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導く者

11話です。段々と虚無の暗黒の気配が……頑張ります。

 あ、危なかった…どうにか、ダメージを受けずに勝てた…しかし、やはり武器を奪いにかかったか。こういう時の為に、《格闘術》のスキルを取っておいたけど、やっぱり取っておいて良かった~。

 ======================

  《格闘術》 Lv.1

   己の肉体を武器に戦えるようになるスキル。ダメージは筋力依存。


   レベルボーナス:筋力アップ(1%)

   使用可能アーツ

     《空掌》1/1000



   《空掌》 

     熟練度:1/1000

     リキャスト:80秒

    掌底から衝撃を飛ばす。ゼロ距離で人型の敵の鳩尾に放つと、確定で相手をスタン。

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 この《空掌》が今回のMVPかな。この確定スタン効果ありきで作戦を立てていた訳だし。しかし、よくうまくいったなこの作戦。


 「あいたた…一応警戒してたけど、武器持ってるし射程距離(レンジ)が違うから、使ってこないと決めつけて完全に油断してたぜ全く…」


 顔をしかめながら彼女が起き上がってきた。


 「大丈夫?」「ん、問題ない。それよりスカーフ返せ」


 あ、そうだった。腕ねじり上げた時分捕ったんだっけ。


 「これは大型新人登場ってやつだな…創造主(マスター)達も驚いてるんじゃないか?」

 

そういうものなのかな…


 「まあぶっちゃけチュートリアルを受けた奴は10人位しかいないから他の奴はぜーんぜん知らんのだが」


 え。


 「そもそも!なんでみんなチュートリアルを受けんのだ!こういうのは最初にきちっと基礎を身につけてからだろ!なんでゲーマー共はチュートリアルを飛ばすんだよ、もう!」


 あー…それは…心中お察ししますというか…ドンマイというか…


 「はぁぁ…まあいい。これで試験は終わりだ。約束通り、これ持ってけ」


 ======================

 初心者応援セット:スペシャルバージョン


  内容:上級回復ポーション×3

     中級回復ポーション×5

     回復ポーション×10

     MP回復ポーション×15

     欠損回復ポーション×2

     守護の指輪×1

     スキルポイント+3

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 「ポーションは飲んでもかぶっても効果が出るが、飲んだ方が早く効く。とは言え、味方に投げつけることで支援出来るからな。状況に合わせて使っていけ」「分かりました。この『欠損回復ポーション』というのもそうなんですか?というか、これは一体なんですか?」


 「ん?文字通り部位欠損を回復するポーションだ。こいつはかけて発動するタイプのポーションだ。腕や足を吹っ飛ばされると、死ぬか教会で金払って治すかしないといけないから注意しろ…お前には()()()()()()()()()けど、持っといた方が後々ためになるかもしれんし、一応持ってきな」


 まあ…確かに。


 「それから、アイテムの事だが、今やったアイテムは全て『インベントリ』に転送されてる。…50個までだがな。気が付いたらインベントリが一杯で採取したアイテムを持ち帰れない、なんてことが無いように、アイテム管理には気をつけろー。まあ、武具やアイテムを預ける場所はあるし、『アイテムポーチ』っつって、インベントリの容量を増やすアイテムもあるから、心配はないがな」


 展開には、いつも通り軽く(インベントリ)と念じれば良いようだ。…あ、さっきのアイテムが入ってる。


 「あと『守護の指輪』な。これ着けてると耐久が+10されるからな。更に硬くなれるぞ」それは…いいね。控えめに言って素晴らしい。


 「よし!チュートリアルはこれで全て完了だ。次はいよいよ本プレイスタートだ。何、ここまでやれたんだ、十分通用する強さは持ってる」


 彼女は自信満々にそう言っている。そして、唐突に。


 「なー、私にも名前をくれ」


 …何をいきなり言い出してんだこの人。ポラリスさんもそうだけど、決めてから行動するまでのタイムラグが本当に無いな。


 「いーじゃんかー。あいつだけ名前もらってるのに私には無しかー⁈」


 はいはい、駄々こねない。全くしょうがないなぁ。


 「……じゃあピクシスで」


 「ふーん、あいつと同じ発想か。まあ悪くないな。しかし、pyxis(らしんばん座)て、若干まんま過ぎやしないか」


 へー、じゃあコンパスとかが良かったんですかそうですか。


 「ありがとうございます大変嬉しいですこのままで結構です」


 んー、若干棒読みだけどまあ、いいか。それじゃあ、名残惜しいけどそろそろお暇するとしよう。


 「うむ。ポラリスからも聞いてるだろうが、私たちもあの世界を訪れたりする。その時はよろしくな。あと…」


 ======================

  「ピクシス」からフレンドコードが送られてきました。

   

    受諾しますか? yes/no

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 ピクシスからもフレンドコードが送られてきた。迷うことなく、yesを押す。


 「持ってて損はない!とっとけ!」


 そう彼女が告げたとたん、僕の身体を燐光が這い始めた。転送開始の合図だ。


 「行って来い!強き者よ!汝の道に大いなる祝福があらん事を!」


 そうして僕は、ピクシスの送った力強い手向けの言葉と、満面の笑みに見送られながら、光と共にその場を後にしたのだった。

いかがでしたでしょうか。皆様の応援がこの作品の栄養となります。良かったらブックマーク等していっていただけると幸いです。

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