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自称ニートの異世界 new life!  作者: King of neet
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新たな希望!

早朝に目が覚めた勝は空気を吸いに外に出た。

すると老人がすでに座禅を組んで氣を練っていた。

老人の周りからは暖かく優しい氣が溢れていた。

そして勝も老人の横で座禅を組み氣を練り出した。


(老人)「昨日は寝付けなかったか?」


(勝)「いや、よく寝付けたよ。」

「アンジェリカも安心してまだ寝ているようだしな。」

「てかまだ爺ちゃんの名前聞いてなかったな。」


(老人)「わしの名はジークじゃ。」


(勝)「ジーク爺ちゃんの家族は何処に居るんだ?」


(ジーク)「わしには血は繋がっていないが我が子と呼べる弟子が1人居た。」


(勝)「ジーク爺ちゃんに弟子が居たんだ。」

「今は何処に?」


(ジーク)「もうあの子はこの世には居ない。」

「ここの町に来る前わしと弟子は旅をしていた。」

「その昔わしは1人で旅をしていた。」

「わしは氣の達人で若い時はよく暴れていた。」

「わしに敵う者など居なくわしは生きる意味がわからなくなってしまった。」

「次第に歳をとり気づけば老いていった。」

「ある日、雨が降る町を歩いていて、路地裏で男の赤ん坊が捨てられて泣いている所を見つけた。」

「わしが顔を近づけると鳴く事をやめこのわしに微笑んでくれたんじゃ。」

「その時わしがこの子を育てようと決心して生きがいも希望も出来た。」

「我が子が18になった時には立派な氣功師になっていた。」

「じゃがここ数年前黒魔術が大陸中に広がり魔人が沸いて出た。」

「我が子は魔人狩りの討伐任務に出り、わしは避難している人達のサポートをしていた。」

「我が子の討伐時間が長かった為、心配になり、わしは途中で我が子のもとに向かった。」

「着いた矢先、我が子が血だらけ状態で数多の魔人達と戦っていた。」

「わしが助けようとした瞬間力尽きた我が子はわしの方へ向き、今まで育ててくれてありがとう。」

「お爺ちゃんの子で幸せだった。」

「希望を捨てないでと言い残して、魔人に無残な状態になるまで殴り殺された。」

「そしてわしは我が子を殺した魔人達を殺しまくった。」

「じゃがいくら倒してもわしの心は満たされなかった。」

「そしてわしはもう争いに関わりたくがない為にこの小さな町の外れに身を隠し暮らしているんじゃ。」


(勝)「そっか。俺が元居た世界で平和に暮らして居た時にこの世界では地獄のような日が続いていたんだな。」


勝は泣きじゃくるジークに肩を摩る。


(勝)「なぁ爺ちゃん。俺にも氣を教えてくれよ。」

「俺も爺ちゃんや爺ちゃんの子みたいに強い氣功師になりたい。」

「強くなって爺ちゃんの分も爺ちゃんの子の分も全部背負って悪魔を倒してくる。」

「希望を捨てたらだめだ。」

「だから俺に修行をつけてくれないか?」

「ジーク師匠。」


(ジーク)「希望か。わしは何故我が子から授かった希望を捨てようとしていたんじゃろーか。」

「お主が新たなわしの希望じゃ。」


ジークは小さくボソボソと呟いた。


(ジーク)「勝よ、わしの弟子になるからには毎日の鍛錬はきついぞ?」


(勝)「望むところだ!」


そう言って勝はジークの元で弟子入りした。

長話で陽もすっかり出てきて、アンジェリカが起きてきた。


(アンジェリカ)「おはようございます。」

「2人して何か楽しそうですね。」


(ジーク)「そろそろ朝食の時間じゃ。」

「食べた後はすぐに修行を開始するぞ。」


(勝)「よっしゃー!そうこなくっちゃ。」


(アンジェリカ)「修行ってなんですかー!」

「南大陸はいつ向かうのですかー!」

「それよりも私も会話に混ぜてくださーい!」


賑やかな朝を迎え、また新たな修行の日々が始まろうとしている。

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