↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/39

4 因果応報


 和室に入って俺は布団を敷いた。ベッドでも良かったんだけど、俺が布団の方が良いって彼女を説得して、和室を寝室にしたんだ。


 布団に潜り込んで彼女を待つ。遅れて入ってきた彼女の姿はネグリジェをまとった、ではなくてスウェットだった。折角色っぽい肢体をしているんだから、AV女優さんが身に着けるようなイヤらしい下着やら、Tバックやら、ガーターベルトで吊った黒のストッキングやらを見せて欲しかった。


 セレはそんな俺の願望など知りもせず、布団に入ってきた。待ってましたとばかりに、俺は彼女の太腿に手を這わせた。膝頭から鼠径部までの太腿を軽く触っていると、彼女が俺に背を向けた。

 それではと、俺は彼女のヒップを撫でまわす。臀部のプリッとした肉付きがたまらないなあ。一通り撫でまわしたが、肛門部へのタッチは流石に自粛した。だってもし事の弾みで彼女が失禁したら、後始末は誰がするの? 俺だよね。そこは我慢すべきか。


 俺は次に彼女の胸に手を伸ばした。たわわに実った胸を軽いタッチで揉むと、

「止めて」


 彼女に拒否られたが、そんな事お構いなしに俺はタッチを続けた。推定叡知カップはありそうな乳房は、片手で掴めないほどの逸材だから。


「ネックが駄目になるから止めて」

「大丈夫だよ」


「明日仕事だから」

「俺も仕事だよ」

 セレは黙った。俺は手先に適度な力を入れてタッチを繰り返した。次に彼女の手を取り、俺の股間に導いた。


「優しくだよ」

 そう言って、俺はセレの手の動きに身を任せる事に・・・ そうしたら、いきなり彼女、俺の急所を力任せに鷲掴みにしたんだ。

 思わず腰が引けてしまった。


「イテェ。何すんだ」

 元気だった急所を思い切り握り潰された痛さと言ったら、想像を絶するよ、分かる?


「折れたらどうすんだ」

「折れはしないでしょ」


「物の例えだ。男のアレはデリケートなんだからな」

「そうなの」


「優しくしろ」

「はあい」


 アレの痛みが治まるまで静かに横たわり、回復を待つ。待つ事2分。カップ麺より早い。

 俺は中断された行為を再開した。そうしたところ、

「バシッ」


 目の前が急に明るくなった。そして顔が痛い。どうしたの?何が起きたの?事態が呑み込めない・・・ だが顔の痛みは・・・ 彼女に殴られたのだ。俺の顔をセレが張ったのだ。

 俺は布団を跳ね上げて起き、彼女に文句を言った。


「ふざけるな。痛いじゃないか」

「そう?」


「何? その言い方。謝れ」

「何で?」


「お前が殴ったんだぞ、謝れ」

 彼女、何も言わない。


「いきなり殴って良いのかよ」

「良いんじゃない」


「そんな言い草あるか」

「そお?」


 俺は殴られた事に腹を立ててセレを責め続け、謝罪を要求したんだけど、彼女馬耳東風。上の空だよ。その態度を見て、猶更腹が立ってきた。


「ふざけるな。謝れ」

「なら、アジメは何故、私が『止めて』と言っても止めなかったの。普通なら止めるでしょ、違う?」


「五月蝿い。つべこべ言うな」

「随分な言い方ね」


「お前が悪いんだ」

「元は貴方でしょ」


「五月蝿い」

「呆れた」


「どうしても謝らないんだな」

「どうして、謝らなきゃいけないの?」


「お前が殴ったからだ」

「原因は貴方でしょ。因果応報よ」


 俺はカッカして喧嘩腰に言ってたけど、彼女は至って冷静だった。そりゃ、そうだよ。俺は日本語で捲くし立てていたが、彼女は自分の考えを一旦、日本語に翻訳してから喋っていたからね。その時間と翻訳行為が気持ちを落ち着かせたんだと、今では思っているんだ。だけどその時は、そんな彼女の態度が逆に、無性に腹立たしいものに見えたから。


 俺が幾ら謝罪を要求しても、セレは応じなかった。俺が悪いという態度に終始していたんだよ。

 俺の女房はフランス人で、キャメロン・ディアス似の美人。髪はブルネット、瞳はブルー、身長180cm、体重70kg(推定)。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。