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王都の観光

 俺は、現在リリアと一緒に家を出て王都を観光をしている。うーん、なんか領都と店はさほど変わらないな。しかし、領都とは違うとこも何個かあるな。まあ、一番違うのは人通りの多さかな。領都のときも結構人がいたと思ったけど王都はそれ以上だな。あとは、物価が高い。まあ、それかくらいかな。そんな事を考えながら歩いている。


 「アクシス様、どうかしましたか?」


 「あ、いや、なんでもない。初めてこういう場所に来たから珍しくてな。なかなか知らないものがあったりするから楽しいよ。」


 「楽しんで貰えているならよかったです」


 「そういえば、リリアは王都には来た事あるのか?」


 「はい、アクシス様が生まれる前に何度かご主人様達の付き添いで来てました」


 俺が生まれる前からリリアはこの家に居たって事だよな。じゃあリリア、って何歳なんだろう?でも、確か女性に年齢を聞くのってタブーなんだっけ。今度なんとなく聞いてみようかな。

 それより、リリアがよく行きそうな店でも聞いてみようかな。


 「そっか。じゃあ、リリアがよく行く店に連れて行ってよ」


 「かしこまりました。では、こちらへ」


 リリアはそういうと案内をするために少し前を歩いて行く。そして数分歩いて行ったところでリリアが止まった。

 着いた先にには一軒の料理屋があった。外見入ったて普通の料理屋だ。魔力の流れからしても特に怪しい感じはない。まあ、リリアが来るんだからそんな店ではないだろう。


 「ここがリリアがよく来る店?」


 「はい、王都に来た時には毎回訪れます」


 「ふーん、そうなんだ。ところで、何を扱っているんだ?」


 「はい、ここは王都一美味しいケーキを扱っているお店なんです」


 何?王都一美味いケーキだと?そんなの楽しみすぎるじゃないか!この世界に来てからまともに甘い物食えていなかったんだよな〜


 「じゃあ、早速入ろう!」


 俺はソワソワしながらリリアに声をかけて店の中に入った。カランカランという鐘の音と共にドアを開ける。


 「いらっしゃい」


 というおっさんの声が聞こえてきた。店の中を見渡したが特にこれといって特別なものがあるわけじゃないな。普通の料理屋だ。数人客がいるくらいだ。とりあえず、カウンターの方にいって座るとリリアも隣に座った。そうすると店主が水とメニュー表を持ってきてすぐに奥の厨房に入って行った。

 とりあえず、メニュー表を見たが未開の料理屋で何が美味いのかわからん。


 「アクシス様、何を注文するか決まりましたか?」


 「いや、全然。何が美味いのかわからないからリリアと一緒のものにするよ」


 「わかりました。それでは、注文しますね」


 「ああ、頼むよ」


 「すいません、注文をしたいんですけど」


 リリアがそう声をかけると「は〜い」というさっきの店主の声とは全然違う高い声と共に女の人が出てきた。


 「ご注文は?」


 「この苺のショートケーキを2つ下さい」


 「はい、わかりました。それでは、少々お待ち下さい」


 そういうとまた厨房に入って行った。

 俺は、店内を見回した。まだ、昼時じゃないから人は少ないがそれでも男二人女二人の合計四人いる。全員同じテーブルに座っている。見た感じ冒険者と呼ばれていそうな雰囲気だな。まあ、俺より魔力量は少ないからもし仮に戦っても負けることはないだろう。

 その冒険者を横目で少し見ながら店内を見ていると何かの視線を感じた。視線を感じた方を確認してみるとさっきの冒険者の二人(男の方)がこっちを見ている。正確にいえばリリアをだが。なんだ〜、アイツは?喧嘩でも売ってのか?まあ、こっちから手を出したらアウトだ。向こうがちょっかいをかけてきたらぶっ飛ばせばいいだけだ。とりあえず、リリアに教えておくか、


 「リリア、そこの男二人がお前を見てるんだけど、」


 「ええ、気付いております。早くケーキを食べてこの店を出ましょう。人に見られていると少しだけ不愉快ですから」


 あ、リリアでもそう思うことあるんだ、と思っていると女の店員さんがケーキを持ってこっちにやってきた。よし、やっと来た〜!


 「お待たせ致しました。苺のショートケーキ二つでございます」


 「いっただっきまーす!」


 「いただきます」


 俺はフォークを掴み、ケーキを一口大に切って口に運んだ。


 「う、うまいっ!」


 何だこれ、スッゲーうまいじゃないか。このケーキのスポンジの柔らかさとクリームの甘さが絶妙なマッチをしてる。転生してからずっと甘い物は食えてなかったっていうのもあるんだろうけど、それにしても、うまいなぁー。


 「お気に召して頂けたなら光栄です」


 「いや、ほんとうまい。リリア、連れてきてくれてありがとう」


 「もったいなきお言葉です」


 話している限りでは、いつも通りの抑揚のない声だが、顔を見ると口許が少し緩んでいる。声だけはなんとかいつも通りにしようと頑張っているっぽい。まあ、見て見ぬ振りをしておこう。目を逸らそうとして下を向いてみるとリリアが、最後の一口を食べようとフォークを刺しているところだった。


 「早ッ!」


 あ、ヤベッ。つい声に出てしまった。リリア、もこっちをじっと見ている。なんとか言って気にしないで貰おう。


 「あ〜、いや、なんでもない。気にしないでくれ」


 「はい、わかりました」


 よし、なんとかなったな。でも食うの早くないか?俺食ったの三分の一くらいだぞ。まあ、人にはそれぞれ食べるスピードっというものがあるからな。何も言わないでおこう。そんな事より俺も早く食べてしまおう。

 そして、俺も十分くらいで食い終わった。


 「アクシス様、この後はどうされますか?」


 「ああ、そうだなぁ。とりあえず、王都をブラブラと見て回りたいかな」


 「わかりました。それでは、もうここの店を出ますか?」


 「そうするか。よし、そうと決まれば、すぐ行動だな」


 「はい、それでは、行きましょう」


 今後の行動もまとまったので二人とも椅子から立ち上がリ、店から出た。代金は店から出る前にリリアが払っていた。店から出てしばらく歩いている。特に気になるものが無いので止まることなく歩いている。まあ、俺もただ歩いているわけでは無い。『魔力感知』を使い王都の人間がどれくらいの魔力核が大きいのか見ている…のだが、俺が今確認した分だとさほど魔力核が大きい人間はいない。

 なんなら、リリアの方が魔力核だけは大きい。物理的な強さは知らんが、でもまあ仮にリリアがここにいる人間と戦っても負けることはないだろう。多分だけど…

 歩いていると少し気になることがあった。『魔力感知』で王都の人間の魔力核を見ているのだが、二つほどの魔力核がずっとつけて来ているのだ。魔力の流れで誰か確認してみると先程料理屋に居た、男達だった。まあ、どうせリリア目当てなんだろうけど…

 一応、リリアに教えといてやるか。


 「リリア、何人かつけて来ているぞ」


 「はい、気付いています」


 あ、気付いてるんだ。でも、どうしてだ?リリアのスキルに関係あるのか?そこら辺もまた今度聞いてみるか。


 「リリア、どうする?」


 「許可を頂ければ叩き潰してきますが」


 「いや、こっちから手は出すな。向こうがちょっかいをかけてきたら正当防衛で叩き潰そう。」


 「承知致しました」


 「じゃあ、引き続き王都を見て回ろう!」


 「はい」


 そして、話もまとまり、俺は面白い店がないか見ながら歩いている。十分ほど歩いていたら、正面から二人組の男が歩いてきた。さっき店に居た男二人だ。女の人達の方はどうしたんだろ。置いてきたのか?それとも元々仲間じゃなかったのか?だとしたらなんで一緒の隻に着いていたんだ?その他諸々の疑問はあるがまあ、どうでもいいや。

 そんなことを考えていたらいつの間にかすぐ近くまで来ていた。見る限り明らかにリリアにぶつかろうとしてるんだよな。

 俺達が男達の横を通ろうとしたら男の一人がわざとリリアにぶつかろうと横にずれてきた。それをリリアは、紙一重の差で避けていく。

 そして、何事も無かったかのように俺達は、歩いていく。チラリと後ろを見ると、ぶつかろうとしていた男の方は舌打ちをし、もう一人の方は笑っている。失敗した事でも笑っているんだろう。

 まあ、干渉しなくちゃ俺はどうでもいいんだけどね。ただし、俺の邪魔になるようだったら誰だろうとぶっ潰す。それが俺の生き方だ。そんな事より、


 「リリア、ぶつかりそうになっていたけど大丈夫か?」


 「はい、大丈夫です。それより、行きたい場所はありましたか?」


 「いいや。特に無いな」


 「それでは、どういたしますか?」


 うーん、どうするか。特に見たいものも無いし、気になる店も無いからな。もういいかなぁ。


 「気になる店も無いから無いし、する事も無いからそろそろ帰ろう」


 「承知致しました」


 話がまとまった俺達は、別邸に帰ることにした。なんか王都っていってもそんなに領都とそんなに変わんなかったなぁ。俺は、リリアに気付かれないように小さいため息をつきながら別邸に向かった。

 帰っている途中先程の男二人がまた前から歩いてきた。今回は立ち位置が入れ替わっている。そこまでして俺達にちょっかいをかけたいのかよ。そう思っていたのだが、どうやら今回は俺にぶつかろうとしているらしい。その証拠に立ち位置だけではなく真っ直ぐ俺の方向に向かってきている。なんでまた…揉め事は面倒なんだよなぁ。どうしよう?

 そうだ、転移を使えばいいんだ!そうすれば問題が起きる事もないだろう。


 「リリア、少しお願いがあるんだけど」


 「はい、何でしょうか?」


 「手を出してくれ」


 「こうでよろしいでしょうか?」


 俺の頼みにリリアは応じてくれる。俺は出された手を握り、魔法陣を展開した。そして、王都にある別邸の門の前の風景を思い出し、


 「転移」


 と言った。そして目の前が一瞬真っ白になり、視界が戻った時には別邸の門の前に居た。よし、成功だ。前は家の中だったが外でも問題なく使えそうだな。


 「あの、アクシス様。今のは一体?」


 「ああ、転移魔法だ。もしかしてこの世界には無いのか?」


 「いえ…ですがこの世界にいる魔法使いの中でも使える人は極僅かだそうです」


 そうなのか…じゃあ、俺は王都の真ん中でとんでもない魔法を使ったって事になるのか?まずいかもしれない…


 「リリア、この事も父上達には内緒にしてもらえると助かるんだが…」


 「はい、わかりました。それでは、外で話すのもこれくらいにして中に入りましょう」


 「そうだな」


 リリアとの会話を終わらせて家の中に入っていく。まだお昼を少し過ぎたくらいだ。意外に早く帰ってきてしまった。夜会までまだかなり時間があるな、何してようかな。なんて考えながら部屋へ向かった。

12話目の投稿です作者の霊璽です。

今回は遂にアクシスくん待望の王都の観光です。リリアのおすすめのケーキ是非食べてみたいですね〜。後書きに書くことが無いので今回はこの辺で。

それでは、また次回の話で…………

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