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そしてそれから

25話目です。ヒドゥンクエストについてはまた次回という事で…しかし説明が多いなこの小説。どこかでまとめないと…あ、あと前回の幕間の内容を修正しました。

 ログインしました。なんやかんやで数日ぶりのアナザーです。今日も張り切っていきましょー。



まずは状況の確認に行ってきました。まず、あの悪党は収監された後処刑。何でも押収された物品の中に国際関係上ヤバい物が紛れ込んでた模様。奴さん一体何した本当に…あと彼の手下衆は鉱山で強制労働。こちらは10年ほど働けばもしかしたら出れるかも、とのこと。と言っても10年以内に死ぬ確率が8割超えてる時点で事実上の死刑判決みたいなものだろうが。


 閉じ込められていた女性たちは解放され、元の場所に戻るなり、新しい住処(すみか)に旅立つなりしたらしい。全てが元通りとはいかないだろうが…それでも、ゲームの中とはいえ、幸せに生きていって欲しいところだ。


 次、僕の話。ギルドに行ったらなんかランクがEにランクアップしてました。何故。…はあ、さいですか。悪党退治の報奨。なーんか釈然としない。でも、これで入山資格が取れたからいいか…いいのか?


 そんな訳で、数時間後。町の公共鍛冶施設にインベントリに大量の鉱物素材を持った僕がいるのは当然の摂理なわけで。さあ、やったろうじゃないの。



 このゲームの武具製作はかなり自由度が高い。設計図を引けばかなり何でも作れる。もっとも、奇抜な形やコンセプトの武器は素材の調達に難儀したりするし、設計図通り作れるかは腕次第なのだが…


 ってな訳で、作ってみました。材料はモンスターの魔石と鉄等の金属、あとこれ。


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  リキッドメタル レア度:レア


  時々採掘される岩石から抽出された、世にも珍しい液体の金属。魔力を込めると硬化する性質を持つ。

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 思いついた切っ掛けは今も腕に巻き付いてるレイの身体。彼女のように硬度を調整できる武器を作ったらどうなるだろうか、と思い立って制作してみた。


 制作時は鍛冶職の先達からいろいろ教わりながら制作した。《鍛冶》スキルはあくまで鍛冶を行う資格でしかないが、レベルを上げると品質が良い武器が出来上がる確率が高くなるんですか。マジですか。そういえば詳しく見てなかったなぁ…え?《見極め》スキルは結構重要?持ってるとハンマーを叩くQ(クイック)T(タイム)E(イベント)が発生して、全部タイミング良く叩くと品質が上がるかも…?それもっと早く聞きたかったなぁ…具体的にはコイツを作る前に。


 ともかく、完成品がこちらになります。


 ======================

  銀の水太刀

   攻撃力:45

   レア度:アンコモン

   耐久度:80/80

   技量ボーナス(技量120以上):耐久度減少量ダウン(50%)

   武器スキル:《流体》《毒(小)》《魔力回収(微)》


   流体金属で構成された刃を持つ刀。魔力を流すと内部の魔石に反応して刃が軟化、伸縮する。

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 通常は大気中の魔力を吸収して形を保っているけど、魔力を流すと魔力吸収を一部阻害して、刀身を流動化させる。早い話が「伸びる剣」というわけである。…ちなみに武器スキルの《毒(小)》はおまけ。恐らくリキッドメタル(というか元ネタの水銀)に毒性があるからだろうけど…まあ、たまたまとは言え、あって困る訳では無いだろう。効果も「秒間5ダメージの毒を40%の確率で20秒間付与」とそこそこだし。


 そんなこんなで実験開始。場所は試し斬り、試運転用として使用される広場。手にあるのは鏡のような刀身の刀。そこそこの重さだが、振るのに難儀するほどではない。前方には的として置かれた鎧。魔力を流す感覚は解っている。少しずつ、血液を循環させるように…


 「よっと」サンッ。…はい、鎧が真っ二つになりました。振り抜かれた刀身が鞭のようにしなりながら標的に伸び、鎧を豆腐を切るように切り裂いた。ここまで凶悪な威力を持っているのに、一回伸ばすのに必要な魔力は15と低め。…結論。使いようによってはかなり強い。




 実験したい武器はもう一つ。むしろこっちがメイン。さっきのは前座。一旦太刀をしまってインベントリから「それ」を出すと、周りの人たちがざわついた。


 雷霆棍フールミネ。イタリア語で「雷」だっけ?見た目は黄色い鎖で繋がれた黒い二つの短めの棒。それはどう見ても双節棍(ヌンチャク)と呼ばれるものだった。…使いこなせるかなぁ。


 とりあえず振ってみる。おおっ、早い。って言うか軽い。あと雷属性を持っているからか振るたびに紫電が散ってちょっとカッコイイ。軽く試し振りをした後、的に向き直る。この武器のもう一つの特徴を見るために。


 「よい、しょっと…ッ!」野球のアンダースローのように振り抜かれたヌンチャクが、的に向かって飛んでいく。投擲した訳ではない。()()()()()。鎖がジャラジャラと音を立てて伸長し、鎧の中心を撃ち抜いた。そう、この武器、スキル《マルチプルウェポン:3》の効果で3モードに変形することができるのである。ん?3つめ?そう思った瞬間、5メートル近く伸びていた鎖が棒に引っ張り戻され2メートル弱位になった時、いきなり鎖が真っ直ぐになったと思ったらそのまま固定化された。これは…「(シャフト)?」どうやらヌンチャク、鞭、棒の三形態に変形するようだった。




 あ~、大変だった。あの後フールミネをどこで入手したか質問攻めにあったよ。《霧化》で撒いたけどね。レア度:レジェンダリは伊達じゃないって事か…にしてもパーティ加入の招待通知が送れないって騒いでた人いたけど、もしかしなくても「コレ」のせいだよね…


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  《愚者のアルカナ(正位置)》

   何者にも束縛されない自由の暗示。アルカナの力は常にふさわしき者の元に馳せ参じると言われている。

   反転条件は「他人の回復」


   (正位置):ソロの時、この武器で与えるダメージ増加(10%)

           〃  この武器で倒した敵からの経験値増加(25%)

           〃  この武器を装備時に使用したアーツの

              熟練度上昇速度アップ(×2)

         パーティに加入不可になる

   

   (逆位置):この武器を装備中、自分へのヘイト上昇(15%)

             〃    半径10メートル圏内の自分以外の味方の

                  筋力&敏捷&被ダメージ上昇(25%)

         この武器で敵を倒す度に筋力&ヘイト上昇(一体につき5%)

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 あのー、このゲーム一応マルチ推奨だったような気がするんですが。ただでさえ人寄ってこないのにソロ強制武器とかどうしろと…ハア。なんかもう…あれだ。ロイカさんの教会の様子見たらログアウトしよ…

いかがでしたでしょうか。皆様の応援がこの作品の養分となります。良かったらブックマーク等していっていただけると幸いです。

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