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貴族院学園祭、構想
貴族院、入学から、一年が、経った。
私は、二年生に、進級した。
リアナは、モンペリエ家の、客人として、暮らしていた。
オーレリアンと、レオンと、奉公人棟の少女たちが、彼女の、新しい、家族に、なった。
そして——
貴族院、二年生の、秋。
私は、新たな、構想を、進めていた。
「貴族院、学園祭で、宝塚的な、歌劇団を、デビューさせる」
私が、寮室で、シャルロットに、宣言した。
「歌劇団?」
「うん。女性だけで、構成される、歌と踊りの、劇団。私と、君と、貴族院の、女子生徒で、ユニットを、結成する」
「そんなこと、できるの?」
「できる。私が、振付と、衣装と、舞台演出、全部、やる」
シャルロットは、目を、輝かせた。
「やりたい!」
「やる?」
「うん!」
私は、シャルロットの、手を、握った。
——よし。
——シャルロット、ボーカル、確定。
——あとは、貴族院の、他の、女子生徒、何人か、巻き込む。
——コンセプトは、宝塚の、男役と、娘役。
——男役は、私。
——娘役は、シャルロット。
——うん、自分が、男役、やるの、楽しそう。
私は、にやり、と、笑った。
——貴族院、学園祭。
——私の、最初の、本格的、宝塚ステージが、始まる。
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