映画、構想
# 第三話 映画、構想
会議の、後。
私は、グスタフを、別室に、呼んだ。
「グスタフのおじさん、新しい発明、する」
「お前、また、何を、思いついた」
「映画」
「えいが?」
「うん。動画記録魔石(既に発明済み)の、進化版。録画した、動画を、巨大な、スクリーンに、投影する。一度に、千人が、同じ動画を、見れる」
「……」
グスタフは、しばらく、私を、見つめてから——
「お前、本当に、毎回、王国を、ひっくり返すな」
「うん」
「やる。やるぞ」
——よし。
私は、設計を、始めた。
映画の、原理:
1. 動画記録魔石で、動画を、撮影
2. 動画を、白い銀板に、転写(魔法薬で定着)
3. 銀板を、光投影魔石に、セット
4. 光投影魔石が、巨大な、白布スクリーンに、像を、投影
5. 動画が、観客の前で、流れる
これに、拡声魔石も、組み合わせて、音声も、流す。
——うん、まさに、現代の、映画館。
「スクリーンの、サイズは?」
「縦、五メートル、横、八メートル」
「巨大、だな」
「劇場の、舞台に、白布を、張って、上映する。客席は、五百席〜千席」
「どこに、作る?」
「エトワール王国、全土の、主要、十都市」
「……お前、それ、本気か」
「本気」
私は、にっこり、笑った。
——これが、できれば——
——全国の、人々が、同じ動画を、見れる。
——全国オーディションを、全国の、観客に、届けられる。
——全国の、人々が、推しに、投票できる。
——本当の、意味での、全国オーディションが、可能に、なる。
——投票券は、地方都市の、映画館で、配布する。
——票の、集計、輸送は、軍の、協力で、エトワール王国、本宮、まで。
——それを、ヴァランシエンヌ公爵家の、計算士が、集計。
——優勝者、決定。
——完璧。
「グスタフのおじさん、半年で、完成、できる?」
「……お前の、ためなら、半年で、やる」
グスタフは、頷いた。
——よし。
——映画、開発、開始。
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