全国オーディション、構想
朝食の、後。
事務所棟の、大広間に——
私の、家族と、仲間が、集まった。
オーレリアン、十九歳。
レオン、十八歳。
リアナ、十二歳。
シャルロット、十八歳(婚約者ジャン殿下と、来年、結婚)。
マリカ姉さん、二十二歳。
ミシェル、エメリー、ジャネット、フランソワーズ、セラ。
グスタフ、五十歳。
ベルロワ子爵(前のお父様、相談役)。
モンペリエ伯爵(前のお父様、相談役)。
モンタージュ副司令官(軍からの全面協力)。
マルセル神官(神殿改革派代表)。
そして、新タレントが、二十人。
合計、約四十人。
「皆さん、本日は、お集まり、いただき、ありがとうございます」
私は、立ち上がった。
「本日、私は、新たな、計画を、発表します」
会場が、静まった。
「『スター・サバイバル』」
私は、深く、息を、吸った。
「エトワール王国、初の、全国オーディションを、開催します」
「全国——?」
「はい。エトワール王国、全土から、新人タレントを、募集します。応募資格、身分、性別、年齢、不問。誰でも、応募、可能」
会場が、ざわめいた。
「身分、不問——」
「平民、奴隷も?」
「そんなこと、できるのか?」
「できます」
私は、頷いた。
「優勝者は、ベルロワ・カーヴ、専属タレントとして、迎えます。賞金、金貨、千枚」
「金貨、千枚——」
「そして、最大の、特徴は——」
私は、にやり、と、笑った。
「視聴者、投票」
「視聴者?」
「はい。エトワール王国、全土の、人々が、優勝者を、決めます。一人、一票。身分関係、なし」
会場が、爆発した。
「な、それは——」
「平民の、票が、王族の、票と、同じ?」
「これは——」
「これは——」
私は、続けた。
「実質的な、民主主義の、萌芽」
会場が、シン、と、静まった。
「保守派は、絶対、反対するでしょう。でも、私は、止まりません」
ヴァランシエンヌ公爵が、深く、頷いた。
「ルリアージュ、私は、君を、支持する。私の、家門の、力を、全て、貴方の、計画に、注ぐ」
「ありがとうございます、お父様」
——よし。
——スター・サバイバル、本格、始動。
——次は——
——技術的な、問題を、解決する。
——どうやって、エトワール王国、全土の、人々に、オーディションを、見せるか。
——どうやって、地方の、人々に、投票してもらうか。
——その、答えは——
私は、にっこり、笑った。
——映画。
——私が、これから、発明する。
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