チェリーボールゲット!
何とかゴッドにパワーを借りようと俺は頼んだ。
「豚汁アイスじゃと!?ならばワシの乙女パワーを使うといい!のほほ!」
パンチラポーズをしたゴッドからハートのパワーが飛んでくる。ノーパンなんだからあんまりスカートの中を見せるなよ……。
「よし!ゴッドのハートパワーをゲットだぜ!うおおおおおっーー!」
シュパアァ!と俺は赤と黄色の閃光に包まれる。
「そうは豚屋が下ろさないわよ!ギガベヒーモス!」
ゴッドのパワーでチートニートスペシャリストに変身したーーと同時に闘牛のような特攻技を使うサターンのギガベヒーモスは炸裂するーー。
「どうやら私のギガベヒーモスの方が早かったようね勇者アデュー……」
俺は変身が出来ぬまま養豚場の床に倒れていた。
サターンの冷たい手が俺の首に伸びるーー。
そして、サターンの背後に現れるチートニートスペシャリストに変身した本物の俺は言う。
「残念だったな。そいつは俺に化けた豚だーー」
「ぶ?豚に化けたブヒー!?」
今度は俺がとどめの一撃に出ようとするーー。
「チェリーボールはここにあるよん」
「!?何だと?」
そのサターンの言葉で動きが止まる。
チェリーボールはダンポコワールドに帰る為に必要なもんだ。チェリーボールは三つ必要で、その一つがここで手に入るなら手に入れないとならん。
だが、そのチェリーボールはサターンの右のブラジャーの中らしい……厄介な所にあるな。けど、そんなのカンケーねぇ!
「オッパイピー!」
「ブヒー!」
シュン!と問答無用でサターンの右胸に隠されるチェリーボールを奪った。
「これがチェリーボールか……確かに凄まじい魔力を感じる。実際触る前と後じゃ感じが全然違うな。恐ろしい玉だぜ」
そしてサターンは言う。
「この養豚場での勝利はアデューにあげるよん。でも、私の魔王神シティーでは負けてもらうわ。じゃあ私の街で会いましょう……ブヒー!」
すると、サターンはゆらり……と陽炎のように消えた。
※
「……サターンは消えたか」
とりあえず養豚場での戦いに勝利した。
けど、まだ完全に勝ったわけじゃねー。
魔王神シティーでの戦いが全ての勝負だ。
「チェリーボールは一つ手に入れた。おいゴッド!もうサターンいないから出てこい……って!お前!」
「のほほ!助けてくれアデュー!豚に食われそうじゃ!」
「アホが!」
養豚場の豚に食われそうになってるゴッドを助けてから、俺はサターンから奪ったチェリーボールを見せた。
「危うく食われる所じゃった……あの豚共め!今度必ず食ってワシの栄養素にしてくれるぞぇ!」
「豚を盾にしといて八つ当たりすんな。とりあえずそのチェリーボールは本物だな?三つ集める必要があるんだろ?」
「ぬ?今確認するわい……」
メチャクチャ自分の目に近づけながらゴッドは金色に輝くチェリーボールを見る。
「このチェリーボールは本物じゃ。お前のチェリーボールと見比べてみるがいいさ」
「は?俺のはチェリーボールじゃなくて金玉だぞ」
「似たようなものじゃ。自分の魔力は金玉に自然に蓄積していくのを知らんようじゃな。童貞だから仕方ないかのぅ」
「金玉に魔力が溜まるのかよ!?でも、このチェリーボールと俺の金玉は違うぞ。何故なら俺の金玉は二個あるからな!」
「ならその二個の金玉をワシによこせ。さすれば他のチェリーボールを探さなくてもダンポコワールドに帰れるぞぇ?」
アホな事を言いやがるぜこの神幼女は!
勇者の魔力が金玉に蓄積したら確かにスゲーが使ったら金玉も使えなくなったら困るしな。まだカオリの処女も奪ってないわけだし……?すると、その白髪の幼女は俺の金玉をつかんでいた。
「金玉をよこせー!」
「嫌だー!俺には俺の金玉の使い方がある!」
「勇者なら性欲をコントロールしてみせろ!チェリーボールを探すよりお前の金玉を使った方が早いぞぇ?のほほ!」
「嫌だー!勇者だって性欲はある!のほほ!」
と、金玉争奪戦になるが、俺はもちろん勝利してゴッドをなだめた。
そしてチェリーボールを一つ手に入れ、それをゴッドの口の中に保管した。ゴッドの腹の中は無限の宇宙らしく、何でも保管出来るらしい。アイスを無限に食えるのはそういう理由があったのか……。
「のほほ!これでチェリーボールは安心じゃ。それで後はどうする?ここで働く娘から助けるのかぇ?」
「ここにいる女達はそのままにしておく。帰るか帰らないかは自分で決める事だ。この世界にいたいなら、強制的には連れ戻す事は出来ねーさ」
カオリやミーナもそんな事になってなきゃいーがな……。
と、俺は一抹の不安を覚えた。
そして俺達は養豚場を出た。
そして今日はこの養豚場の事務所で軽い豚パーティーをしてから明日に街へ行く事になった。
「とりあえず今日はこの事務所に泊まるか。どうせ朝まで人は来ないからな。
「のほほ!そうしよーそうしよー!」
そして、今夜は豚のしゃぶしゃぶにする事にした。ちょうど事務所内にしゃぶしゃぶ用の準備がされてたのもある。
「ワシがノーパンだからと言ってしゃぶしゃぶにするとは、やりおるなアデュー?」
「お前のノーパンなんざどうでもいい。とにかく豚肉を薄くカットしてしゃぶしゃぶの準備をするぞ」
「おうよ!」
豚肉のカットが終わりしゃぶしゃぶの時間になった。
軽く湯の中に通して、そのほんわかピンクの肉をポン酢とゴマだれで食べる。
『うー美味い!』
と、俺達は同じリアクションをした。
コイツはヤベェ……魔王神が好むだけあってかなり美味いぜ。これを食ったらここにずっといたいと思うのも仕方ねーな。するとゴッドは言う。
「にしてもアデューよ。ここの娘達が簡単に帰らないとはよく気付いたのぅ?」
「街のキレイさ、ファッション、食事、男ーー。全てがダンポコワールドとは違う。洗練された街並みだけで、大抵の人間は変わっちまうからな」
「なるほどのぅ。でも、お前はカオリとミーナだけは連れ帰るつもりじゃろう?どんな手を使っても」
「当然だ。あの二人はこの世界に馴染んでも、ダンポコワールドを捨てるほどの奴じゃ無い。俺は二人を信じるだけさ」
「のほほ!いい心がけじゃ」
俺達はしゃぶしゃぶを完食した。
二段ベッドの上にゴッド、下に俺が寝る事にした。
「寝坊するなよゴッド」
「のほほ!ワシは朝方幼女だからな。朝は強いのじゃ!」
朝起きると、ゴッドは俺の胸の中で寝ていた。大量のヨダレをたらして……。




