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情報は足で稼ぐもの

18話目です。また一人ブックマークしてくれた人が…!

 ログインしました。まずはギルドへ直行。昨日ロイカさんからもらっていた依頼達成の証である署名を渡して、そのまま出ていこうとすると、完了窓口の受付嬢が報酬を受け取るよう言ってきた。あの人は…どうも僕がログアウトした後、ギルドに出向いて手を回しておいたらしい。昨日いらないって言ったのになー…まあ、そこまで言うならもらっておこうか。後で匿名で教会に寄付しておくけど。


 もらったお金をこっそり教会に置手紙と共に置いた後、僕はその足で衛兵の詰め所に向かった。お目当ては例の通り魔の事件記録。ここから、犯人の意図を読み取ろうとした。…したんだけど…


 「だーめだ…まるで規則性がない…」


 年齢、住所、性別、来歴、まさに老若男女お構いなしに、様々な場所で襲撃している。これでは次に誰がターゲットになるのか、どこで行われるのかが全く分からないのだが。


 「どうだ?何かわかったか?」


 非番なのか、衛兵の一人が僕に話しかけてきた。


 「ええ、こうもバラバラだとは。これはもう規則性は捨てたほうが良いのかなあ…」


 そうでもないと説明がつかない。

 

 「だろうな。被害者が誰でも構わんのかもな、奴さん」「じゃあ、何のために腕を斬って回っているんですかね」「ああ、それもそうだが、不審な点は他にもあるんだよ」


 ほう、と言うと?


 「コイツは腕をスッパリ斬り落としてるが、こういうのはそう簡単にスッパリ行けるものじゃあない。相当できる奴だぞ、コイツは」


 ふーむ、じゃあ何のために?


 「知るか。でも、昨日ので被害者は86人…うかうかしてると三桁に乗るぞ。その前にどうにかしたいものだな…そうだ、襲撃現場に行ってみるか?前にここに来た奴が『現場百遍』っつってたし」




 そう言われて、来ました現場。


 「ここは最初の被害者が出た場所だ。被害者は発見後町中の教会に連れてかれるも、バカ高い治療費を請求されて、親が払えないとわかったら放り出されて、町はずれの教会に行く前に力尽きちまった。まだ10歳の娘だってのによ…あんまりだぜ」


 現場は草原に行く途中の道。門から4~5分の所だった。


 「門番の方は不審な人物などは?」「いや。何も出ていかなかったし、見れば分かると思うが、ここ、門から見えねえんだよ」


 …現場に何か特徴がある訳でもない。全ての報告書を読み込んでも、共通点がまるで出てこない。八方塞がりだな…そう思っていた時、


 ぷよん。


 「……ん?」


 足に何か触れた。石かなと思ったけど、石にしては感触が柔らかすぎるし、ここにはどう考えても不釣り合いな()()()()()()()()石だ。もういっそあからさまな程に怪しい。…もしかして何か事件に関係があるのだろうか。


 「…シュッ」


 今鳴いた。今確実に鳴いたよね⁈シュッって言ったよね⁈


 「おー?なんじゃそれ?」


 鳴いたということはモンスター!という事で《鑑定》発動!


 ----------------------------------------------------

  ベビーメルスネーク Lv.1


   状態:空腹・衰弱

 ----------------------------------------------------

 メル…水銀(マーキュリー)かな。見た目水銀の塊だけど、こんな見た目でも蛇なんだね。というか、頭どこ?あ、水銀の雫から蛇の頭が浮き出てきた。

 

「シュゥ…」


 水銀で形作られたような体の体長20㎝位の子蛇は、一目見て分かるほどに衰弱していた。HPゲージもかなり減少してしまっている。


 「こ…この子、弱ってますね…」


 ポーションかけたらどうにかなるかな…そもそもポーションってモンスターにも効くんだろうか。


 「衛兵さん、この子、弱ってるみたいなんですけど、ポーション使っても問題ないですかね?」


 そう聞くと、彼は思案顔でこう言った。


 「どーだろなぁ…少なくともテイムモンスターの存在とか素材を考えると、問題ないとは思うが…」


 それならと、僕はHP回復ポーションが入った瓶と水筒を、正確には水筒のふたをインベントリから取り出した。


 「ほら、お飲み」


 ポーションをふたの中に入れて、蛇に差し出す。蛇は最初は警戒していたようだったが、舌をチロチロ出して確認した後、口で少しずつ、すくう様に飲み始めた。


 「よかった…この子、どこから来たんですかね…」


 衛兵さんに聞いても、見たこともないし、そもそも専門家じゃないから何とも言えないとのことだった。実に当然である。


 

 「シュー」


 ポーションを飲み終わり、ご飯として石ころ(その辺で拾った)を食べた蛇は、なんともご満悦といった顔だった。どうやらこの蛇、普通と違って岩石や鉱石の類を食料とするらしい。


 「なあ坊主、お前さんはコイツが何か関係あると思うか?」「うーん、多分違うかと。言っちゃあなんですけど、この子が何か出来るとは到底思えないんですよねえ」


 そんなことを話していると、


 ======================

  ベビーメルスネークがテイムを求めています。

    

    テイムしますか? yes/no

 (《従魔術》スキルを所持していない場合は自動的に追加されます)

 ======================


 …フラグって、こういう事なんだろうな。

いかがでしたでしょうか。皆様の応援がこの作品の養分となります。良かったらブックマーク等していっていただけると幸いです。

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