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【4章】それぞれの成長
長い時間を共に過ごすうちに、三人の関係は変わっていった。
最初、道真が二人に感じていた畏怖は薄れていった。
今では、
「親戚のガキ」
程度に思っている。
一緒に食事をする。
畑を耕す。
子供たちと遊ぶ。
時には怒られる。
時には笑う。
「ヒメ、また何か壊したのか」
「壊してないよ。ちょっと折れただけ」
「それを壊したと言うんだ」
「ミコトー」
「ボクに言われても困る」
道真の屋敷にある梅の木。
それもまた、三人の日々を見守っていた。
朝廷では、道真は二人を「梅の妖精」と説明していた。
二人の本当の正体を理解していたのは道真だけ。
そして、二人にとっても道真は、他の人間とは違う存在になっていた。
家族。
そう呼んでもいいほどの存在だった。




