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初々しいほどの青
少年は少年ではなくなった。
叫んでも、全てを枯らすには至らなかった。
彼はただ消えていったのだ。
思った通りに、それすらも忘れて、
静かに消えた。
それは心地いいはずもなく、
ただただ無為だった。
虚しさが心に残り、支配した。
けれどそれは、大切なものだったのに、
少年は抗うことすら叶わなかった。
嗚呼、これは劇的と呼ばずには値しなく、
必然と切り捨てるにはあまりにも持ちすぎた。
彼はただあの日のことを思いもせずに、
変わりきった少年は、ただただそこに立っていた。
あの日のように、
あの日のように、
ただ少年は変わりきった心と、
腐りきった世界で思う。
空だけは変わらず、空だけは届かない。
赤の薄らんだ心は燻る炎のように、
パチパチと音を立てていた。




