業界の拡大
その後、半年。
ベルロワ・カーヴは、エトワール王国の、芸能の、頂点に、君臨した。
新たに、所属タレントを、十人、迎えた。
奉公人棟から救出した、マリカ姉さんとミシェルが、衣装係に。
エメリーとジャネットが、振付補助に。
フランソワーズとセラが、楽屋係に。
そして、新たに——
下町のオーディションで、四人の、新人タレントを、発掘した。
歌手二人、踊り手一人、詩人(作詞家)一人。
劇場では、毎週、新作公演。
ファンクラブの、会員は、二万人を、突破。
雑誌『エトワール・ステラ』は、月刊で、五万部を、刷るように、なった。
そして——
王太子妃殿下、王太子殿下、ご観劇。
さらに、王太后陛下、ご観劇。
王室公認の、芸能、と、なった。
私の、収益は、月、金貨二千枚を、超えた。
ベルロワ子爵家は、エトワール王国の、最大の、金持ち、子爵家、と、なった。
私は——
リアナにも、月、銀貨二十枚、送るように、なった。
リアナの、健康は、徐々に、回復していた。
便り屋から、たまに、リアナの、近況の、手紙も、届いた。
『姉さま、わたし、もう、立てるよ! 庭で、お散歩、できるよ!』
——リアナ……っ!
私は、その手紙を、読んで、また、泣いた。
——もうすぐ、迎えに、行く、よ。
——もうすぐ。
そして——
ある日、私の、もとに、新たな、客が、訪ねてきた。
モンペリエ伯爵家の、当主——アレクサンドル・ド・モンペリエ。
「リリア嬢、ベルロワ子爵令嬢」
伯爵は、五十代の、温和な顔立ちの、紳士だった。
「はい」
「私は、貴方を、我が、モンペリエ伯爵家の、養女に、迎えたい」
——!
——きた。
——伯爵家。
——第二段階の、養女縁組。
私の、心臓が、跳ねた。
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