第2話「遠く離れた家族の影」
2話目続いたでござる
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紡ちゃん:介護士・フロア主任(残業代出ないよ)
平均給与大体18万から20万(資格持ってない・役職手当なし・処遇加算込み・夜勤1回4000円)
「車?中古の軽一択でしょ」
結衣ちゃん(この子電車大好き)の施設利用料
家賃は、3万5000
食費は、3万
水道光熱費・共益費は、1万円
サービス費は、1万
その他の生活費(医療費・日用品・娯楽費など)は、2万円。
スマホ代:大手キャリア 1万(端末代金込み)、、、、格安simってなんですか?
お姉ちゃんにそんなみすぼらしい物なんて
、、合計11万ですかね(内障害年金7万で打ち消し)
「……というわけで、再来月から施設の月額費用が、一律で2万円引き上げられることになりました。この物価高ではどうしようもない」
施設の面談室で、施設長から申し訳なさそうに提示された書類を見て、紡の心臓が冷たく跳ねた。
流行病の影響で、衛生用品や光熱費が高騰しているのが原因だという。
「……分かりました。お姉ちゃんを、よろしくお願いします」
なんとか笑顔を作って施設をあとにしたものの、駅前までの道で、紡は思わず足が止まった。
月2万円。今の生活からこれ以上どこを削ればいいのだろう。食費はすでに極限まで切り詰めている。残された道は一つ、職場でさらに「夜勤のシフト」を増やすことだけだった。
『紡』
不意に、聞き覚えのある低い声に名前を呼ばれた。
振り返ると、駅前の喫茶店の前に、見違えるほど大人びたスーツ姿の男が立っていた。
「……お兄ちゃん?」
兄の蓮だった。家を飛び出してから数年、一度も連絡をよこさなかった兄。
二人は何年ぶりかも分からない沈黙のあと、喫茶店の片隅で向かい合った。
『風の噂で聞いた。お前、まだあいつ(結衣)の面倒を見てるらしいな』
蓮の声は冷たかった。しかし、その指先がわずかに震えているのを、紡の目は見逃さなかった。
「あいつ、じゃないよ。お姉ちゃんだよ。お兄ちゃんこそ、今まで何してたの?」
『まともな仕事に就いて、まともな生活をしてるよ。あの家から逃げ出して、ようやく掴んだ普通の人生だ』
蓮はコーヒーを一口すすると、まっすぐに紡を見据えた。
『お前ももう諦めろや。あいつのせいで、お袋も俺も壊れたんだ。お前まで人生をあいつに捧げる必要はない。施設に預けっぱなしにして、自分のために生きろ。頼むから、もう逃げろよ』
「私は逃げない!」
紡は机を叩いて立ち上がった。周囲の視線が集まるが、止まらなかった。
「私はお姉ちゃんを愛してる。お兄ちゃんみたいに、自分のために家族を捨てるような真似は絶対にしない!」
『……そうか。お前は強いな。でもな、紡。その強さが、いつかお前自身を殺すぞ』
蓮はそれ以上何も言わず、伝票を持って席を立った。
一人残された紡は、悔しさと悔恨で涙が溢れそうになるのを、ぎゅっと唇を噛んで堪えた。私は間違っていない。お姉ちゃんは、私の誇りなんだから。
職場に戻った紡は、上司に願い出た。
「人手が足りない夜勤、来月から週に3回に増やしてください。私、体力には自信ありますから!」
続く
次回予定:「最初の綻び」
ゆっくり書いていきます
身内に障害あると、親が亡くなった後にだれが面倒見るのかってのが結構しんどいです




