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その上に重なる白
その色は全てを表す色。
消すことも、変えることも、叶わない色。
その色はただそこに佇んでいた。
幾数千の時と線を見た上で、
何も起こさず、
ただただそこに憮然と佇んでいた。
それを感じて、人は何を思うだろう。
一輪挿しの中に閉じ込められた一本の菊、
ただ腐るのを待ってる哀れな人か。
水のほとりで立ち過ごす一人の女、
ただ朽ちるのを待つ愛しい物か。
どちらにせよ儚いものに変わりはなく、
消え去ることを定められたものには違いない。
これはただいるだけ、
けれどそれは叶わないこと。
空の雲が終わろうが、
地の人が始まろうが、
そこに佇む花には叶わない。




