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玩具の鍵  作者: 甘味処 雨
腐食の讃歌
8/24

蠢く青

蛆虫に食い荒らされた彼の心は、

もう赤とも言えない色になっていた。


こんなはずじゃなかった。

彼はそう思う。


だが、これは分かりきったこと、

必然と知っていたはずなのに、

それでも彼は嘆くのだ。


涙も声も心も枯れきり、

雨に打たれ腐りきっていくような、

そんな心を使って嘆くのだ。


心が、頭の中で蠢く脳の活動の一部だと知ったのは

いつだったろう。


あれから、彼の夢は夢でなくなったのかもしれない。

夢を夢見ることすら、叶わなかったのかもしれない。


彼はしゃあしゃあと、

吹きさぶる風に体を打たれながら、

過ぎ去った日に思いを、

いや、思いですらなくなった思いのもどきを、


変わらず流れ移ろう空に馳せる。



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