アイス泥棒ゴッドの野望
とりあえず……風呂の掃除するか。
ゴッドの野郎が風呂でウンコ漏らしやがったからな。
ったく最悪だぜ。
これはカオリと手分けしてやるか。
水系魔法を使えば手取り早いだろ。
「よっしゃ。とりあえず水系魔法で風呂の中を洗い流すか。同時にせーので行くぜ?」
「私……魔力無いからよろしくね」
「え?マジで?」
「嘘だよーん。ちゃっちゃと片付けよう。犯人はもう捕まったんだし!」
そして手袋をしてゴッドの漏らしたウンコを片付け出すカオリの背中を見て言う。
「カオリ。お前はゴッドの世話を頼む。こんなアホのウンコなんぞ勇者の俺がちゃっちゃと片付けてやるよ!」
「でも大変だよ?」
「そのゴッドの相手よりはマシさ。頼んだぜ」
そして、ゴッド風呂場浸入事件は終わった。
けーどーも!
ゴッドのアイス泥棒事件が終わったわけじゃない。
風呂場を掃除して風呂に入る俺は、ゲリになったゴッドの世話をしてたカオリと共に話す。ゴッドには明日のオヤツの残りのマフィンを与えてる。カオリのマフィンは宇宙一だからな。特にチョコマフィンが程良い甘さにいい具合の食感で美味い。
「……お前が色んな世界の神であるゴッドってのはわかった。けどな。泥棒はいけねーよ。仮にもゴッドだろ?」
「のほほ!ワシはアイスに目がなくてのぅ……人が多いと中々のコミュ症なワシは下さいと言えないのじゃ。それにあの店の店長は何か怖いしな!」
「コンさんは見た目はヤンキーだけど案外普通だぜ?第一に神がコミュ症って何だよ?」
ふふふ……と笑うカオリはゴッドを膝の上に乗せて言う。
「もしかして、色んな世界を見て回ってるだけだから人と接して無いのね?だからコミュ症なんだよアデュー君」
「ほう、そうなのかゴッド?」
「のほほ!中々鋭い感覚を持っているなキャンディ王国の姫は。感度もいいのぅ」
「あん♩」
このクソゴッド!
カオリのオッパイ揉んでやがる。
俺が揉みたいのをわかってやがるな……中二病が怒ると大変になるという事を教えてやらんとならんか……。
「この右手の包帯が取れる時……深淵の闇より邪龍現れ……」
「それよりゴッドは何しにこの世界に来たの?」
……カオリめ。
俺の話をスルーしやがって。
まぁ、いいさ。
俺もこのゴッドがこの世界に来た理由を知る必要がある。世界滅亡の危機が迫ってる!なんて言われたら困るからな。
「で、どーなんだゴッド?」
「のほほ!どの世界でも勇者が現れるとその世界の因果律が変わる。それは他の次元に影響を及ぼす可能性もある。のーで、神であるワシがそれを安定させる為に異世界を渡り歩いてるのじゃ!アイスを食べながらな!」
『へー……』
難しい話だが、俺にはわかる。
要するに俺は凄い存在って事だ。
ククッ……そんな事は生まれた時から知ってる。悲しいけど、それが俺の運命さ。
何か特攻したい気分になるな。
んな事より、
「勇者が現れると、その世界のインキンだかインガ率が変わる?」
「インキンになるのはアデュー君として、因果律って変わるのはヤバくない?日食の日とか怖いよ……まさか神の手とかじゃないよね?」
と言うカオリに満腹じゃ!と腹をポコポコ叩くゴッドは言う。
「のほほ!違うわい。そんなもんはこの世界には無い。空想の話を信じ過ぎじゃ。シトはおるがな。後は初号機とかも」
『?』
「まぁ、それはいいとしてだのー。ワシは神だからその世界が変化してしまうような出来事が起きたら確認せねばならぬのだ。神とて色々大変なんだよーん」
「いちいちカオリのオッパイに顔を埋めるな。全くただの白髪幼女じゃねーか……」
まー、案外普通のヤツで助かったぜ。
とにもかくにも、一応俺の存在を確かめに来たらしい。まぁ、俺は最強のチートニートスペシャリストだからな。それにイケメンだし、勇者だし!
「んで、俺の事を教えるのはいいがその前にアイスを盗んだお店の人にゴメンなさいしないとな。俺達もついてってやるから安心しろ」
ベロベロベー!
と下を出して踊り出すゴッドは言う。
「フン!ワシはゴメンなさいはしないぞぇ?だって神だし!お前達愚民は地球の重力に逆らえぬのだからワシを崇めていればいいのじゃ!キャンディ王国をアイスクリーム王国にしてやるわ!のほほ!さらばじゃ!」
『!?』
すると、カオリの膝の上にいたゴッドは消えた。
あの野郎!
ワープして消えやがった!
そして床にウサギのコロコロウンコみたいなウンコが落ちてやがる……。
クソが!
クソして消えるなんて最悪だぜ!




