ひかりとの契約とそれぞれの旅立ち!
勝が倒れて3日目の朝、遂に勝は目を覚ました。
目覚めた勝は体を起こした。
左手を誰かが握ってくれているのを感じ横を振り向くとそこにはアンジェリカがいた。
アンジェリカは疲れて寝ていた。
勝は自分が寝ている間、アンジェリカが看病してくれていたことに瞬時に気づきくれて礼を言い頭を撫でた。
少し敏感なのかアンジェリカは目を覚ました。
(勝)「悪い起こしてしまったな。」
(アンジェリカ)「すみません。」
「つい寝てしまいました。」
(勝)「おはよう。」
(アンジェリカ)「お、おはようございます。」
アンジェリカは自分の寝顔が見られたのが恥ずかしかったのか顔が赤くなっている。
(勝)「俺が寝ていた間、看病してくれてありがとな。」
(アンジェリカ)「私にはこんなことぐらいしかできないので。」
(勝)「ところで俺はどのくらい寝てた?」
(アンジェリカ)「ちょうど3日間くらいです。」
(勝)「そんなに寝てたのか。」
「とりあえず朝ごはんでもたべるか。」
そう言って二人は朝食をとりにリビングに向かった。
リビングに向かうとすでに朝食が作られており、ジークが座っていた。
(ジーク)「おぉ、目が覚めたようじゃな。」
「3日前はやり過ぎてすまなかったの。」
(勝)「「本当に死ぬかと思ったよ。」
「でも良い経験になったし、また一段と強くなった気がする。」
(ジーク)「あぁ、お主は本当に強くなった。」
「じゃが、この先もっと勝より強い奴が現れる。」
「決して気を抜くでないぞ。」
「それから他の4大陸は未だに魔導士の差別化があるから気をつけるんじゃ。」
そして3人は朝食をとり終え、アンジェリカはひかりに頼まれた事を勝に告げ再召喚を試みた。
(ひかり)「ちょっとあんたいつまで寝てるのよ。」
「この私を待たせるなんていい度胸してるじゃない。」
「魔力はないし、体力はないし、本当にあんたってダメダメな勇者ね。」
ひかりはなぜか不機嫌であった。
(勝)「おいおい、こちとら3日ぶりに起きたばかりなのにすごい言われようだな。」
「しかも、一応勇者だからね。」
(ひかり)「うるさい。」
「口答えしてないで早く契約を終わらせなさい。」
(勝)「あれれー?」
「もしかしてひかりさん早く俺と契約を結びたくて拗ねちゃってるのー?」
「それならそうと拗ねないで早く言ってくれればよかったのに。」
「仕方がないなー契約してあげるよ。」
「てか妖精でも拗ねたりしちゃうんだー」
「全くかわいいな。」
(ひかり)「もういい。」
「帰る。」
「はい、さようなら」
そしてひかりは妖精界へと帰った。
(勝)「あれ?もしかして俺が悪い?」
(アンジェリカ)「はい、勝様が悪いですね。」
(ジーク)「じゃな、勝が悪い。」
(勝)「悪かったよ、だから2人ともそんな蔑む目で俺を見ないでくれ...」
そして勝は再々召喚をした。
(ひかり)「何か私に用かしら?」
「用がないなら帰るわよ。」
(勝)「待てって。」
「俺が悪かったよ。」
「召喚魔法かなり魔力使うから勘弁してくれ。」
「頼むから俺と契約結んでくれ。」
(ひかり)「はぁ...」
「じゃあ今から契約を始めるわよ。」
そしてひかりは契約を始めた。
(ひかり)「私は光の妖精、闇を払う者。」
「勇者勝と今ここで契約を交わす。」
「私の光の力を与え最後の時まで主人と共にいる忠誠をここに誓う。」
「はい、これで契約は完了したわ。」
「契約を結んだから私を召喚する時それほど魔力は必要ないわ。」
「まぁ私自身の魔力で来ることもできるけど。」
(アンジェリカ)「それにしても具現化できる妖精と初めてお会いしました。」
(ジーク)「私もじゃ。」
(勝)「え、どゆこと?」
(アンジェリカ)普段私たちが魔法を使う上で使役している妖精とは意思がなく具現化などできません。」
「意思を持つ妖精を使役できるのはこの世界で勝様を含め5人だけです。」
(勝)「そんなに希少なの?」
(ひかり)「少しは私の偉大さがわかったかしら?」
(勝)「未熟者の俺なんかと契約結んでくれてありがとな。」
(ひかり)「いきなり何よ。」
「調子が狂うわね。」
「でもそう思うなら早く強くなってみなさい。」
「これから先は過酷な旅になるわよ。」
(勝)「あぁ、わかった。」
(ジーク)「契約が済んだことじゃし私もそろそろ行くとするか。」
(勝)「行くって何処に?」
(ジーク)「勝が寝てる間に、お嬢ちゃんにザハール王国の氣功教官をしてくれと頼まれたんじゃよ。」
(勝)「師匠に修行をつけて貰うのは可哀そうで羨ましいな。」
(ジーク)「行く前に言っておきたいことがある。」
「確かにお主は短期間で見違えるほどまでに強くなった。」
「じゃが己の力を過信すぎるでないぞ。」
「これから先、お主より強い奴ともっと戦い過酷な厳しい旅になるじゃろ。」
「未だに他の4大陸では魔導師の差別化もある。」
「決して気持ちで負けるでないぞ。」
「それからこの老いぼれの私に希望を想い出させてくれて感謝してる。」
「ありがとう。」
「これは師匠からの言葉じゃ。」
「お主は決して無力なんかではない。」
「勝は誰よりも努力家でまぎれもない天才じゃ。」
「私の自慢で最高の弟子じゃ。」
「勝ならこの世界の秩序を壊し悪魔を倒しこの世界を救ってくれると私は信じておる。」
そう言って師匠ジークは背を向きザハール王国へと目指し歩きだした。
その後ろ姿を見て勝は泣きながら頭を下げた。
(ひかり)「泣いている暇なんてないよ。」
「私達も早く出発しないといけないんだから。」
(勝)「な、泣いてなんかねーよ。」
「ちょっと目にゴミが入っただけだ。」
ひかりとアンジェリカは目を合わせ笑いながら勝の背中を後押ししながら旅の続きを再開した。




