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女神に騙され異世界へ!貰ったチートは欠陥品の詰め合わせでした。〜雑魚い俺には努力が必須ですが、大成するのは間違いなさそうです〜  作者: ゴローさん
第一章 欠陥品の始まり(シュタットの街編)

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第19話 雪解けて、草生える

「すごいすごいすごい!!どのスキルも最底辺だ!こんなのみたことない!!」

「そりゃよかったねぇ!期待に応えられたみたいで嬉しいよ!」

(えへへ、それほどでも)

褒めてねぇよ!


あれからたっぷり数時間、置いてあった武器を1つずつ確かめてスキルLv2まであげた。

俺達はわかってた訳だが、ゾフィーは大興奮だ。


「今ので武器スキルは全部かな!?普通1つくらいはちょっと才能あったりするんだけど、ここまでとは…。つまり今の学説で行くと、女神は君のこと大ッキライだね!!あはは!!」

そう、素敵な笑顔で言い放つゾフィー、悪気無いのが質悪いな。

(べ、べつにキライとかじゃないし!)

好きなん?

(ノーコメント!!)


「常時発動タイプはどうなんだろ?あっちは検証時間かかるからなあ…。とりあえず一気に取れるだけやらせる?だけど、ここまで才能がないとかなり時間が……、あー!!悩むなあ!時間がいくらあっても足りないよお!!まさかここまで興味深いサンプルが見つかるとは!!」

そんなにすごいの?俺?

(まあ、全部1だからね。アンタ基準で計算すれば倍率出しやすいし、わかりやすいんじゃない?)


「よーし!とりあえず次は常時発動スキルいってみようか!!これは時間がかかるし、取ったタイミングで生涯のレベルがだいたい決まる重要なスキルだ!どーれーに、し、よ、う、か、なっと。」

「待て待て待て待て!適当に決めるな!重要なスキルならあれだ!身体強化やらせろ!!」

「えー?あれみんな持ってるし、他のにしようよぉ。」

「俺は持ってねぇんだよ!なんで俺だけ一人ハンデ背負わなきゃならんのだ!身体強化やらせろ!」

「うーん、まあいっか。はい、じゃあ見とくから取って。」


ほ?ああ、武器とかいらないタイプのスキルなのね?ほんでどーすれば取れるのん?

(普通は親とか友達と一緒に遊びながら取るからねえ。取り方なんて、常識すぎて知らないと思ってないんじゃない?)

どーやって取るの?

(ゾフィーに聞いたら?)

教えてよお!!もー!!


「……取り方教えて。」

「え?なんて?」

「…取り方教えてよお!知ってたらもう取ってる!取ってるよ!天才なんだからそこも気付いてくれよ!!どう見ても知らなそうでしょ!?」

(そのキレ方はどーなの…)

うるさい!俺の尊厳は傷付けられたのだ!ギザギザハートなんだ!わかってくれよお!


「あー、なるほど。…うん、わかった。私が悪かったよ。すまないね。私はよく、自分が知っている事は相手も知ってると思って話を進めてしまう悪癖があってね。両親にもよく言われたよ、誰もが私のようにできると思うな、ってね。研究が楽しくて忘れてしまっていた。本当にすまない。」


おお、思ったよりヘビーな返しだな。ニョロニョロ。

(それは蛇ね。アンタ、フザケてないと死ぬの?)

こういう空気耐えれないんだよね、俺。


「そんなことよりほら!身体強化のやり方!ほら!プリーズ!」

「…ふふっ、なんだいそれ。普通は慰めるんじゃないの?」

「知らん!身体強化プリーズ!」

「ふふふ!いいよ!まずはね…。」

(なんかワタシ邪魔じゃない?)


その後ゾフィーは丁寧に、それはもう丁寧に教えてくれた。手取り足取りソフトタッチだ。

幼児かな?

(まぁそれぐらいの扱いだったわね)

端的に言うと、身体強化のとり方は、取れるまで約1分間体全身に力を入れ続ける、だ。

そして踏ん張ること1分間、

【身体強化Lv1を取得しました】


「きたあああああああ!!身体強化始めましたああああああ!!」

(冷やし中華?)

「おお!おめでとう!これは常時発動タイプだから日時を記録しておくね、ふふ、今日は記念日だね。」

そんな日はどうする?そう!踊ろうね!

おお!身体強化の効果が体全身を覆っている。

なんだろうこの全能感。今ならなんでもできる気がするう!!

そう考えながら俺は自分のソウルの求めるままに踊り狂う。

それをニコニコしながら眺めるゾフィー。


止める者の居ないフリーダムなフロアだ。


(こういうのはカオスって言うのよ)


かもな!だが俺は止まらん!

このまま最強まで突っ走るぜーー!!!

(ま、いいか)


身体強化でひとしきり遊んで満足したころ、ゾフィーが話しかけてきた。


「さて、そろそろいいかな?今日は雨も降りそうだから、お終いにしようと思うんだけど。」


そう言われて空を見る。

確かに空は相変わらずの曇り空だし、一旦お開きかね。


そう思い、ゾフィーの提案を了承する。


「それじゃあ、今日はお風呂にでも入って、ゆっくりしてくれたまえ、その間に私はご飯でも用意しておこう。」

「お風呂!?お風呂あるの!?」

この世界ないと思ってたよ!宿でも当たり前のようにお湯入った桶渡されるし。


「す、すごいリアクションだね。この屋敷はもともと貴族の屋敷でね、研究用に私が買い取ったんだ。つまり設備は最高級さ。ま、そこがいいから、買い取ったんだがね。」

「ん?でもお風呂って、お湯溜めるの大変なんじゃない?そんな魔法でもあるまいし。」

「ああ、それは知ってるんだね。もちろん、私が魔法で溜めるよ。君はスキル持ってないだろう?」


待て待て、情報が多い!

えーと、貴族の屋敷が魔法で出来てて、お風呂で桶をお湯にする?

(ぐちゃぐちゃすぎない?)


「ハハハ。喜んでもらえて何よりだよ。…君さえ良ければ、ずっと住んでもいいんだよ?」

すんごい魅力的ぃ!リンリン迷っちゃう!

(相変わらずわかりやすいわねぇ。エルザはいいの?)

ぐっ!それを言われると弱い。俺の頭の中を、悲しそうな顔をするエルザがよぎる。


「……け、検討しますぅ!」

「…ふふ、そうかい?急ぎすぎたかな?まぁおいおいね。それじゃあ、お風呂入れてくるよ。興味があればついてきてもいいよ。」

はぁーい!行きますう!

(目移りしすぎじゃない?)


連れて行かれた場所は豪勢な大浴場だった!!

(いや、一人用の普通のお風呂だけど)

期待してたのにぃ!混浴イベントぉ!!

(アンタさっきのエルザのはなんだったのよ…)

それはそれ!これはこれ!

チャンスがあれば期待するのが男の子よ!

そこがぶれちゃあおしめぇよ!!


「さて、それじゃあ時間もないし、早速始めるよ。」

そんな俺達のやり取りを知る由もなく、ゾフィーがお風呂の前に立ち、集中しはじめる。


おお!なんかゾフィーの体にキラキラしたのが渦巻いてる!キレー!!

(アンタたまにIQさがるのなんなの?)

まほう、しゅごい…、キラキラァ。

「それじゃあ、いくよー!そーれぃ!」

おおお、すごい。

手のひらにキラキラが集まったと思ったら、水になって、凄い勢いで浴槽に入っていく!

…なんかシュールだな。でっかい蛇口みたい。

(初めて見た感想がそれなの?)

「ふふふ、どうかな?感動したかい?」

「あ、うん。すごーい。」

「ふふふ!そうだろう、すごいだろう!こんなこともできるよー!」

おおお!ダバダバ出るだけだったのが、グルグル渦巻いてる!これコントロールできんのか!

(なんかゾフィーもIQさがってない?大丈夫?)

俺も魔法覚えてー!!


「さて、それじゃあお湯も溜まったし、ご飯の用意をしてくるよ。君は先に入っていていいよ。」

先に入っててだって!!聞いたか!フラグ立ってる!?

(建ってないとも言い切れないのよねぇ)

どっちだよ!まぁいいかそぉーれ!

すぽぽぽーんと服を脱ぎ、浴槽にダーイブ!決まったぁ!

(人ん家のお風呂なのに遠慮ないわねぇ)

遠慮?してたら生きていけないぜ!異世界ではね☆

(まあアンタには期待してるわよ)

おう!おおいに期待してくれたまえ!ヌハハハハハー!!

そうやって存分にジャブジャブするリンリンなのであった。

後、ゾフィーに汚しすぎって怒られた。

さすがに暴れすぎたか。スマンね。

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