25.
どんなレイドの時でもシュタルクが手を出さなかった理由がギルド協会の規定にある事は知っていた。
それにレベルを上げないといけない事も。
だから口では色々言っていても依頼達成に彼の手を借りる事はなかった。
バジリスク討伐の時は、依頼を受ける事ができるハンターがいなかった。
だから緊急時として彼がレイドに参加していたのだ。
但し、規定により無償での討伐だった為、彼は報酬を得ていない。
ギルド協会の規定では、緊急時にレイドに参加したギルマスは無報酬と定められている。
と、ここでふと思った。
私がレイドを熟している間、高みの見物を決め込んでいる彼が報酬を受け取っているのは…?
あれ?…ま、まさか…。
ギギギ…と音がしそうな感じで顔をシュタルクの方へ向けた。
が、彼は途端に目を逸らす。
気の所為か汗が酷いような…?
「ほら、お前が報酬を受け取るからこんな誤解を与えるんだぞ。」
気不味そうに首の後ろに手をやりながらクラウスが言った。
という事は…。
「やっぱりヒモ生活を満喫してたのね。」
恨めしげに彼を見れば
「いや…その…だな。ま、待て話せばわかる。」
「わかるかーい!(怒)」
下から突き上げた拳がきれいに彼の顎下に入った。
シュタルクの体が宙に舞う。
「きれいに(パンチが)決まったな。」
背中から着地した彼の側に行き、顔を覗き込んだクラウスが憐れむような目を彼に向けたのだった。
その後、クラウスはその場に居て傍観を決め込んで酒を飲んでいたハンター達に警告した。
「魔銃の使い手が保護下に入るのは保護する事だけが理由じゃない。お前達を守る為でもあるんだぞ。さっきのようなトラブルでも怪我人…下手すりゃ死人が出てもおかしくねぇ。何せ、大角鹿の群れを一人で討伐できる奴を相手にするんだからな。」
その場に居たハンター達は「大角鹿の群れを…?」「ヤバすぎる。」等と言って青ざめていた。
「使い手が相手の場合、その手に魔銃なり魔剣なりがある事を忘れるな。」
こうして、これ以降こういったトラブルは目に見えて減ったのだった。
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三週間ほどこの町で滞在していた間に何とかA級に昇格できた上、手にした報酬で魔銃用の魔力カートリッジを幾つか手に入れる事ができた。
魔弾は魔力によって生み出された弾で、魔力切れは弾切れを意味する。
実弾の銃ならばマガジンを交換すればいい。それが魔銃の場合は魔力を込めたマガジンという訳で、中程度以下の魔弾ならマガジン一つで十五発~二十発撃てる。
けれど、そのマガジンがお高いのだ(値段が)。
しかし、一回のレイドで何発撃つ事になるかわからない。
だからマガジンが複数必要になる。それもできるだけ沢山。
通常の魔弾ならマガジンに込められた魔力から魔弾を作り出せばいい。
だが、魔弾の射手が使用する魔弾は使い手の魔力でないと作り出せない。
しかも一発につき膨大な魔力が必要とされる。
流石、百発百中と言われるだけの事はある。
魔銃が使い手以外に扱えないとか魔力の相性があると言われるのはその所為なのではないかと思っている。
では、魔弾の射手がマガジンではなく使い手の魔力をどうやって魔銃に供給するのか?
…と、
それはいずれまた。次の機会にでも…。
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(・ω・ノ)ノ (・ω・∫)∫
(・ω・ノ)ノ (・ω・∫)∫
嬉しさで小躍りしてみました…。(恥)




