↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔弾の射手 ~ 記憶なくして魔銃片手旅 ~   作者: 雫喰 B


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/67

35.

 シュタルクの姿が見えなくなった後、急に体から力が抜けたような体に力が入らないような感じがする。


なんだ…そういう事か…。

そうなんだ…。


 何(・)がとは自分でもよくわからないけれど、何となくそう思った。


 何も考えられないまま、ただ前を歩く騎士の後ろをついて歩く。


 行き先もわからないまま ──



 そして、重厚な造りの大きな扉の前に着いた。

 

 扉の左右に立っていた騎士がノックの後、両開きの扉を押し開ける。


 中へと進む騎士の後に続いて進む。


 廊下よりも明るい室内に少し目を細める。


 前を歩いていた騎士が止まると一歩横へとズレて私の左隣に立つ形になり、私の後ろを歩いていた騎士が右隣に立つ。


 両側の騎士が跪(ひざまず)いて頭を垂れるのを見て私も跪き頭を垂れた。


「面を上げよ。」


 言われて顔を上げて前を見る。


 連れてこられた場所は、どうやら謁見室らしく、数段の階段がありその先に玉座に座る国王と思しき人物がこちらを見下ろしていた。


 こげ茶色の髪と瞳 ──


 見慣れたその色は、シュタルクと同じ色だったが、顔は似ているようにも違うようにも見えた。


 国王が手の甲をこちらに向け右手を挙げると両側にいた騎士が一歩下がり部屋から出て行くと、部屋にいた数人も同じように出て行った。


 人払いをした?


 扉が閉まると同時に伸し掛かるような重苦しさを感じて息が詰まりそうに感じた。


「余は、この国の王ハーヴィー・エーレンフリートである。其方が魔銃の使い手で間違いないか?」


 威圧感たっぷりの低い声で国王が名乗った。


「偉大なる国王陛下にご挨拶いたします。魔銃の使い手シュッツェーリアと申します。」


 何とか顔に出さないように挨拶と名乗りを返す。


「うむ。堅苦しいのは抜きにして楽にせよ。」と頷き、言ったその顔は若く見えた。

 しかし、国王が竜種だとすると実年令は何百才なのだろうか?


「其方、魔銃を所持しているのだろう。是(・)非(・)余に見せては貰えぬか?」


 いきなりな話に驚いたが、拒否する事はできないらしい。

 それに魔銃を見る為だけにここまで連れて来させた訳ではない筈…。

 

 相手の目的がわからない。


 手の平に魔銃を出すと国王が身を乗り出した。

 肘置きを握る手の指先が白い。かなりの力で握っているのが見て取れた。


 跪き両手の平に乗せた魔銃を掲(かか)げると、玉座から立ち上がった国王が階段を降りて目の前まで来た。


 チラリと国王の顔を窺い見た。


 血走った目で食い入るように魔銃を見詰めていたかと思うとその瞳に怒りが宿った。


 ガバリと音がしそうなほどの勢いで顔を上げた国王の目が射殺さんばかりに私を睨んだ。


「従兄上(あにうえ)を贄にして魔銃を手に入れたのか!!」


 「っ!?」


 首元を掴まれ締め上げられる。


 ただでさえ小柄な私の両足は宙に浮いた。

 苦しくて締め上げる手に自分の両手を掛けたが、相手の力に敵う筈もない。


ダァンッ!!


 大きな破壊音とともに重厚な造りの大きな扉が吹き飛んだ。


「兄上っ!!」


 怒鳴るような叫び声がして誰かが凄い勢いで近付いてくるのがわかったが、私が意識を保てたのはそこまでだった。


~~~~~~~


お付き合い(お読み)いただきありがとうございます!


評価等本当にありがとうございます!【完結】目指して頑張ります!!

(*・ω・人・ω・)






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。