107/120
獣人国の、文化交流
その夜、王宮で、蒼狼王ガストル主催の、歓迎晩餐会、が、開かれた。
招待客は、獣人連邦の、各部族の、長老、戦士、芸術家——
合計、二百名。
晩餐会の、料理は、エトワール王国とは、まったく、違っていた。
野生の、肉。
森の、果実。
川の、魚。
野生の、薬草の、お茶。
「うわあ、リアナ、これ、おいしい!」
「うん、姉さま!」
そして、晩餐会の、後——
獣人たちの、伝統舞踊が、披露された。
激しい、太鼓の、リズム。
野生の、叫び声。
全身を、使った、力強い、踊り。
——うわあ、これ、すごい——!
私の、推し活オタクの、魂が、震えた。
「ガストル王陛下、明日、私たちの、ファッションショー、と、芸能演目、を、披露しても、よろしい、でしょうか」
「もちろんだ」
そして——
その、晩餐会の、隅で——
ひとりの、青年が、じっと、オーレリアンを、見つめていた。
銀色の、長髪。
青い、瞳。
背は、オーレリアンと、同じくらい。
全身、白い、ローブ。
そして——
肩に、薄い、銀色の、羽根の痕跡。
——!
——あれは——
——不死鳥?
——だが、銀色の、不死鳥?
私が、振り返った、瞬間、青年は、消えていた。
——気のせい?
——でも——
——オーレリアンの、紅い瞳が、一瞬、揺らめいたように、見えた。
私は、心の、奥に、何か、引っかかる、ものを、感じた。
---




