城への攻撃準備
静香さんが買い物に行ったと思ったら、急に部屋から出てきて、俺の前でポーズを決めた。
「大野くん、どうですか?」
そこには、とんがり帽子に黒いローブを羽織り、魔法杖のような細長い棒を構えた静香さんが立っていた。まるで本物の魔法使いだ。
「おお…似合ってますよ、静香さん!」
「次はこれですっ」
彼女はローブを脱ぎ捨てると、その下からピンクのヒラヒラミニスカワンピースが現れた。クルクルとその場で回りながら、手のひらから小さな火を出すサービスまでしてくれる。
「大野くん、こういうのが好きなんでしょ?」
静香さんはニヤリと笑いながら言った。確かにこれは、オタクの願望を詰め込んだ完璧なファッションショーだ。俺は目をキラキラさせながら、「うん、可愛い、すごい、魔法少女みたいだ!」と本心から褒めていた。
背が低くて、胸が大きい。そのアンバランスさが、静香さんのエロさを際立たせている。ピンクのワンピースがふわりと浮くたびに、太ももがチラチラ見えて、俺は目がクラクラした。
すると、静香さんは上目遣いで、もじもじと言った。
「街の外には着ていきませんけど…大野くんの前だけですよ」
「…っ!!」
あざとい。あざとすぎる! こんなの破壊力がヤバい。俺の鼻血が今にも噴き出しそうだ。わかっててやってるんだろうな、この女の子は!
隣で沙希さんがムスッとしているのが見えた。腕を組んで、ジト目でこっちを睨んでいる。
「沙希さんも…お姉様的なポジションの魔法少女やってくれませんか?」俺がそう言うと、
「私はやらないぞ!」と一蹴された。まあ、お姉さま系の魔法少女になれるのは沙希さんしかいないんだけど。残念だ。
「ふざけるのは、これくらいにして…」俺は息を整え、ソファに腰掛けた。「静香さんに、俺たちの目標を話しておきます」
静香さんは魔法少女の衣装のまま、背筋を伸ばして俺の隣に座った。沙希さんもテーブルを挟んで向かいに座る。
「俺たちはこの国をぶっ潰す」
静香さんは一瞬だけ目を見開いたが、すぐに落ち着いた声で聞き返した。「どうやってですか?」
「レベル5まで上げて、城に乗り込む。二度と召喚出来ないようにするんだ。どうやって召喚しているのか、まだわからないけど、その大元を潰す」
俺は真剣な眼差しで続けた。「邪魔するなら、城の兵士も王様も殺す」
それを聞いた静香さんは、少し考え込むように顎に手を当てた。そして、意外なことを言った。
「レベル5まで待たなくても、レベル4で多分行けますよ」
「えっ?」
俺と沙希さんの声が重なった。静香さんは自信ありげに説明を始める。
「レベル5って伝説のレベルなんですよ。そのレベルの人は城にもいないはずです。だったら、レベル4のスキルを奪える大野くんが最強じゃないですか?」
俺は黙って聞き入った。
「城の兵士たちがレベル3とかだったとしても、大野くんがスキルを奪えば、大野くんはもっと強くなって、敵は弱くなる。私と沙希さんは、スキルを奪っている最中の大野くんを守ればいいんです。それだけで、十分に勝てます」
俺は衝撃を受けた。レベルカンストしてラスボスに挑む必要なんて、なかったんだ。RPGのやりすぎで思考が凝り固まっていた。大事なのは、次の召喚を止めること。そのためには、なるべく早く行動した方がいい。
「…静香さん、ありがとう」俺は彼女に深くお礼を言った。「レベル4になったら、すぐに城に乗り込もう」
静香さんは嬉しそうに微笑んだ。沙希さんも口元をニヤリと歪め、「賢いな、お前」と静香さんの肩をポンと叩いた。
目標が早まった。俺たちはレベル4まで急いで上げて、王城を潰しに行くことに決めた。
「じゃあ、明日からゴブリン狩りを集中的にやろう。少し危険なエリアにも足を伸ばすかもしれないけど、覚悟してくれ」
2人は力強く頷いた。
翌朝から、俺たちの「レベル4特訓」が始まった。いつもの森よりもさらに奥深く、危険なエリアに足を踏み入れる。今までは安全マージンを取っていたが、今は違う。
「集落ありました、行きます!」
「了解!」
「はいっ!」
集落を見つけては、全滅させて行く
俺は前線でスキルテイカーを連発しながら、敵の動きを封じていく。3人の連携は、日に日に磨かれていった。
戦闘の合間には、スキルの譲渡も欠かさなかった。
「沙希さん、短剣術スキルを…」
俺の言葉が終わる前に、沙希さんが唇を奪ってくる。もう慣れたものだ。静香さんがいる前でもお構いなしで、ねっとりと舌を絡ませてくる。最近では、スキル移動が終わった後も、数秒間は唇を離してくれない。沙希さんの独占欲なのか、それとも俺への愛情なのか。どちらにせよ、15歳には刺激が強すぎる。
静香さんは、といえば、火魔法や水魔法の譲渡の時に、上目遣いで「お願いします」と言ってくる。そして唇が触れた瞬間、ビクッと震えるのが初々しくて、俺の心臓を撃ち抜く。沙希さんとは違うタイプの可愛さで、俺の理性を削ってくる。
その様子を見ている沙希さんの視線が、時々ものすごく痛い。
そんな特訓を1週間ほど続け、俺たちのレベルは着実に上がっていった。静香さんの魔法はもうすぐレベル3に到達する、俺と沙希さんはもうすぐレベル4というところだ。
家に帰れば、沙希さんはミニスカートを履いてリビングを歩き回る。静香さんは疲れているはずなのに、俺の好みそうな服を着ては、「どうですか?」と感想を求めてくる。2人の競争心が、俺のハーレム生活を過剰なものにしていた。
ある日の夜、俺は自分の部屋でベッドに横たわりながら、天井を見上げて考えていた。
もうすぐレベル4だ。そうすれば、王城に乗り込める。
王様はなぜ俺たちを呼んだのか? 本当に戦力として期待しているのか? それとも何か別の目的があるのか?
結局、俺たちはまだ何も知らない。でも、知る必要もないのかもしれない。俺たちの目的は、次の召喚を止めることだ。邪魔するなら、誰であろうと倒す。
それだけの力を、もうすぐ手に入れる。
「拓也」
ドアの向こうから沙希さんの声がした。
「入っていいか?」
「はい、どうぞ」
沙希さんは、いつものミニスカート姿で部屋に入ってきた。そして、迷うことなく俺のベッドの端に腰を下ろした。
「なあ、拓也。城に乗り込んだら…もし、俺たちを呼んだのが本当に悪い奴らなら、どうする?」
「倒します」
「そうだな。でも、もし事情があったら? 国を守るために俺たちを必要としたとか」
俺は少し考えて、首を振った。
「それでも、許せません。勝手に呼ばれて、勝手に戦わされて」
「…わかった。俺はお前についていくよ、どこまでもな」
沙希さんはそう言って立ち上がり、俺の頭をポンと撫でると、部屋から出て行った。
翌日。
ついに俺の棒術レベルが4に上がった。体の中に新しい力が満ちていくのを感じる。
沙希さんの探検術もレベル4に、弓術はレベル3に
静香さんの槍術は、持っている魔物が見つからなかったのでレベル3のままだけど、火魔法もレベル3に上がっている
「どうしますか?遺跡に行って剣術をレベル4まで上げますか?」と沙希さんに聞いてみた
「ああ、その方がいいな。静香に短剣術を渡せるし、レベル4の身体能力は身につけておいた方がいいだろ」
よし、今日は家でゆっくり休んで、明日から泊まり込みで遺跡のスケルトン狩りだ。
数が多いから、すぐにレベル4になるだろう。




