ファッションショー
# 第六話 ファッションショー、構想
応募者の、選考が、進む、その間に——
私は、もうひとつの、新しい事業を、始めた。
ファッションショー。
「ファッションショー、って、何?」
シャルロットが、戸惑った。
「モデルを、舞台に、立たせて、最新の、衣装を、披露する。観客は、モデルの、衣装を、見て、欲しいものを、注文する」
「モデル?」
「美しい、女性に、衣装を、着せて、舞台を、歩かせる」
「歩く、だけ?」
「歩く、だけ。でも、それが、芸術」
私は、にっこり、笑った。
——前世の、パリコレ、ニューヨーク・ファッション・ウィーク、東京コレクション。
——あの、世界を、エトワール王国に、持ち込む。
——女性の、地位向上、にも、繋がる。
——女性が、人前で、美しく、歩くことが、芸術として、認められる。
「シャルロット、モデルの、第一号、やらない?」
「えっ、私が?」
「うん。シャルロット、絶世の、美少女。プラチナブロンド、紫の瞳、優雅な、立ち振る舞い。完璧」
シャルロットは、頬を、染めた。
「ジャン殿下に、相談、してから、ね」
「シャルロット、自分で、決めて、いいのよ」
「……うん。やってみる」
——よし。
——シャルロット、モデル、第一号。
私は、続けて、リアナにも、声を、かけた。
「リアナ、十二歳の、モデル、やる?」
「やる、やる、やる!」
リアナは、目を、輝かせた。
——リアナ、本当に、明るく、なった。
——この、子、本格的に、芸能の、道に、進める。
そして——
新しい、衣装デザイナーも、雇った。
衣装デザイナーは、グスタフの、紹介で、下町の、お針子上がりの、二十代の、若い女性、エヴリン。
彼女は——
天才的な、衣装デザインの、感覚を、持っていた。
「エヴリン、新しい、衣装、こんな感じで、デザインしてほしい」
私は、紙に、ラフ画を、描いた。
——前世の、ドレス、ガウン、ジャンプスーツ、パンツスーツの、感覚を、思い出しながら。
——エトワール王国の、女性が、これまで、着たこと、ない、新しい、シルエット。
——女性が、自分で、選んで、自分で、着れる、自由な、デザイン。
「これは——」
エヴリンは、目を、輝かせた。
「ルリアージュ嬢、これ、革命です——!」
「うん、革命。一緒に、エトワール王国の、ファッションを、ひっくり返そう」
エヴリンは、即座に、頷いた。
——よし。
——次は、ファッションショー、開催。
---




