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花の想ひ出  作者: 栖旅アヲ


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考え

昨日の夜。


玄灯と話したこと。


『次の十人を探すだけ』


その言葉を否定する理由はなかった。


神は長い時間を見る。


一人の命ではなく。


世界全体を見る。


それが役目。


花組が十人失われたとしても。


役目を果たせる者を新たに選べばいい。


それだけのこと。


「始めるぞ。」


玄灯の声で、サクヤヒメは視線を戻す。


花組が訓練を始める。


動き。


判断。


連携。


少しずつ成長している。


それは事実だった。


だから価値がある。


使える駒になっている。


ただ、それだけ。


「貴方達は花…。」


小さく呟く。


「どうしました?」


桜子が振り向く。


「……いえ。」


サクヤヒメはいつもの笑顔を作る。


「何でもありません。」


その笑顔の奥にあるものを。


花組は知らない。


彼女にとって。


花組は大切な子供達ではない。


守るべき存在でもない。


役目を果たすための十人。


必要だから選んだ駒。


壊れれば、新しいものを探す。


それが神としての考えだった。

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