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魔弾の射手 ~ 記憶なくして魔銃片手旅 ~   作者: 雫喰 B


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33.

 何とか二日だけで起き上がれるようになったもののまだ船酔いの影響かふらふらする。


 フェルゼンメアのギルドや酒場で情報を集めてくれたシュタルクの話によると魔銃に関する手掛かりらしき物は無かったらしい。


 ただ、今居るベルゲン王国の北部にレベンディヒシュタビール王国という国があり、その国の始祖が遥か昔にリヒテンシュテルン大陸から渡って来た竜種らしい。


 そして、海岸沿いに北へ進むとレベンディヒシュタビール王国に行けるという

のでその国に行ってみる事にした。


 乗り合い馬車で海岸沿いの道を移動していた。


 港町フェルゼンメアはその名の通り大きな岩がごろごろあり、切り立った崖も多く打ち寄せる荒波と相俟(あいま)って、自然が作り上げたその景色は中々の絶景だった。


 本当なら馬で移動したいところだが、私の体調がまだ本調子とはいかない為、大事を取って馬車で移動する事になった。


 でも、この景色を見る事ができたのだから良しとするか。


△▽△▽△▽△


 馬車に揺られること四日。


 やっと次の目的地フォルゲに到着した。

 途中、野宿したのだがあちらこちら岩ばかりの場所だったから体中いたる所が痛い。


 この大陸の西側(西海岸)は、そんな場所ばかりなので、この先もこんな状態が続くのだという。


 マジか…(涙目)。


 商人達が利用する商船や多くの人を運ぶ客船や豪華客船といわれる船などは王都ゼーリエや大きな港町に入港する為、海岸沿いの崖道を利用する事は滅多に無く、地元の小さな商店を営む者や行商人達がよく利用するのだという。


 エーデルブルクの魔女に見つからないように旅を続ける事しかできない私達は小さな船で移動するしかなかった。


 小さな船は小さな港町にしかは入れない為、後の移動は切り立った崖道を進むしかない。


 船酔いよりはマシか。と、思わず遠い目になる。


 それよりも気になるのはシュタルクの様子だった。

 四日間の移動中も体調を気遣ったり世話を焼いたりしてくれたりはするが、やはりどこか線を引いたような態度が続いている。


 暗い目をして考え込んでいたり、時折物問いたげにこちらをじっと見ていたりするのだ。


 何度か私の方から聞いたりもしたが「何も無い。」「気の所為だ。」と返ってくるだけで何も打ち明けてはくれない。


 知り合ってそれほど月日が経っている訳でも打ち解けている訳でも無いから仕方の無い事なのかもしれない。


 そして、それ以上に気になるのが──


 町中を歩いて買う物を見ているふりをしてちらりと後方を見る。


 物の陰に隠れる者や、離れた場所からチラチラとこちらを窺う者が数人いる。


 シュタルクもこの事に気づいていて、どうしたものかと一人悩んでいるのかも知れない。


 言ってくれればいいのに水くさいなぁ。なんて呑気に考えていた自分を

後日殴ってやりたくなるとは思ってもみなかった。


~~~~~~~


お付き合い(お読み)いただきありがとうございます!

(*・ω・人・ω・)


※評価、ブックマーク等、本当にありがとうございます!


(´▽`)ノノ ヽ(´▽`)ゝ (´▽`)ノノ

(´▽`)ノノ ヽ(´▽`)ゝ (´▽`)ノノ


 喜びの舞い!

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