第10話
今日は短め。
輸送船襲撃の調査のためエルカルト領の惑星へとやってきた。宇宙船を宇宙ポートに停める。
「任務のおさらいだ。俺たちがすべき事は輸送船を襲ったのがエルカルト伯爵家なのかどうかの調査。そして俺たちは表向きはゼノさんを父親とした家族として潜入。いいな?」
「は〜い!」
「は、は、は、は、はい!?!?」
「相変わらずの真面目さね〜」
俺が真面目にそう言うも返事はまばら。それに呆れているとゼノさんが話しかけてくる。
「んじゃあとりあえず交渉ごとは俺がやったほうがいいだろう。仮にも父親役だしな」
「そうですね。お任せします。 それじゃあ行くぞ。ヴィンセント辺境伯家の諜報部として初の惑星外任務。失敗は許されない」
「そんな肩に力を入れなくていい。気楽に行こうぜ隊長」
そうゼノさんが俺の肩をポンと叩き外へと出る。それを皮切りにほかの3人も外へ。
「待っていてくださいレオン様……必ずやあなたの期待に応えてみせます……」
気合を入れて俺はエルカルト伯爵家の調査に向かう。
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輸送船が襲撃を受けてから数日後。襲撃が起こったのは1つのルートのみと言うことでそこは一時停止させ、とりあえず騎士の護衛の数を増やすことで他のルートは稼働させている。
「諜報部は上手くやってますかね?」
カンカンカンカン
「まあゼノの奴がいますからね。なにか不測の事態があったとしてもあいつがなんとかするでしょう」
カンカンカンカン
「ゼノさんって苦手なことがないんじゃないかってぐらいすべて満遍なく上手いですよね」
カンカンカンカン
「本人はただの器用貧乏だって行ってますけどね」
ちなみに現在はザリルと木剣にて軽く打ち合い中。最近精度を上げてきた双剣に慣れる意味も込めて。
「器用貧乏って……ゼノさんはすべてのレベルが高いし当てはらまない気が……」
お互い打ち合うのをやめてタオルで汗を拭きながら会話は続行。
「(どっちかというと器用貧乏じゃなくて器用裕福って感じだけどな)」
「……客観視ができてないわけじゃないんですがね……ああいう生き方が楽らしいですよ……」
「へえ~……そういう考え方もあるのか……」
汗を拭いていると前回のように使用人がやってきた。
「レオン様。旦那様がお呼びです」
「わかった。すぐ行くよ」
ザリルと別れてお父さんの部屋へとやってきた。
コンコン
がちゃ
「失礼します。どうしたのお父さん?」
「諜報部から連絡があった」
部屋には前回同様にお父さんだけ。内容が諜報部の件なだけに納得。
「信じられんが……限りなくクロとのことだ……」
「そっか……やっぱり……(マジで!?ナノさんの言ったとおりだった!?)」
『マスターのサポート特化型神経接続演算統合機構体(通称:ナノさん)として当然のことです』
見えてないはずなのにナノさんのドヤ顔が見える気がする。
「宇宙ポートにて普段は行われていない検査が行われ、宇宙エレベーターを降りた先にある街でも物々しい雰囲気が感じ取れたとのことだ。それは主要施設に潜入して強く警戒する雰囲気を感じ取れたらしい」
「……なるほど……(ナノさん!これを受けてどう!)」
ナノさんに諜報部からの調査を聞いての解説をお願いした。
『普段は行われていない突然の検査や街・主要施設の物々しい警戒するような雰囲気から感じ取れるものを考察すると突発的な犯行の可能性が高いかと思われます』
「(突発的?同じ国の貴族の輸送船を襲撃しておいて?)」
『あくまで可能性の1つではあるのですが、感情的となり部下に即座の襲撃命令を出した可能性はあります。であるからこそ冷静となりバレる可能性に感づき慌てて厳戒態勢を敷いているのでしょう。ヴィンセント辺境伯家からの万が一の襲撃に備えて。今頃はルイード皇帝への言い訳も必死に考えているころと推測いたします』
「(へぇ〜……で?これからどうしたらいい?)」
俺は考えることが得意ではないため完全にナノさんに丸投げ。
『罠を仕掛けましょう』
というわけでここからはヴィンセント辺境伯家の反撃の時間。
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