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魔弾の射手 ~ 記憶なくして魔銃片手旅 ~   作者: 雫喰 B


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28.

 斃した山賊達のうち、まだ息がある者を縄で縛ってから傷の応急手当をする。


 幸いにも山賊達が奪った物を運ぶ為に乗ってきた荷馬車があり、その荷台に死体と共に乗せ、馬を木に繋ぎ町へと向かった。


△▽△△▽△


 町に着いた私達は、山賊達を町の警備隊に引き渡した後、ギルドへ。


 エクランのギルドマスターはハイエナの獣人だった。

(ギルマスは戦闘能力の高い亜人が多い。ちなみに、グリュックスシュバインのギルマスはタコの亜人。シュタルクも亜人だとは思うが何の種族かは知らない。)


 私達が山賊を討伐したと報告すると、

「いやぁ~助かりましたよ。成功報酬が少な過ぎて…。あんな依頼を受ける物好きなハンターなんていないですから。こちらとしてもどうしたものかと頭を悩ませていたんですよ~。ハハハ…。」

 と、手の甲をもう片方の手で摩(さす)りながらヘラヘラ嗤う。


 シュタルクの眉が片方だけピクリと動いたのに気付いた。

 彼もギルマスの物言いを不快に感じたのかも知れない。

 

「それにしてもあなたも物好きですね~。色(・)々(・)と(・)…。ヌフフフ…。」


 ギルマスは私の方をチラリと見てニヤニヤしながら報酬を受け取るシュタルクに言った。


『低報酬の依頼を受けた事に対して物好きだと言ったのはわかるが、その後の色(・)々(・)と(・)とは何だ!』

 含みのある言い方にイラッとする。

 

 シュタルクは冷たい視線を向けただけだったが、相手の顔色がサッと変わる。


 視線だけで相手を黙らせるシュタルクが羨ましい。


△▽△▽△▽△


 とりあえず、お腹も空いたので食事をする事にした。


 ここの名物料理は、【大耳兎の香草(ハーブ)詰め】だ。

 大耳兎のお腹の中にハーブを詰めて丸焼きにしただけの料理だが、ハーブの種類が豊富だからなのかスパイシーで肉の臭みも無く柔らかくて美味しい。

 何よりビアー(ビール)に良く合う。

 

 料理を堪能した後、宿屋でそれぞれ部屋を取り湯浴みした。


 このまま眠りたいところだが、明日の予定を打ち合わせしなければならない。


 シュタルクが取った部屋で、宿の受付に置いてあった観光用のパンフレットをテーブルの上で広げた。


 観光用のパンフレットといっても観光名所はそれほど多くない。

 その中でも手掛かりがありそうな場所を挙げていく。 

 神殿、遺跡と言われている石柱群、神話に登場する神の逸話が伝えられている場所だ。


「どこから回ろうか?」

「やっぱり…文献が残ってそうな神殿かな?」

「だな。」

 という事で最初の行き先は神殿に決まり、次の日に備えて休む。


 翌日、朝から神殿へ向かったのだがお祈りに来た人達が思いの外(ほか)多かった。


 近くにある土産物屋に入り、話を聞くと午前中はいつもこんな感じで、神殿に用があるなら午後からだろうと教えてもらった。


 仕方がないので外の観光名所を先に回る事にしたのだった。


~~~~~~~


お付き合い(お読み)いただきありがとうございます!

(*・ω・人・ω・)




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