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クラスごと異世界召喚されたボッチのオタクとヤンキー女子、パーティ編成でクラスメイトにハブられて2人だけで異世界を生き残る  作者: ミコジ
異世界探索編

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豚肉祭り

今日は豚肉祭りだ。


朝から日本に転移して焼肉のタレやポン酢、マヨネーズなどを買い込み沙希、メリッサ、マリーナ、リーリアと一緒にグランツ王国の冒険者ギルドに飛んだ。


ギルドの前は凄い人だかりだ。まだ大量のオークを解体している途中で血と肉の匂いが充満している。俺たちはまずその間にクリミア女王の所に報告に行くことにした。


城に転移して玉座の間に向かう。クリミア女王の側には昨日スキルを渡した侍女5人が剣を持って護衛に付いていた。メイド服に剣…なんか似合わないな。やっぱりスカートの中に短剣とか隠していた方が様になるかも。


俺は侍女5人を呼んでスキル譲渡を行った。


「異空間LV1を渡しておくよ。剣は異空間に隠していた方がいいだろう。いざという時にサッと出せるしね」


「ありがとうございますタクヤ様」


侍女たちは目を閉じて舌を出し俺は一人ずつ舌を触れてスキルを渡した。彼女たちはすぐに異空間に剣をしまい込み、すぐに出す練習を始めた。


俺はクリミア女王に向き直った。


「オークの殲滅が終わった事を報告します」


「1日で終わったのですか? さすがですねタクヤ様」


クリミアが目を丸くする。


「ええ。それで今ギルドでオークを解体しているのでみんなで食べに行きませんか?」


王女だから難しいかなと思ったけどクリミアは「それは手伝いに行きませんと!」と言ってすぐに侍女に人を集める様に言った。意外と行動的な女王様だ。


城の料理人たちも出てきてみんなで冒険者ギルドに向かった。ギルドの前にはグレッグたちも来ていて解体を手伝っていた。


クリミアがグレッグに労いの言葉をかける。


「ご苦労様でしたグレッグ」

「いえいえ女王様のおかげで美味しい肉が食えますから!」


酒も用意されてクリミア女王が来ている事を聞いた国民たちも集まってきた。広場は黒山の人だかりだ。


クリミアが皆の前に立ち挨拶をした。


「皆さんオークロードの脅威は無くなりました! まだ他の魔物はいますけど今日は脅威が1つ減った事を喜びましょう! ドンドン食べて下さい!」


歓声が上がり宴会が始まった。


メリッサたちが料理人にタレやマヨネーズを渡して使い方を説明している。焼肉のタレで焼いたオーク肉を一口食べたグレッグが叫んだ。


「うめええええ! 何だこのタレは!」


やっぱり日本の調味料は美味しいらしい。グランツ王国の人にも大好評だった。


俺が肉を頬張っているとグレッグとガルドがやってきた。


「タクヤこれからどうするんだ?」

「これからか…どうしようかな。この世界を旅行するのもいいな。色んな国を見ておきたいし」


グレッグが真剣な顔で言った。


「リムレとシーマとセリアを連れて行ってくれないか?」

「え?」

「アイツらタクヤにくっついて行きたそうにしてるんだよ。俺たちも行きたいが着いていく力がないからな」


俺は頭を抱えた。グレッグとガルドはいい奴らだし置いていくのは気が引ける。


「お前らはどうすんだよ?」

「俺たちはここで活動するしかねえよ。でもアイツらの意思は尊重したいんだ」


俺はセリアたちを見た。3人とも期待に満ちた目をしている。


「…覚悟を決めるか。分かったよ。グレッグとガルドにもスキルをやるから一緒に行こう」


俺は決断した。男同士のキスは抵抗あるけど仲間を置き去りにするほうが嫌だ。


グレッグが俺の手を握った。


「本当か!? ありがとな!」


俺たちは建物の影に移動した。


「グレッグお前の望むスキルは?」


グレッグが言った。


「剣術LV3だ! アイツらには勝ちたい!」

「OK。ガルドは?」


ガルドが唸った。


「俺はパワーが欲しい。怪力LV3だ!」

「了解」


俺はまずグレッグにスキル譲渡を行った。舌を出し目を閉じるグレッグ。少し抵抗感はあるけど…案外大丈夫だな。


次はガルド。終わった後ガルドがガハハと笑った。


「何かすげえ力が湧いてくるぞ!」


「ああ俺もだ!」


2人はステータスを確認し大声で叫んだ。


「さっきより剣が軽い!」

「腕がちぎれそうだ!」


宴会場に戻るとセリア、リムレ、シーマが走ってきた。


「タクヤさん! グレッグさんから聞きました! 連れて行ってくれるんですね!?」

「ああ。覚悟はできてんだろうな?」

「はい! 私たち役に立つからね!」


3人が俺に抱きついてきた。柔らかい体が押し付けられる。


遠くでクリミア女王が手を振っている。


「皆さん楽しんでますかー!」

「はい女王様!」

「もっと飲めー!」


宴は続く。俺たちの新たな旅の始まりだ。

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