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転生したら家が銀河帝国の貧乏貴族でした  作者: プラントスクエア


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第14話

多少はリーシャ様と打ち解けたかもと思い始めた矢先。向こうから歩いてくる2人の女性がいた。その女性を見つけたリーシャ様の表情は笑顔となり駆け寄る。


「あ!お(・)母(・)さ(・)ま(・)!」


12歳らしく母親に抱き着きに行くリーシャ様。そして皇女リーシャ様の母親ということは必然的にその方は、


「(あの方がロティー皇后様か~……やっぱりその娘にしてその母親ありって感じだな……めっちゃ美人……)」


心がおっさんな俺としてはリーシャ様よりも大人なロティー・アークリアル皇后様(48歳)のほうが惹かれてしまう。


「あらリーシャ。なにをしていたの?」

「私はお父様から言われてレオン様に皇宮を案内しているの」

「へえ~?あの人がそんなことを……それじゃあ君が噂に聞く子かしら?」


そう言ってリーシャ様から少し離れてやり取りを見守っていた俺に視線が移る。その皇后様の視線は興味深そうな探るような視線なんだが皇后様に付き従っている女性からの視線がなぜか睨まれている。


「(ええ?何かした俺?全然知らない人なんだけど?というか本星に来たのさえ初めてだし)」


睨まれている理由に心当たりはないものの話を振られてからには自己紹介をしなくてはならない。


「私はラージ・ヴィンセント辺境伯が息子レオン・ヴィンセントと申します」


恭しく挨拶をする。基本は馬鹿な俺だが大人としての礼儀は持っている。


「噂には聞いているわ。随分と強くて賢い子だと。例の映像を見たけど本当に子どもね~……映像を見ていないと言葉だけだと信じることはできなかったわ……っとごめんなさい。私はロティー・アークリアルよ。これからもよろしくね?」

「よ、よろしくお願いします(なにか含んでいそうな言い回しだったような?気のせいかな?)」


笑顔をこちらに向けてそう言ってくれる皇后様。特に変な言葉でもないし考えすぎかもと思っていたがそうでもないかもしれない。


『可能性として高いのは強く・賢さも併せ持つマスターに対して裏切るなよ?と釘を刺しに来た可能性はあります』

「(マジで?別に俺はこの国を裏切るとかそんなつもりはないんだけど?)」

『マスターの噂を聞きロティー・アークリアルは試したのでしょう。どこまでの頭があるのかを。しかし今のマスターの返答によって警戒心は解かれたかと)』

「(賢すぎるってのはこういうこともあり得るのか)」


どうやら俺の何も考えてない返答によって皇后様が年相応であると判断してくれたらしい。まあ警戒されてたのは悲しみがあったものの、客観的に見て異常な強さに異常な頭脳を併せ持った人物が野心を持ったら何をするかわからないって考えられてもおかしくないか。


「(そしてずっとこの人はなんなのだろうか?なんでこんなに睨まれてるの?)」


その悩みはその視線に気が付いたリーシャ様がその女性に尋ねる。


「アーヤ?どうしたの?」

「……なんでもございません……」


その女性はリーシャ様に尋ねられるも顔をそらしながらそう返答した。その行為によって皇后様が感づいた。


「ああ、そういうことね。レオンくんこの子の名前はアーヤ・オーヴァンっていうのだけど……実はザリルのファンなのよ」

「……ファンではありません。尊敬しているのです……」

「それって違うの?」

「大きく違いますロティー様」


どうやら俺が睨まれている理由としてナノさんが分析したところ"ザリルを尊敬していたのにヴィンセント辺境伯領に行ってしまったからなのでは?"とのこと。

そんなことを考えつつも仲良さそうな雰囲気の2人を見ているとリーシャ様が耳打ちでアーヤさんについて教えてくれた。


「あの人はアーヤ・オーヴェン(28歳)。わずか26歳で近衛騎士になった天才なんですよ?」

「26歳で近衛騎士?それってすごいんじゃ……最年少とか?」


俺がそうリーシャ様に質問をしたところその言葉が聞こえていたのか回答したのはアーヤさんだった。


「違う。史上最年少での近衛騎士就任はネスティア騎士学園を卒業した翌年の19歳、今の近衛騎士長であるカーネル・イェックスさんだ」

「……カーネル・イェックス……」


ギロッ!


名前をつぶやくとアーヤさんに強く睨まれた。


「か、カーネル・イェックス、様」

「……ふん……」


そっぽを向かれてしまった。もしかしなくても嫌われた?


「アーヤはカーネルのことも尊敬しているものね?」

「……余計な一言が多いですロティー様……」

「あらごめんなさい。うふふふふ……」


一応俺は貴族の息子なのだがそんなことはアーヤさんには関係ないらしい。


「(そもそもアーヤさんも貴族の娘かもしれないしな)」

『いいえ。銀河帝国アークリアルの貴族名義にオーヴァン家は記載されていません』

「(そんなことも知ってるんだ。さすがナノさん)」

『サポートAIですので当然です』


というかナノさんが知ってることは俺も知ってることだよね?いつ貴族名義なんて調べたっけ?そんなナノさんとぼうっとしていた時のことだった。


「っ!?」


バッ!


俺は勢いよく後ろを振り向いた。するとそこには今まではいなかったはずの人物が存在した。


「(なんだこの人……俺が背後に立たれるまで気配に気が付かなかったなんて……)」


直前までその気配に気づかずに背後を取られたことに驚愕。転生しこの身体になってからこんな経験は滅多にない。


「……名前は?……」


じっと俺を見てそう問いかける騎士鎧を着た男性。


「……れ、レオン・ヴィンセントです……」

「……ついてこい……お前を見極める……」


そう言ってその人は振り返って去っていく。困惑している俺に説明をしてくれるのが隣にいるリーシャ様。


「あの人が先ほどアーヤも言っていたカーネルさん。我が国の近衛騎士長であり最強のお方です」


どうやら俺は最強の人に見極められるようです

読んでくださりありがとうございます!


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