魔法少女シズカ
「今日は絶対にしないぞ」と、俺は心に誓って布団に包まった。
昨日の夜間の恥ずかしい失態を反省し、口を閉じて目を閉じる。
だが、暗闇の中で記憶が蘇る。沙希さんの肌の滑らかさ、枕にしている胸の柔らかい感触、そして静香さんのあの大きな胸の残像が脳裏をよぎる。
15歳の健康な男子にとって、美少女2人と同じ屋根の下で暮らすのは、こうも過酷な試練なのだ。結局、俺は羊を数えるのではなく、沙希さんのおっぱいを数えながら、なんとか理性を保ったまま眠りに落ちた。
翌朝、俺たちはギルドへ向かった。
3人でスケルトンの剣を50本抱えてカウンターに並べる。錆びついた剣の山は、それなりに壮観だ。
「お願いします」
いつもの受付のお姉さんが、笑顔で迎えてくれた。「あら、また頑張りましたね」
剣と魔石を鑑定し、お姉さんが計算機を弾く。
「スケルトンの剣が金貨10枚、魔石が金貨4枚です。合わせて金貨14枚…で、いいですか?」
「金貨13枚と銀貨100枚でお願いします」俺は少し低めの声で交渉した。
お姉さんは「わかりました、こちらで」と笑って両替をしてくれた。
手に入れた大金を懐に、俺は2人に向き直った。
「稼ぎの半分はパーティ資金にします。この中から家賃や家の消耗品、みんなの武器のメンテ代、冒険の準備品なんかを出しましょう。残りを三等分して、小遣いにしましょう」
俺たちの今後の生活基盤を作るための資金だ。ルールを明確にしておかないと、後で揉める原因になる。
沙希さんも静香さんも「賛成!」と頷いてくれた。
金貨7枚をパーティ資金として俺が管理し、残りの金貨6枚と銀貨100枚を3等分する。1人あたり金貨2枚と銀貨33枚ずつ。
俺は注意深く言った。「これで当分はスケルトンの依頼も出ないから、こんなに稼げることは無いと思う。大事に使わないとね」
とは言っても、この世界にはコンビニもゲームセンターもない。お金を使って楽しむ手段が、食事くらいしかないのだ。
俺はふと、数日前に街角で見た光景を思い出した。
クラスメイトの女の子が、銀貨1枚で冒険者の股間を口に含んでいたシーンを。
俺がお金を出してもやってくれるんだろうか? いや、その子を助ける事になるんじゃ…と考えて、「イヤイヤ、そんなのはダメだ!」と首を振った。
「何かエロい事考えてないか、このムッツリ拓也!」
沙希さんの鋭いツッコミが飛んできた。
俺は慌てて顔を上げた。「そ、そんな事考えてませんよ!」
沙希さんの目は疑っている。この人の鋭さにはいつも焦らされる。
その後、俺たちはいつものゴブリン狩りに出かけた。
だが、ゴブリンの集落はなかなか見つからず、何体かのゴブリンを見つけただけだった。
俺は、せっかくの機会だと思い、「火魔法LV2を使ってみますね」と言って、ゴブリンに向けて手をかざした。
ボッ!
火の玉が出て、それをゴブリンに投げつける。
当たったゴブリンは熱がって暴れるが、倒せるほどの威力じゃない。投擲で石を投げた方が早い。
「うーん、これじゃダメだな」
静香さんが横から言った。「元々持っていた女の子は、もっと火力が高かったですよ」
やっぱり魔法は才能がいるのかもしれない。俺には魔法使いの才能はないようだ。
「じゃあ、元々回復魔法を持っていた静香さんに渡して撃ってもらう事にしましょうか」
俺は静香さんに向き合い、キスで火魔法LV2を渡す事にした。
静香さんはまだキスに慣れないのか、プルプル震えながら唇を差し出してくる。その初々しさが俺の心臓を直撃する。
「んっ…」
唇を重ね、スキルを譲渡する。魔法が流れていくのと同時に、静香さんの甘い吐息が漏れる。
「い、行きますね!」
静香さんがゴブリンに向けて手をかざすと、明らかに火力が違った。
ゴオオオオッ!
俺の火の玉とは比べ物にならない炎が噴き出し、一瞬でゴブリンが黒焦げになった。
「す、すげえ…」俺は思わず感嘆の声を漏らした。
「魔法は静香さんに全部任せます! その代わり…」俺は興奮して叫んだ。「ヒラヒラのスカートで、とんがり帽子をかぶってください!」
静香さんは顔を真っ赤にしながらも、「大野くんが望むなら、なんでも着てあげる」と言ってくれた。
その笑顔を見て、俺はこのパーティに入れて本当に良かったと思った。
だが、沙希さんはジト目で俺のことを見ている。「お前なあ…」
その日から、家で沙希さんの私服がミニスカートになった。
俺が静香さんに魔法少女の衣装をおねだりした翌日、沙希さんは俺の好みを察したのか、それとも対抗意識なのか、自前の服を短く切り詰めたミニスカートに変えていたのだ。
朝、リビングに出た俺は、沙希さんの白くて細い脚を見て、鼻血を出しそうになった。
「沙希さん、その格好…」
「なんだ、文句あるか? 動きやすいんだよ」沙希さんはそう言って、堂々と朝食を食べている。
隣の静香さんも負けじと、スカートの丈を気にしながら座っている。
俺の家が、とんでもないハーレムになってしまった。




