第一印象は変わるもの
第一印象を最初に言うと、外れだと思った。
右からチャラ男、童貞、オタクの順の座席。反対に此方は右から雅、ウチ、ガサキー。
チャラ男は見た目に反して真面目だから好感は持てる。こう言った出会いをセットアップをしてくれる太いパイプ/コネである。しかし、恋愛対象外。
童貞くんは........うん、なんて言うか総合的に普通。多分、同性だったらいい友達になってくれる人っぽい。多分結婚したら普通に幸せで普通に暮らして普通に生涯を終えて行くんだろうなぁって感じ。追伸、彼女や奥さんになった人は確実に浮気しそう(刺激を求めて)。
最後のオタクに至ってはなぜこの場に来れたのかが不明だ。良くその風貌で来れたな、合コンに。髪を切れ、髪を。先ず口元以外見えないからね、その髪型。
「そこの端にいる男の子は私が予約済みだから手を出さないでね?分かった?」
一人ひとりのメンズをチェックしていると隣に座る雅ちゃんが耳打ちでそう言って来た。て言うか目が血走ってて怖いよ.......
「......お、おっけー↘」
そもそも誰もこんな奴、好き好んで選ばねーよ、と言ってやりたい。
「それじゃあそろそろ盛り上がって行きましょーかい!」
チャラ男が席を立ち、乾杯のポーズを取る。※未成年の為、飲み物はジュースである。
「「乾杯ー!!」」
________いやまぁ、選ばねーよなんて思ってた時期もありましたね。
「ちょっとジュースとってくるー」
ドリンクバーへと行く為に立ち上がる。すると、オタクもコップを持ち立ち上がった。
(おいおい、ウチを狙うつもりかーオタククゥ〜ン☆)くすり
思わず吹き出しそうになるが、それを耐えどの様にアプローチをしてくるのかを期待して待つ事にしてみる。
「あ、ギャル子さん」
「誰がギャル子やねーん↗」
ウチが席を立った事に気づいてなかったのか......
「ウチの事はギャル子じゃなく.......って聞いてる?」
「あ、ごめん。どのドリンクにしようか迷ってて、へへ。」
このオタクジャリボーイ.......ウチを眼中にないと見るか。
(て言うか美少女ギャルであるウチよりドリンク優先って........)
「........ふっ」
ならば受けてもらおうか、このハイパー美少女女子高生の落としテクの本髄とやらをッ!
「あぁ〜なんか今日は熱いね〜☆」
ボタンを外し胸元をチラチラと見せる。
(ふっ、決まった!ウチはイけてる女子高生☆ギャルキャワイイ☆薫ちゃん大勝利ぃー↑)
「セクシーだね、ふふ。」
反応うっす!?表情も見えないし動揺してるのかすらも分からない。
「むっ(´・ω・`)」
て言うか普通にセクハラじゃね?いや、見せたのは自分ですけども。
「でもまぁ、確かに少し熱いね。」
オタクはそう言うと手で髪を上げ、風を顔全体に通す様にサラッと横に払った。
横に払った........
横に払った........
横に払った........?
脳が一瞬フリーズしてしまっていた。
(ん?今、ウチ、信じられないものを目にしたような........)
無理やりとオタクの前髪を上げる。
「えっと、何?」
いや、何って.........
「........誰?」
美少年過ぎる..........アイドル顔負けの美少年。千年に一度級?いやいや、甘い。億単位級だよ。
(あ、やば.......鼻血出そう)
身体が熱いし、顔が紅くなってくるのを感じる。
(........目、合わせられないんですけど//)
一度距離を取り、睨みつける。髪は元の位置に戻りいつも通りのオタクだ。
(このオタク野郎、ウチを虜にするつもりか.........)
並のヒロイン共と同格にして貰っては困る。
(そうはいかないよ......これでも伊達に社長令嬢兼ギャルをして来た訳じゃない。)
言うなればウチこそが一騎当千の猛者であるべきであり、男こそがウチの魅惑に囚われるべきなんだ。
(その美貌でウチを籠絡出来ると思ったら間違え........だけど、直視は危ない。)
自我をフルで活用し、何とか魅了に抗う。
「.........?」
今、オタクの口元が釣り上がったような。挑発?※ギャル子の思い込みである。
「くく、ふふふ........」
(そう、そうなのね......その挑発に乗ってあげる。何方が先に異性として虜に出来るか勝負よ!)
「_____________インキュバスくんって此れから呼ぶね→」
「いや、なんでだよ」
ランキング内に入るって凄いんやな(唖然)
日間ランキング12位!?明日、死ぬんじゃないんだろうか?




