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準備期間 

26話目です。申し訳ございません。3週間ほど床に臥せっておりまして…その代わり、今日は2話投稿しているので、そちらもお楽しみいただければ。

 それにしても、あれはいったい何だったんだろうか。いきなりウィンドウが出たと思ったら…ヒドゥンクエストだったか。隠された(hidden)の言葉通り受注した事がプレイヤーに知らされないタイプのクエストなんだろうけど正直驚いた。いきなりファンファーレ鳴るんだもの…なお、一応運営に問い合わせたところ、「仕様です(意訳)」という内容の返答が来ました。でも掲示板を見た感じ、誰もそんなこと話題にしてないんだよね…


 「…?どうかしましたか?」いえいえ何でもないですよ。ちょこっと考え事してただけで。にしても何でこうなったんだっけ?ロイカさんとこの様子見に行ってログアウトするはずが、どうし「ぁ痛でで!ちょっと!いきなり人の髪を引っ張らないの!」

 …どうして、子供の世話をすることになったのだろうか。


 …時計の針は今から少々巻き戻る…


 教会への道のりを進んでいたベディは、教会内の喧騒…と言うよりも戦場と形容した方が良いような有様を見て絶句していた。「な…なんですかこの」騒ぎは、と彼が台詞を言い終えることは叶わなかった。何故なら、傍から突然飛び出してきた黒くて小さい「何か」がその腹に突き刺さったからである。「ぐほぁ!」堪らずひっくり返る彼に向けて掛けられたのは、


 「ごめんなさいベディさん…ちょっと手伝ってくださ~い…」子供たちに群がられていたロイカの情けない声だった。


 そして現在。時刻は午後4時頃。みんな昼寝から起きた頃合い。「まあみんなやんちゃ盛りですからね、少々腕白なのは結構なことですけども、流石に初対面の人に向かってタックルはどーかと」「はい…面目次第もございません…」そう言いつつ彼女の手ははしゃぎながら勝手に外に走っていこうとしている子供の首根っこを掴んでいる。何という早業。


 「しっかし孤児院も併設してたんですねここ」「ええ。この町は急激に大きくなった分、抱える負の部分も大きいですから…親のいない子供たちも多いんです。ここはそう言った子供たちの居場所になるようにと、先代の神父様が建てたものなんです」ふうん…そういえば前来たときは会いませんでしたなあ。


 「あの時はちょうどお昼寝の時間でしたから。お客さんが来たら静かにしているよう言い含めてますし」なるほど。それはそれとしてだ、さっきから髪をやたらと引っ張ってくるのはどの子かな?「……キミか」「やべっ!」にげろー、とその子は走り去ろうとするが、流石に子供に遅れを取るほど身体能力は低くない。サクッと捕獲した。


 「はーなーせーよー!」「NO(ダメだね)」離せと言われて離す阿呆がどこにいる。「あーっ!またいたずらして!」まあしょうがないよね。大人しくロイカさんに怒られてらっしゃい。




 「ふええ…やっと嵐が去った…」子供たちが遊び疲れてようやく大人しくなったころ。ボロ雑巾のようになった2人はベンチに腰掛けて一息入れていた。「そうですね…まあ、元気なのは良いことですけど」(元気すぎるのも問題では…?)モヤモヤと思案を続けるベディであったが、すぐにそれらを頭の隅に押しやり、気になっていたことを問い始めた。


 「そういえば、例の通り魔の件ですけど、その後何か進展とか…」「……いいえ。目下の懸案事項が無くなったので、兵士の皆様もこちらに注力するようになったそうなのですが…昨日、96人目の犠牲者が」そうか…目的はともかく、彼(と便宜上呼称する)はいったいどうやって事を成しているのだろうか。現場を押さえた人は?


 「居たには居たんですが…その人曰く、その、『煙のように消えた』らしくて…」ふむ、煙のようにか…何かタネがあるはずだが…いったい何だろう。


 「…考えても仕方ない、か。じゃあそろそろ僕はこの辺で」明日のこともあるし。「そうですね。それでは」そうして僕らはそこで別れたのであった。




 翌日。今日は大学が休みなのです。という訳で朝からプレイしていきますよー。


 とは言え、気になる事は多々あれど…今気にしても仕方なし。という事で、今日はまた武器の製作に勤しむとしましょう。そろそろ初心者向け武器じゃきつくなってきたから。じゃあまずは、ギルドに行って常設の《薬草の採取依頼》をクリアしよう。これやらないとランクが上がらないしね。



 数時間後。


 製作作業完了。見た目は両刃斧の真ん中から槍の穂が突き出ているような感じに仕上がった。カテゴリーとしては槍と言うより(ハルバード)になった模様。槍のつもりで作ったんだけどなー。


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  鋼の方天戟

   攻撃力:70

   レア度:レア

   耐久度:200/200

   技量ボーナス(技量70):与ダメージ上昇(10%)


  上質な鋼で作られた戟。通常より頑丈な作りになっている。

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 自分の中では満足のいく仕上がりだと思う…ね。軽く振った感じもいいし。


 ⦅スキル《アームズチェンジ》を習得しました。サブスキルスロットに配置します⦆


 ⁈なんかスキルが解放されたな…なになに、《インベントリ内の武器を2つまで登録すると、戦闘中にそれらの武器を瞬時に切り替えられる》と。ほうほう。スキルレベルボーナスは…偶数レベルで切り替え速度、奇数レベルで登録可能武器の増加ですか。

 でもって習得条件は…《異なる武器カテゴリの武器を4つ以上所有&使用》…条件緩いな~。とはいえ強い。スキルのやりくりが大変だよ…

いかがでしたでしょうか。皆様の応援がこの作品の養分となります。良かったらブックマーク等していっていただけると幸いです。

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