幼女神ジュテーム
とある夜ーー。
ふと、俺は目を覚ました。
隣のベッドで寝てるカオリはムニャムニャと何かを食べてる夢を見てるのか嬉しそうな顔をしてる。パジャマの胸元がはだけておっぱい丸出しになってるから俺は急いでボタンをとめてやり、何故自分が起きたかを思った。
「……下半身は完全に目覚めてやがるが、俺は何で起きたんだっけ?何か感覚によぎったものが……?」
何かキッチンの方でゴソゴソしてるな……。
人か?
すると、寝てたカオリが起きたらしく話しかけてくる。
「どうしたのアデュー君?」
「またゴッドが冷蔵庫の中のアイスでも漁ってやがるんだろ。俺が行って懲らしめて来る。カオリは寝てろ」
「おねがーい……」
くかー……とカオリは寝た。
その寝顔を見つつ、布団をかけ直してやり俺はキッチンに行く。あー眠い!
「……ゴッドの野郎は番犬バクロンですら反応出来ねーからな。困った神幼女だぜ……眠い!」
眠気マックスのまま俺はヨロヨロと廊下を歩きキッチンについた。
冷蔵庫を漁ってる白髪の幼女がいやがる。
今日は珍しく三つ編みか……でもこんな事をするのはゴッドしかいねー。
頭をかきながら俺はやれやれと言った感じで神幼女ゴッドに話しかける。
「うるせーなゴッド。勝手に人ん家に入るなって言ってるだろ……」
「……」
返事がねーな。
ただの屍でもねー幼女のクセに。
その白いワンピースの背中には幼女神と書かれてるな。確かに幼女の中の神かも知れんが、そこまで主張しなくてもいいだろ……。
「おい、聞いてんのか?人の家の冷蔵庫を漁るな。そして返事をしろ……」
「……」
正面を見ると、顔はゴッドに似てるが少し違う。
長い白髪は三つ編みに纏められ、頭には金のカチューシャなんてしてる。白いワンピースの背中には幼女神と書かれてた。
「だ、誰だお前は!?」
バッ!と俺は少し背後に下がる。
コイツは……ゴッドじゃねぇ……。
一体……この白髪幼女は……。
「ぽぽぽ!僕はジュテーム!全ての世界における初代の神ジュテームだよ!」
「初代の神ジュテームだと?」
どうやらコイツは初代の神のジュテームらしい。とりあえずこの幼女の話を聞く。触れてからわかったが、コイツは神というだけの魔力を持ってやがる……これはちょっちゅヤバいね……。
「初代の神がこんな真夜中に何の用だ?ここは勇者アデューの家だ。神幼女ゴッドの家じゃねーぞ?」
「僕の千里眼でゴッドを観察してたら君の家がお気に入りと知ってね。わざわざ来たのさ。確かに君は勇者のようだね。内面から凄い力を感じるよ。ぽぽぽ!」
「……あんがとよ。で、初代神のジュテームちゃんはゴッドに会ってどうするんだ?」
コイツの目的は聴いとかないとならん。
何やら不穏な動きをしそうな奴だからな。
わざわざ初代の神が今の神に会いに来たって事は何かあるはず。それに、初代の神はすでに存在しないはず……つー事はこのジュテームは復活した存在になるな。
そして、その初代神ジュテームは言う。
「今の神がしっかりしないから初代の神が甦ったのだ。ぽぽぽ!」
何だコイツ……さっきからゴッドのような口癖だぜ。いや、ゴッドが初代を真似をした結果になるのか?歴代の神も何かヤバそうなのしかいねーようだな。
「今の神のゴッドがダメならお前が世界の神になるのか?ハッキリ言って、それは横暴だぜ。せめて今の神の手助けをしやがれ」
「残念無念。今の神がダメなのは勇者のせいでもあるよ。なのでおちおきです!ぽぽぽ!」
「何だと!?言ってくれるなコノヤロー!」
「何とでも言うさ。勇者アデューは少し大人しくなってもらう。力ずくでのぅ」
「やってみろーー」
シュン!と俺はジュテームを軽くしばいてやろうと飛びかかるーー。
「幼女魔法テペロペロ」
ペロペロと妖艶に舌先を出したジュテームから幼女魔法が放たれた!この至近距離からの魔法なら自分にも被害が出るから凄まじい魔法は使えない。なら、俺には効かないぜ……?
「幼女……魔法だと?」
「そう、真の神のみぞ使える幼女魔法。今の神ゴッドが使えないから知らぬのも仕方あるまいて」
「ぐ!ぐあーーー!」
ビリビリビリ!と俺の身体に電撃が走る!
身体の細胞が蝕まれるように痛みと快感を発して、絶頂へ達する!目の前のジュテームは口元を笑わせ、俺を見つめていた。
「……残念ながらダメージは無いぜ?どうやら幼女魔法はいきなり使ったから失敗したようだな。今度はこちらから……」
「どうやらやっと気付いたようだな勇者アデュー。ぽぽぽ!」
「ま、まさか……!」
何か自分の家のキッチンなのに視界に違和感がある。
今まで下に見てたはずのテーブルやイスが目線の高さにある。それに俺と初代神ジュテームの目線が同じだ……。つまりはーー。
「小さくなっちゃった!」
「そ、その通り」
「マ、マジか……」
どうやら俺は幼女魔法テペロペロで小さくされてしまったらしい。これじゃ戦うにしても結構厳しいぞ?そのジュテームは空中にグルグルと円を描き魔力を吐き出していた。
「とりあえずさらばじゃ勇者アデューよ。今の神ゴッドは僕の存在に気が付き、幼女ワールドに来てしまってるようだ。なので僕は自分の世界に帰る。ぽぽぽ!」
そして、次元のゲートを生み出した初代神ジュテームはその穴に入り姿を消した。茫然とする俺は自分の身体を調べた。今の騒ぎを聞きつけてカオリがベッドルームから起きて来る。
「大変だカオリ……初代神ジュテームとかいう奴が現れて身体を小さくされちまった……」
「あれ!本当だ!でも何か小さくてカワイイよ!」
「そういう問題じゃねぇ!はっ!そういえは、アソコを確認しないとならん!」
すぐさま俺は後ろを向いてチンコを確認した。ここまで小さくなってたらやってられねーからな……色々と。
「あれ?うっわ最悪!アソコも小さくなっちゃったぜ……」
「いや、変わってないよ?元からそのサイズだし!ドンマイ!ドンマイ!」
「何がドンマイだ!俺は慰められるほどじゃねー!」
ポコポコ!と俺はカオリの足を叩いた。
すると、だんだんと足から腹……腹から胸を叩いていた。あれ?
「カオリ……小さくなってね?」
「そうだね。小さくなってる」
「まさかジュテームの奴……」
どうやら幼女魔法はこの家の中全体に作用してたようだ。だからカオリも小さくなっちまつまった……。にしても、
「何でカオリは幼女なのに胸がソコソコ出てるんだ?」
「ん?私は幼女の頃から巨乳だし。ダンポコワールドは子供の頃から巨乳の子は多いよ?」
「マジかよ!スゲーなダンポコワールド!何か今更新発見とか不思議な感じだぜ……」
とりあえず幼女神ジュテームを倒さないとならん。
もしかすると多少のパワーダウンはしてるかもしれんが、やるしかない!
「カオリ、とりあえず初代神幼女が現れたからその世界に行くぞ。寝てていいから暴れないでくれ」
「あいよー……」
「て、寝るな!早く大きくなりたいだろ?」
「おっぱいはもう大きくならなくていいや……」
「わかったから起きろ!そして出発だ!」
そんなこんなで幼女ワールドへ行く事になった。初代神からあんな感じでよく色々な世界が平和だったもんだぜ……おそらく、歴代の勇者が頑張ってたんだな。あんま頑張りたくはないが、とりあえずジュテームは大人しくさせよう……。




