国交樹立
沙希に黙って仲間を増やしちゃったけど、大丈夫かな。
俺はオーク肉を頬張っている沙希に声をかけた。
「あのさ、グレッグたちを仲間にして連れて行くことになったんだけど…」
沙希は肉を飲み込むと、じろりとセリアたちを見た。
「…わかった。でも」沙希はセリアたちに向き直った。「嫁は私だからな!」
セリアが頷く。「はい、承知しております。サキさんが一番です」
「それとな」沙希は俺の方を向いた。「今、変なスキル取って性欲がすごくなってるんだ。その処理は頼むぞ」
「えっ?」
「私一人じゃ身体が持たないからな」
セリア、リムレ、シーマが顔を赤くしながら了承した。
「はい、任せてください」
「タクヤさんのためなら…」
「私たちでよければ…」
俺は顔を赤くして聞いていた。性豪スキルのせいで、俺の体はもう限界だった。
その後、俺は日本からタマゴとパン粉、薄力粉を買ってきて油でトンカツを作り、料理人たちに教えてあげた。トンカツソースをかけて食べさせると、「美味い!」と感動している。
食パンに挟んでトンカツサンドにして食べていると、リムレがやってきた。
「私もそれがいい!」
「はいはい、作ってあげるよ」
俺が作ってやると、リムレは一口食べて目を輝かせた。
「んー! 美味しい! タクヤさん無しでは生きられないよ。今日の夜、精一杯ご奉仕するね」
俺の顔がまた赤くなる。
「いや、そこまでじゃなくていいけど…」
宴会を楽しんでいると、クリミア女王が俺の所に来た。
「タクヤ様、一度ヴァルディスの王と話したいのです。国交樹立の話を」
「わかりました。ヴァルディスに帰って聞いてみます」
夜まで騒いで、俺たちは屋敷に転移して帰った。10人でも余裕で帰れた。
「うおっ!?」
「なんだ今の!?」
グレッグとガルドが驚いている。
「一瞬で移動したぞ!」
「これが転移か…」
それぞれに部屋を与えて、俺は風呂に入ることにした。しかし、脱衣所で服を脱いでいると、ドアが開いてセリア、リムレ、シーマが全裸で入ってきた。
「えっ?」
性豪スキルですぐに大きくなる。俺は顔を赤くしながら自分の股間を隠した。
「私たちでも興奮してくれるんだね」
「タクヤさん…」
「お背中お拭きします…」
3人が近寄ってくる。我慢出来なくなり、風呂場で3人に襲いかかった。
全部スキルが悪いんだ。体が勝手に動くんだ!
事が終わって、ベッドで沙希に謝った。
「沙希、ごめん」
沙希は俺の胸に頭を乗せて言った。
「私を愛してるのなら、別の女を抱いてもいいぞ。実際私一人じゃ身体が持たないからな」
「沙希…」
「その代わり、私が一番じゃなくなったら怒るからな」
俺は沙希を抱きしめた。
「沙希が一番だよ。これからもずっと」
そう言ってキスをした。
翌日、俺たちはクリミア女王と侍女2人を連れてヴァルディスに転移した。もちろんアルベル王に事前に伝えてある。
玉座の間に現れると、アルベル王とセリー王妃が待っていた。
「タクヤ殿、おかえり。そちらがクリミア女王か」
「はい。グランツ王国のクリミア女王です」
クリミアが一礼する。
「初めまして。グランツ王国女王クリミアです」
「初めまして。ヴァルディス王妃のセリーです」
セリーがクリミアの手を取る。
「よくいらっしゃいました。クリミア様」
「セリー様も…」
二人の女性は握手を交わし、何か通じ合うものがあったようだ。同じく国を背負う女としての共感だろうか。
「して、国交樹立の話ですが」アルベル王が言った。「もちろん喜んで。我が国はグランツ王国と友好関係を結びたい」
クリミアが微笑む。「ありがとうございます。我が国もそう望んでいます」
あっさりと話がまとまった。俺たちの存在が大きかったのだろう。
その後、クリミアとセリーは仲良くお茶を飲み始めた。俺たちは退席して、街を歩くことにした。
「拓也」沙希が言った。「これからどうする?」
「どうするって…」
「冒険者として依頼を受けるもよし、のんびり屋敷で暮らすもよしだ」
「そうだな。でも、これからも色んな所に行きたいな」
「ああ。私も二刀流の腕を磨きたいし」
「俺もスキル集めしたいし」
「それに…」沙希がニヤリと笑った。「セリアたちもいるしな」
「おい…」
「ふふ。まあ、程々にな」
俺たちは笑い合った。これからの生活は今まで以上に賑やかになりそうだ。




