ランウェイ
それから、二ヶ月後。
ベルロワ・カーヴで——
エトワール王国、初の、ファッションショーが、開催、された。
会場:ベルロワ・カーヴの、舞台+客席。
観客:上流階級の、貴族夫人、令嬢、紳士、合計、千人。
舞台、中央に——
細長い、ランウェイ(特注)が、敷かれた。
そして——
照明魔石が、ランウェイを、照らした。
最初に、登場したのは——
シャルロット。
プラチナブロンドの髪を、後ろに、流して。
エヴリンが、デザインした、深い青の、ロングドレス。
胸元には、白い、レースの、装飾。
背中は、大胆に、開いた、バックレス・デザイン。
シャルロットが、ランウェイを、ゆっくりと、歩いた。
会場が、息を、呑んだ。
「な、なんて、美しい——」
「あの、デザイン——」
「私、欲しい——!」
そして、二番目。
リアナが、登場した。
明るい、黄色の、可愛らしい、ワンピース。
白い、リボン。
スカートには、薔薇の、刺繍。
「うわあ、可愛い——!」
「私の、娘にも、着せたい——!」
そして、三番目以降——
新人モデル、五人が、次々と、登場した。
すべて、エヴリンが、デザインした、新しい、衣装。
そして、最後——
私、ルリアージュ自身が、登場した。
私の、衣装は——
紺色の、ジャンプスーツ。
胸元には、金の、ボタン。
腰には、白い、サッシュ。
そして、足元には、ヒールの低い、靴。
——女性が、ズボンを、履く。
——エトワール王国、初。
会場が、爆発した。
「な、女性が、ズボン——」
「ありえない——」
「いえ、でも、なんて、格好良い——」
私は、ランウェイの、先端で、止まって、にっこり、笑った。
「皆様、本日は、エトワール王国、初の、ファッションショーに、お越しいただき、ありがとうございます」
私は、深く、頭を、下げた。
「本日、披露しました、衣装は、すべて、ベルロワ・カーヴ、付属、衣装店で、ご注文、いただけます」
そして——
その夜——
衣装店には、注文の、嵐が、押し寄せた。
シャルロットの、青いドレス:百着、注文。
リアナの、黄色いワンピース:五十着、注文。
そして——
私の、ジャンプスーツ:三百着、注文。
——うっそでしょ。
——三百着、って——
——エトワール王国の、女性が、ズボンを、欲しがってる、ってこと。
——よし。
——衣装、革命、成功。
—— 化粧品、既製服、グッズ、これからも、ガンガン、開発する。
私は、にっこり、笑った。
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