表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕らの死亡遊戯  作者: 神話project
第二章 白倉静香~契りし者~
30/43

007

 私はそれから上守君を意識して見ていた。彼が推薦しただけのことはあって、悪い人ではなさそうだ。

 しかし、玲二と仲がいいのが気になった。

 私と玲二は別れたわけじゃない……私としては別れたつもりでいるし、玲二も実際そうだろう。

 それでも、去年付き合ってからそのままになっている。

 最初は好きだった。いい人だと思ってた。でも、それは私の勘違いで、向こうは私に全く興味がなかった。私という人格には、というべきだろうか。

 親友だと言って郷矢巻勝を連れて来た日から、私の全てが変わってしまった。

 私は誰にも邪魔されない女子トイレの個室の中で一人考えることが増えた。

 しかし、トイレの中は女子達の溜まり場でもある。

「あー、もう静香が休んでる間マジ大変だったんだから」

 綾先さんの声だ……。

「静香に仕事やらしとけば楽って言ってったのにね」

「副委員長、楽な仕事だと思ったんだけどなー。休むんなら委員長になるんじゃねぇーって感じ。失敗したわぁ」

「内申書的には委員長方がいいんじゃないの? 後は静香にやらせとけば」

「そうする。仕事頼んでも絶対断らないし」

「静香ってホント八方美人だよね。逆にムカつく」

「だから、こんなの出回るんじゃないないの?」

「えー、綾先これどうしたの?」

「知らないの? 静香の盗撮動画。後で送るよ」

「欲しいかも、笑えるし……でも、私達もヤバくない? これ更衣室でしょ?」

「大丈夫じゃない? どうせ撮ったのクラスの女子だよ。ターゲットになりそうなのなんて静香ぐらいじゃん? こんなのもあるよ」

 携帯のスピーカーから、私の声が聞こえてきた。

「え……これマジ? 相手の男は誰? つーか、これ静香?」

「わかんなぁい。男子が持ってたんだけど」

「これって……相当マズイんじゃない?」

「マズイかもー」

 トイレのドアが開いて別の人達が入ってくる。慌てて綾先さん達が出ていった。笑い声を堪えながら……。

私は個室から出て手を洗った。鏡には私が映っている。

―私もあなたのことが嫌いだわ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ