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結婚準備の年、開始
奴隷解放法、可決から、半年。
ヴァランシエンヌ公爵邸の、私室で——
私は、結婚準備の、リストを、書いていた。
しかし——
リストの、半分も、書き終えないうちに——
「ルリアージュ嬢、急ぎの、書簡が」
侍女のフローラが、扉を、ノックした。
「どこから?」
「東方、獣人連邦『ガイア・サヴァージュ』、蒼狼王ガストル陛下より、です」
——!
——獣人の、国!?
——蒼狼王、聞いたことある。
——獣人連邦の、最高権力者。
——スター・サバイバルの、優勝者、リュシアンの、祖国。
私は、書簡を、受け取って、開いた。
『ルリアージュ・ド・ヴァランシエンヌ嬢へ。
エトワール王国の、改革に、深く、敬意を、表する。
我ら、ガイア・サヴァージュは、奴隷解放法に、感謝している。
ついては、貴方を、我が、王宮に、招待したい。
国家、同盟交渉、ならびに、文化交流の、ため。
期間、二ヶ月。
ご来訪、お待ちしている。
蒼狼王、ガストル』
——獣人国からの、正式招待。
——エトワール王国、史上、初。
私の、心臓が、跳ねた。
「フローラ、お父様を、呼んで。それから、オーレリアンも」
「はい!」
私は、書簡を、握りしめて、立ち上がった。
——よし。
——結婚式は、二ヶ月、延期。
——その前に——
——獣人の国に、行く。
——新しい、世界が、待っている。
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