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チートニートスペシャリスト・魔眼の勇者  作者: 鬼京雅
魔王神サターン出現! 連れ去られた美少女とオッパイを救出せよ!
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魔王神の腹心ユイとの大食いラストバトル

ここで魔王神の腹心ユイとの決着をつけようと思う俺は言う。


「大食いでも戦闘でもいいぜ?どんな勝負にするよユイ?」


「磔の刑のまま魔力を全て吸収されるこのバナナ魔王の果物にて勝負よ」


「バナナ勝負か……これならミーナの仇も取れるな。艶色にやってやるぜ!」



大食いラストバトルは今は磔の刑にされてるバナナ魔王ミーナの大好物のバナナ対決になった。

ミーナからパクったバナナである以上、俺は負ける訳にゃいかねーよ!絶対に勝ってまずはミーナを助けてやる!すると、やけに俺の脳内に女の声が響く。


『意気込むのはいいけど、相手は大食い魔人よ。勝算はあるのアデュー?』


「たりめーだ!勝算はあるにきまってるアデュー……?」


すると、メッチャ冷ややかな目をユイはしてた。あれ?ユイの言葉じゃなかった?


「やけに独り言がデカイ勇者だ。心の言葉は心の中でだけ言うがいいわ」


「わ、わかってるさ。早く勝負しようぜ!」


……にしてもさっきの女の声は何だったんだ?やけに脳内に響いて来る声だったし、幻聴とも思えねー。一体何だ?


『幻聴じゃなくて私はミーナよ!反応出来るならユイにバレないように反応して!』


「ん?ミーナ……?」


『そうよ!私はミーナ!今の私はアデューの口の中にいるのよ!だから声が脳内に直接響いているでしょ?』


「ほげぇ!?」


俺がメッチャ驚いてると、目の前のユイが反応した。


「さっきからウルサイぞ勇者アデュー。これからバナナを準備するんだから貴方も手伝いなさいな」


「あー……悪いが準備はお前がしてくれ。俺は疲れたから座って待ってるから」


「やる気があるのか無いのかわからぬ勇者だ」


「お前から勝負を仕掛けて来たんだからお前が準備してくれよ」


「仕方あるまい。ちょと待っていろ」


と、ユイは水色のセーラー服の裾をひるがえし、魔法でバナナを召喚し始めた。

よし……これで時間稼ぎが出来るぜ。

この間に口の中のミーナと話さなきゃならん。でも何で口の中にいるんだ?

ま、いっか。

そんなこんなで口の中に意識を集中して、ミーナを感じて会話する。


「口の中に入ると小さくなるとか、そんな事にはならねーか?」


『ならないわよ。援護はするから早く口の中にミニアデュー作って来てよ』


「そんな事した事ねーからスグには出来んぞ……ぬぬぬ……」


とりあえず口の中にミーナがいるようなので、口の中にミニアデューを生み出して話す事にした。これは長い時間もたないから、早くしないとユイにバレちまうぜ。


『久しぶりだなミーナ。ミニサイズだが本体も無事だし、この戦いに勝てば元通りになるぜ』


『わかってるわよ。とにかくカオリは最上階にいるし、そこにいる魔王神サターンを倒すのが最大の目標よ。だからこんな中ボスなんかでつまづいてる場合じゃないのよ』


『まぁ、そうだな。んで何か作戦があんのか?実際、俺もどこまでバナナを食えるかなんてわからねーしな』


『とにかく口の中にバナナを入れればいいの!相手が動きそうよ』


『ん?そうか……やるしかねー!』


そんなこんなで俺は口の中にいるミニミーナと別れ、自分の身体に意識を戻した。少し前に大食い勝負の準備が終わっていたらしいユイは怪訝な顔をしながら言う。


「ヨダレたらして寝てたようだけど……だいぶ余裕ね」


「……ヨダレがたれてる?お、ヤベェ!けど余裕はあるぜ。このバナナはこの世界には存在しないからな。その分、こっちが有利なはずだぜユイ」


「寝言は寝て言う事ね勇者アデュー。決戦開始よ!」


「おう!バナナ大食い勝負開始だぜ!」



バナナ大食い勝負開始だ!

左右のテーブルに俺達は座り、目の前のバナナの房の山を凝視する。若くシッカリとした甘いミーナが育てたバナナだ……負ける気がしねぇぜ!そして決戦の火蓋は切られた。


「うおおおおおっ!」


「はあああああっ!」


俺達はひたすらバナナの皮をむいてバクバクとその甘い棒を貪る。……ユイの奴、バナナをまともに食べた事もなかったくせにやるな。食べ慣れないモノを食べて腹でも下してくれると助かるんだが……って、そんな安易な事を考えてちゃいけねーな。

すると、今は十字架に磔の刑にされてるが俺の口の中にミニの分身を作り存在してるミーナが言い、精神で会話する。


『もっとスピードを上げないとマズイわよアデュー。口の中の私が一気に食べてあげるからもっとスピードを上げてね!』


「何かくすぐったいと思えばのどチンコにいるのか?優しく触れよチンコだから」


『のどチンコでしょ!でも優しくするわよ。その時が来たら、私にも優しくしてよね……処女なんだから』


「その時?どんな時だ?」


『ウッサイわね!早くバナナ食べなさい!怪しまれるわよ!』


「おうよ!」


確かに勝負自体はデッドヒートしてるが、このままじゃドローになるかもしれん。それじゃダメだ。さっきよりスピードを上げているが、口の中のミーナの手助けを借りても隣の魔王神の腹心の女はそれを上回る豪快な食いっぷりを見せやがる。なので精神で口の中のミーナに会話する。


「おい、ユイも相当やるぞ?どうにかならねーのか?」


「おそらくバナナがこの世界に無いからハマってる状態。元々の大食いの勢いもあるしこの相手に勝つのは厳しいわよ……」


流石のミーナも冷や汗を浮かべていた。


「もう勢いも落ちたわね勇者アデュー。ここで負けて、サターンお姉様に全ての魔力を捧げて己の無力を悔いるがいいわ……こんなに美味しいバナナを食べるだけの競技で、このユイが負けるわけがないもの!」


「……豚よりバナナが好きとしか思えない食いっぷりだぜ」


残り時間は一分を切った……。

このままだと負ける。

もう口の中のミーナも、俺の胃も限界だ。


(どうする……どうすれば……。この豚よりバナナが好きとしか思えねー食欲のユイに勝つには……?待てよ?豚よりバナナが好き……!)


瞬間、全てのしがらみから解放されたかのような俺は呟いた。


「お前、豚よりバナナが好きだろ?」


「!?そ、そんな事はないわよ!


「いーや。少なくとも、今は豚よりバナナが好きだよな?」


「あ……あり得ないわよ!そんな事!」


そして俺とミーナはラストスパートをかけた!完全にユイは食べるペースが落ちたというよりも止まってやがる。これなら勝てるぜーー。

そしてタイムアップの音がした。


「勝った……ギリギリ一本多くバナナを食べていたぜ。俺の勝ちだユイ」


「……まさか自分が、豚よりも美味と感じてしまうものがあるなんてね。完敗よアデュー」


「ま、世の中は広い。食い物なんて、どれが一番かなんていちいち決めないで好きなもんを食えばいいのさ」


勢いを失うユイに勝った。

そして十字架に磔の刑にされていたバナナ魔王ミーナを救出した。長い金髪のツインテールを整え、衣服の破れた所を気にするミーナは、


「よし、これで後は最上階のカオリを助けて魔王神サターンを倒すだけね。このユイはどうするの?また人質として子豚にしとく?」


「いや、そんな事はいーさ。とりあえず道案内だけはしてもらうけどな」


うなだれる魔王神サターンの腹心ユイに最上階へ通じるゲートを生み出させた。そして、その最上階へと通じるゲートを睨み俺は隣のミーナに言う。


「腹ごしらえも済んだ。後は決戦だ!」


「行くわよアデュー!」


「おう!ミーナ!」


バナナをくわえたまま、俺達は最上階へのゲートをくぐった。淋しそうな目で、ユイは俺達の後姿を見送った。

カオリの魔力は吸収させねー。

必ず助けて、魔王神サターンの全ワールド支配の野望を艶色に阻止してやる!



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