大実験(テスト)、開始
13話目です。ついにブックマークが…!ありがとうございます!!
これで、ギルドへの登録は完了だ。
「これからどうなさいますか?今すぐ依頼を受けることも可能ですが」
うーん、それはどうかな。
「やめておきます。まだ自分が何をどの程度できるのか把握しきっていないので」
そう告げると、受付の女性は、どこか残念そうな顔をした後、こちらを見送った。なにせ、まだいろいろと実験をしていないからね。西側の門から出て、ちょうどいい場所を探そう。
門から歩いて20分。ちょうどいい感じに平原が広がっている。ここならだれにも迷惑をかけずにいろいろ「遊べ」そうだ…
まずはステータスチェック…って、なんかいつの間にかサブスキルの欄に《女神ピクシスの加護》てのがあるんですが。あの人…あ、これが加護の内容になります。
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《女神ピクシスの加護Lv.-》
教導の女神の与えた加護。与えられた者は自然の総てからあらゆる事を学んだ。
効果
経験値ボーナス(+100)
熟練度上昇ブースト(×2)
スキルレベル上昇ブースト(20%)
スキル習得確率アップ
スキルポイント+5
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うーん安定の大盤振る舞い。とりあえずスキルポイントが10あったので耐久と知力に半分ずつ振る。あと鍛冶系統のスキルもサブに移動。今は必要ないし。
さて、実験開始だ。まずは《闇魔法》を使ってみる。今使えるのは…《グラビティ》と《アブゾーブ》か。それぞれ《手持ちの武器の重量を250%増やす》効果と《Lv.2までの攻撃魔法等を吸引》という効果らしい。特に気になるのは《アブゾーブ》。吸引と書いているが、吸収ではないのだろうか。
いやー、酷かった。「吸引」て、「吸い込んで無効化」じゃなくて「吸い込んで引き寄せ」かい!使ったらいきなり黒い球が前に出たと思ったら、すごい勢いで吸い込まれた。幸い吸われるだけだったんだけど、空を飛んでいた鳥を「吸い」墜とすほど強力だったのはさすがに予想外だった。お陰様でレベルが2に上がったけれども。それに引き換え《グラビティ》はいい感じかな。振り回して遠心力が載った状態で発動すればこの辺のモンスターはHPを吹き飛ばされるし。
次は《操血》を使ってみよう。軽く穂先で指を傷つけると、うっすら血がにじんできた。ここで発動。その瞬間、何かが出ていく感覚と共に傷口から赤い何かがにゅるにゅる飛び出してきた。それと同時に視界の端のHPゲージが短くなっていく。最大値を消費するみたいだ。
結論。使えるけどかなり大変。腕を作れば思うがままに動かせるけど、その代わりかなりコストが重い。腕一本でHPが⅔になった。腕を覆ってパンチンググローブみたいにするのはいい考えだったと思う。殴った際のダメージが1,2割増しぐらいにはなったし。ただ、とにもかくにもHPが足らない。当分スキルポイントは耐久に振ることになるだろうなぁ…武器を形成できるようになるのはいつになるやら。
他にも、まだ使っていなかった《棒術》のアーツを使ってみたり、槍を振り回してイメージトレーニングを行ってみたりしていると、連続ダイブ可能時間まであと15分となっていた。頃合いかな…モンスターに喧嘩を吹っ掛けたりしていたらレベルが3に上がっていたし。町に戻ってログアウトしよう。、今現実では午後6時半。脳の疲労の関係上、再ログインまで5時間は間を空けるのを推奨しているらしいし、ご飯食べて風呂入ったらもう一度ログインしてみよう。こちらで睡眠を取るとゲームの中で目覚めるか、現実世界で目覚めるか選べるとのことだし、めいっぱい冒険して寝るのもいいかもしれない。
そんな風に考えながら帰路に就こうとしていた僕の耳が、木の倒れる音や獣の咆哮といった「戦闘音」を拾うのは、この数十秒後の事である。
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