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寒い日の暖まり方

 今日は寒い日だった。

 家の中にまで冷たい空気が家主のように居座っていた。

 シャイナは暖炉に薪をくべ、毛布を肩から被り、火の前に座り込んでいた。

そこへ、外に出ていたビーが戻ってきた。


「寒っ……」

「そんな薄着で出てたら寒いだろ」


 ビーは防寒着など身につけておらず、普段の格好と大差ない。


「少しのつもりだったからな。お前はだいぶあったかそうだな」

「ん?」


 確かに。

 暖炉の前で毛布まで被っている。

 ちょっといたずら心が湧いた。

 毛布を少し開いて声をかける。


「あったかいよ。おいで」


「バカか」——そう返されると思っていた。


「ん」


 ん? 

 ビーが胡座をかいたオレの脚の間に、すっと入り込んだ。


「え?」

「寒い、閉じろ」

「あ、ごめん」


 思わず、言われるまま、開いていた毛布を閉じる。ビーの冷たい身体はすっぽりと腕の中に収まった。 

 傍から見れば、一枚の毛布にくるまり、オレがビーを後ろから抱きしめているようにしか見えない。


 その事実に気がついた途端、急に顔が熱くなる。

 近すぎる!

 速い鼓動が背中越しに伝わってしまう。


 ——待って、これは想定外!


「ふう、あったかいな」

「……それは、ヨカッタデス」

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