さとか?」
「…必死さ。確かに私は人生で一度も必死になったことはない…。これはありえる…のか?うーん、それが条件なら私はともかく他の人は取れてそうだけどな…。もしくは他の要因?内的要因ではなく外の?それなら…」
あー、ダメだ戻ってこなさそう。
とりあえずベッドで寝転んで待ってよーっと。
(今日はもう無理そうじゃない?)
正直俺もそう思う。
おやすみリンリンお月様。
(おやすみー)




