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転生したら家が銀河帝国の貧乏貴族でした  作者: プラントスクエア


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第13話

エルカルト伯爵が逮捕されてから少し経過。皇太子アーサ・アークリアルとラージ・ヴィンセント辺境伯が本星に帰還した。


「しかしお前の孫はえげつないことを考えるのう?」

「確かに。普通は考えついても本軍を動かそうとは思わないでしょう。特に皇族まで動かそうとは」

「ほっほっほ。さすが我が孫」

「確かレオンは"脳のリミッターが解除されたかのように知恵が湧く"と言っていました」

「脳のリミッターの解除……そんなことが……」


そこは銀河帝国アークリアルの本星にある皇宮の庭。そこで前皇帝ブラウ・アークリアル*現皇帝ルイード・アークリアル*サジャーノ・ヴィンセント元辺境伯*ラージ・ヴィンセント現辺境伯*アーサ・アークリアル皇太子と超大国のトップオブトップが揃って12歳のレオン・ヴィンセントについて話していた。


「元よりエルカルト伯爵には黒い噂があったため調べている最中ではあったのでタイミングはよかったかと。これで色々と噂以上のものが出てくるでしょう」

「我々に黙って裏とも取引を行っているという噂もありましたしね」


どうやらセコイア・エルカルトという人物はすでに本星によってマークはされていた人物らしい。


「頭もありそれを提案する度胸もある。さらにはずば抜けた強さ……この前の3万人ほどいた騎士たちとの戦闘の映像は映画を見るようでしたな。久しぶりに興奮してしまいました」


現皇帝ルイードがそう呟(つぶや)くと同じ映像を見たのか元皇帝ブラウに皇太子アーサも頷く。


「確かに。あれほどの強さは見たことがない……我が国の最強である近衛騎士とも張り合えるのではと思ってしまいます……しかもまだ12歳。 末恐ろしい……」


皇太子アーサは少しレオンに恐怖心を持っている様子。


「……異常なほどの戦闘センスに突如芽生えた異常なほどの知恵……将来が楽しみじゃのう……」


そうして一同の話の中心はわずか12歳の少年だった。すると少年の父親であるラージが帰還してからレオンを見ていないために質問をする。


「そういえばレオンはどうしました?今回は皆様へレオンの顔合わせが目的でこの本星まで連れてきたのですが?」


レオンをわざわざヴィンセント辺境伯領から銀河帝国アークリアルの本星まで連れてきたのはこれら皇族への顔合わせが目的だったらしい。それには現皇帝ルイードが不敵な笑みを浮かべて返答する。


「襲撃者を見抜き・調査しエルカルト伯爵を罠にハメる優れた知恵に、わずか12歳で騎士3万人にたった一人で圧倒してしまうあの規格外な強さ……放っておくのはもったいない……」


すでに皇帝ルイードはレオンのその才能の高さに目をつけて行動していた。それはレオンと同い年の12歳の娘リーシャとの顔合わせだった。

/////

「ここが図書室です。ここには何万もの紙の書物が所蔵されています」

「……すっごい数ですね……(どこかの街の図書館じゃなくて?)」


いま俺はリーシャ様に皇宮の中を案内していただいている。


「(なんでこうなったんだろう?俺はお父さんの帰りを待っていろいろと話を聞こうかなって思ってたのに。というか一緒に戦艦に乗り込もうとも考えてたんだけどな)」


それがなぜかこうなってしまっている。


「(というかリーシャ様ってとんでもない美少女だな。そりゃ"国民のアイドル"なんて言われるよな~。曲も銀河の枠を超えて大流行って聞いたことあるし)」


ぼうっと前を歩くリーシャを見ながらそう考えていると次第にリーシャ様が不安そうな表情となる。


「……ごめんなさい……お父様に急に案内しろと言われたからどうすればいいかわからなくて……」


どうやら俺がぼうっとしていたために退屈にしてると思われたらしい。皇族の機嫌を損ねるって結構やばくない?


「あ!?いやぜんぜん退屈とかそんなんじゃなくて!?いやこれは本当ですよ!?さっきまで別のことを考えてて!?いやそれもそれでどうなんだ俺!?」


所詮は辺境の貴族の俺が皇族・貴族を含めた全国民から熱狂されているアイドルの機嫌を損ねればそれがどんな影響につながるかわからない。そう思って焦りからの意味不明な言葉を吐いてしまっていた。


「ふふっ」


するとそのさまが滑稽に映ったのか笑ってくれた。


「(こ、これは……セーフか?)」

『マスター……皇女であるからと恐れすぎかと。アークリアル皇族はそこまでの理不尽を強(し)いる皇族ではないと推測いたします』


なんだかナノさんに呆れられてしまった気がする。


「ごめんなさい。噂(・)よ(・)り(・)も(・)ずいぶんと子供っぽかったから」

「噂(・)よ(・)り(・)も(・)?一体どんな噂を聞いたんですか?」

「ええっと……"3万人もの宇宙海賊をほぼすべて1人で殺しつくした"とか"5万人の我が国の騎士たちをたった一人で血祭りにあげた"とか?」


思い出しながらとても物騒な言葉を吐くアイドル皇女リーシャ様。


「(噂には尾ひれがつくってのはどれだけ技術が発達しても同じらしい)」


まあなにはともあれリーシャ様には先ほどまであった緊張感がなくなって笑顔が見えたのはよかった。


「(う~ん……心が大人なだけにロリコンの趣味はないとはいえみんながアイドルとして熱狂するのもわかるかも……)」


そんなこんなで多少は距離が縮まった俺たちの前に銀河帝国アークリアルの皇后様、つまりリーシャ様のお母さまと出会ってしまった。


そこからちょっと面倒なことに発展する。

読んでくださりありがとうございます!


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